トルコ、2023年までにすべての飲料容器をデポジット制で回収

ペットボトル回収率を90%以上にすることが求められつつあるEU(欧州連合)では、デポジット制度の導入が進む。

今年1月からレジ袋を有料化したトルコでは、今度はすべての飲料容器を2023年までにデポジット制度で回収することを発表した。
今までは、自治体ごとに対策が取られていたが(例えば、イスタンブールでは地下鉄駅に設置された自動販売機にペットボトルやアルミ缶を入れると、イスタンブールカードにチャージされ、運賃として利用できる)、今度は国が本格的にデポジット制度を導入する。

<出所>
DAILY NEWS(2019.1.21)Bottles deposit return scheme gets green light in Turkey
http://www.hurriyetdailynews.com/bottles-deposit-return-scheme-gets-green-light-in-turkey-140671

<関連記事>
https://env-eco.net/1791.html

ニューヨークにごみゼロ食料品店がオープン

ニューヨーク・ブルックリンに、ごみを出さずに済むよう容器包装をなくした食料品店がオープンした。
客は自分でマイバッグと食材の容器を持参するか、または店で購入するかを選択できるという。
もし、このような店が日本にもあったら、必ず流行るだろう。
買い物の度、プラスチック製の包装材が大量に出るのにウンザリしている。

<出所>
Waste 360(2019.1.22)Zero Waste Grocery Store Opens in Brooklyn, N.Y.
https://www.waste360.com/business-operations/zero-waste-grocery-store-opens-brooklyn-ny

積水ハウス、「脱ペットボトル」へ

ようやく日本企業も、社内でのペットボトルの使用を規制するようになった。
積水ハウスが社内会議でのペットボトル使用を全面禁止したとのこと。
社内に設置されている自動販売機のペットボトルも、順次なくしていく方針だそうだ。
本社はもちろん、関連29社と子会社7社にも禁止の通達を出した。
環境省の始めた「プラスチック・スマート」キャンペーンに呼応したものだそうだが、このキャンペーンへの参加企業の中で、最も本気で「脱プラ」を考えていそうだ。
ぜひ、他の企業も「脱ペットボトル」のあとに続いて欲しい。

<出所>
alterna「積水ハウス、社内会議でのペットボトル使用を禁止」
http://www.alterna.co.jp/25756

「積水ハウスがペットボトルを禁止。日本企業”脱プラ”のリーダー企業に」

積水ハウスがペットボトルを禁止。日本企業”脱プラ”のリーダー企業に

違うよ スターバックスさん!(ガイアの夜明け)

昨夜放送された「ガイアの夜明け」を見た。

プラスチックごみがたまる一方の廃棄物事業所の状況がよくわかり、興味深かった。

しかし、どうも番組の結論がわかりにくい。番組全体の結論としては、「ライフスタイルを見直し、使い捨てのものなどは使わないように」という消費者へのメッセージのはず。

にも関わらず、番組の結論がまるで「国内循環のリサイクル宣言」になっていた。おそらくスターバックスの店内からでたカップやストロー等のリサイクル実験光景と、それについての職員さんの「決意表明」(まるで、国内で材料リサイクルすることがゴールであるかのような)が、影響しているのではないか。

国内循環自体は廃棄物事業者の結論としてとても正しい。しかし、スターバックスまでがそれでは困る(もちろん店内から出たごみのリサイクルは進めるべきで、海外のスターバックスでは、既にリサイクルしているところもあるはず)。

スターバックスに期待していることは、リサイクルではなく、使い捨てのカップやストローを使わずにすむための、より一層の企業努力だ。

フタの形状を工夫し、プラスチック製ストローの廃止をめざしたことは高く評価している。

だからこそ、冷たい飲物の容器にも使い捨てカップを使わないような工夫や、ストローを使わずに済むような新メニューの開発などの「脱使い捨て」を、業界の牽引役として、もう一歩前に進めて欲しい。

(後日補筆)
店内利用客に対し、ホットコーヒーを紙コップに入れて提供するスタバ店舗がまだあるようだ。
しかも、紙コップにプラスチック製のフタまでつけて・・。
なぜ、熱いコーヒーを飲むのに、フタの穴からチューチュー吸って飲む必要があるのか?まったくわからない。
テイクアウト用として要求された場合はフタを付けることもやむを得ないかもしれないが、店内利用客に対し、確認もせず紙コップにフタまで付けてコーヒーを提供するのはやめてほしい。
リサイクルよりも前に、まずはリユースカップの徹底と、余計なプラスチックを使わないことをお願いしたい。

ポルトガル ペットボトル回収に本腰、2022年からデポジット制度開始か

ポルトガル政府が新しい法案を発表し、再利用不可能なペットボトルの回収を促すプログラムを開始した。

このパイロットプログラムは2019年12月21日まで続くとのこと。

再利用不可能なペットボトルを返却する消費者に、何らかのプレミアム(報償?)が与えられる。

大規模小売事業者は、プラスチックボトルを環境省が決めたプレミアムと交換するスペースを無償提供し、機器を設置することが義務付けられる。どういうプレミアムになるかはまだ未定とのこと。

2022年1月1日から、ポルトガル政府はプラスチックやガラス、スチール、アルミなど再利用不可能な材料でできた飲料容器に対し、デポジット制度を実施する。

<筆者補筆>

詳しい記述がないためよくわからないが、ポルトガルでは今年試験的に、環境省が用意したプレミアムにより、ペットボトルを回収するようだ。2022年からは、缶・びん・ペットボトルをデポジット制度で回収するということか。

<ポルトガルについての出所>

ESM(2019.1.2)Portugal Encourages Return Of Non-Reusable Plastic Bottles;

https://www.esmmagazine.com/portugal-encourages-return-non-reusable-plastic-bottles/69174

ECO(2019.1.1)Returning plastic bottles will be rewarded by the Portuguese Ministry of the Environment;

Returning plastic bottles will be rewarded by the Portuguese Ministry of the Environment

 

プチ「脱プラ」宣言⑥容器をなくしました

今の日本で、個人がいくら頑張っても、脱プラはなかなか難しい。スーパーでキノコ1つ、納豆1つ買っただけでも、プラスチックの容器包装が出てしまう。

トレイはなんとか避けることができたとしても、完全な脱プラを一般のスーパー利用者が実現するのはほぼ不可能だ。

そんな中、果敢に「ネイキッド」(無包装)をすすめている企業がある。残念ながら食品ではなく、シャンプーや入浴剤などのお洒落感覚溢れるバス用品などの店なので、私には少々敷居が高かったが、頑張って店内をのぞいてみた。

液体のものもあるため、プラスチック製ボトル入りの商品もまだあるが、想像していた以上に固形化が進められ、さまざまな無包装の商品が並んでいた(香りが控えめなせいか匂いも気にならなかった)。

固形化により水分を減らしたおかげで、保存料が減らせるなどのメリットもあったようだ。

石けんなどはすべて無包装になったようで、本体がむき出しで並べられている。それがとてもお洒落で、買うと紙でクルクルと包んでくれる。

陳列棚での「包装」は要らなかったことに、あらためて気付かされた。このような企業が増えると、プラスチックごみが大幅に減りそうだ。

そういえば、私も昔、固形石けんで髪を洗っていたことを思い出した(今は泡の出るポンプに液体の石けんシャンプーを入れ、リンスには酢やクエン酸を使用)。また固形石けんに戻してみようか?と考えている。

*今回は、私の脱プラ宣言ではなく、代わりに企業(ラッシュ)の脱プラのご紹介です。

<写真>

↓容器入りの製品の上に乗っているのが、容器をなくした同じ製品。容器がないのに、容器と同じ形に作られ、遊び心も満載

 

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プチ「脱プラ」宣言⑤スーパーで薄い小袋をもらわない

プチ「脱プラ」宣言⑤スーパーで薄い小袋をもらわない

昨年、近所のスーパーでレジ袋が有料になった。おかげで、うっかりレジ袋を断りそこねてしまうことはなくなった。

さらに良かったことは、レジ係の人がレジ打ちしながら豆腐やブロッコリーを勝手にプラスチック製の薄い小袋に入れなくなったこと。

この薄いプラ袋は、以前は生ごみを入れるのに多少は利用できていたが(それでもかなり袋は余った)、最近はベランダ用キエーロに生ごみを入れるため、袋の出番はまったくない。入れられる度にイラっとしていた。不要だとできるだけ断るようにはしていたが、いちいち断りにくいこともあり、家に溜まる一方だった(時々捨ててはいたけれど、どうも捨てるのは苦手・・)。

小袋が必要な人は、サッカー台にあるロールから取ればよいのだから、レジで入れてくれる必要はない。

レジ袋有料化のおかげで、スーパー側のプラスチックに対する意識が変わったせいか、不要なものを押しつけられずに済むようになって、とてもありがたい。

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プチ脱プラ宣言④テフロン加工のフライパンを使わない

西オーストラリア州のデポジット制度、2020年開始

2019年1月からの開始を予定していた西オーストラリア州では、デポジット制度の開始が1年ほど遅れるようだ。

2020年の早い時期に開始するとのこと。

制度の対象は、150mLから3Lまでのプラスチック製、ガラス製、紙製、アルミ製、スチール製の飲料容器で、内容物は、ソフトドリンク、水、香り付き牛乳(小)、ビール、サイダー、スポーツドリンク、スピリットベースのミックスドリンク。

空の飲料容器を返却ポイントまで持ち込むと、10セント返金される。

ごみの減少、リサイクルの促進、環境保護、企業の社会参加機会の提供などの利点があるとされ、「西オーストラリア州の散乱ごみ戦略2015-2020」や廃棄物戦略を補完できるものである。

西オーストラリア州の散乱ごみ戦略2015-2020については、下記↓

クリックしてFINAL%20Litter%20Prevention%20Strategy%202015%20web.pdfにアクセス

散乱ごみのアイテム別調査結果と容量別調査結果が掲載されている。アイテム別では、タバコの吸い殻がトップ、二番目がプラスチックである。容量別では、プラスチックがトップで、2番目が紙。

<出所>

WA Container Deposit Scheme;

https://www.der.wa.gov.au/our-work/programs/111-wa-container-deposit-scheme

 

 

 

ユニクロとZARAも脱プラスチックを表明

ユニクロは、プラスチック製レジ袋を生分解性プラスチックや紙製などの代替素材に切り替えることを検討している。レジ袋だけでなく、ヒートテックなどの包装に使っていたプラスチック袋の材質見直しも検討するそうだ。

また、ZARAは、2019年以降順次、プラスチック製レジ袋を紙製に切り替える。靴やカバンなどを包んでいたプラスチック包装材も紙製に一本化するとのこと。

<出所>

日本経済新聞(2019.1.5)「ユニクロ、環境配慮素材の買い物袋導入 19年にも ZARAも紙製に切り替えへ 」↓

https://www.nikkei.com/article/DGXMZO3962966004012019TJC000/

 

今日から韓国でレジ袋禁止

2019年1月1日から、韓国の165m2以上のスーパーで使い捨てのレジ袋が禁止された。今後は紙製か、有料ごみ袋(ごみを出す際に使用する有料袋)など他のもので代替されるとのこと。

これまでレジ袋が有料化されていなかった製菓店などでは、レジ袋の無料提供が禁止(有料化)される。

<出所>

韓国(2018.12.31)「来年から全国スーパーでビニール袋禁止」

http://www.utravelnote.com/korea/column/86580

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