ニュージーランドで使い捨てペットボトル禁止の署名

別の記事を探すため検索していたら、たまたまニュージーランドで開始されている「ペットボトル禁止署名」を見つけた。

ニュージーランドでは、年間10億本以上のペットボトルが捨てられると推定されているとのこと。これらのプラスチックは、マレーシアに輸出されたり、埋立地に埋められたりし、人間の健康を害したり、アホウドリなどの生物に害を及ぼしたり、あるいは、有害なマイクロプラスチックになり、食べ物に入ってしまう。

そのため、使い捨てのペットボトル禁止の署名がしているそうだ。

対象は、0.1から3リットルまでの使い捨てペットボトルに入れられた「すぐに飲める」ことをウリにしている飲料(ミネラルウォーターやソフトドリンク、スポーツドリンク、ジュース、牛乳など)だ。

日本でも始まったら、私もぜひ署名したい。

署名しているサイト↓

https://petition.act.greenpeace.org.nz/plastics-banbottles?source=actioncallout

カナダBC州、EPRおよびデポジット対象容器を拡大

カナダ・ブリティッシュコロンビア州では、リサイクルを進めるための5カ年計画の一環として、電気自動車のバッテリー、マットレス、使い捨て燃料キャニスター、消火器をリサイクルの対象とするそうだ。

また、ソーラーパネルや、多くの種類のリチウムイオン電池、電気自動車充電器、電子タバコなど多くの電子製品も、拡大生産者責任(EPR)戦略に追加する。

同州は2004年以降、包装や紙、飲料容器、多数の電子機器、電球、タイヤ、自動車用オイル、不凍液、および塗料などをEPRの対象にしていたそうだが、今後一層EPRを拡大する。

たとえば、

・2022年2月以降、飲料容器のデポジット制度の対象を拡大し、ミルクおよびミルク代替容器を含め、年間最大4,000万個の容器をリサイクルする

・2023年1月より、業界が資金提供する住宅リサイクルプログラムを通して、リサイクルできる使い捨て製品(使い捨て食器、カトラリー、マドラー、サンドイッチバッグなど)の数を拡大する

など。

<出所>

https://news.gov.bc.ca/releases/2021ENV0052-001767

環境省、ペットリファインテクノロジー川崎工場への資金拠出を決定

環境省が、地域脱炭素投資促進ファンド事業でペットリファインテクノロジーの再生PET樹脂製造工場再稼働事業への出資案件を決定した。

http://www.env.go.jp/press/109990.html

しかも、ケミカルリサイクル技術及びWaste Management Criteriaでは世界初となるCBI認証も取得したとのこと↓

https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000020.000031188.html

ペットリファインテクノロジーの技術は、ペットリバースの頃から注目していた。

ペットボトルなどなくなってほしいと思ってはいるが、それができない限りは、ペットボトルのケミカルリサイクルは「ボトル to ボトル」のためには必要だと思っていたためだ。ペットボトルで服や卵パックなどを作られてもあまりうれしくない。

ポリエステル製の衣類はマイクロプラスチックファイバーの見地から避けるようにしているし、卵パックも紙製(パルプモウルド)があればそちらを買いたい。

ペットリバースの技術は、時代の先を行きすぎて、不運な会社だと思っていたが、これでようやく本来の評価を得て、軌道に乗ったようだ。

再生PET樹脂は、メカニカルリサイクルで作るよりも、分子レベルで分解して異物を取り除けるケミカルリサイクルで作る方が、やはり安心できる。

川崎の工場へ一度見学に行きたい。

ペットボトルの小型化が止まらない 飲みきりサイズって必要?

1996年4月1日、1リットル未満のペットボトルの自主規制が解禁された。それ以来、500ミリリットルが一般的なペットボトルのサイズになった。

それさえ苦々しく思っていたのに、徐々に350や270などが増えてきて、ついには200ミリリットル未満の超小型のコーヒーボトルやお茶ボトルまで登場した。

缶のシェアを奪うためペットボトルが小型化しているようだ。

脱プラの影響でペットボトルが缶に切り替わりつつある、などという話もあるが、これだけ超小型のペットボトルが増えると、缶が駆逐されそうだ。

195ミリリットルなどのような飲みきりサイズは、ペットボトルである必要はないと思うが、この程度のサイズでもキャップがほしい人はいるのだろうか?

回収は自治体にまかせ、散乱したらボランティアにまかせ、メーカーはボトルに「リサイクルしてね」と書いたラベルを貼るだけ・・。散乱するのはきちんと回収に出さない消費者の責任だと言わんばかりだ。

かつて散乱を気にして自主規制していたメーカーたちだが、今、たがが外れているように見える。これでは、リサイクルが大量生産大量消費の免罪符になっているといわれても仕方がないだろう。

他の多くの先進国では、メーカーはデポジット制度で回収・リサイクルの責任を果たすが、日本では回収責任さえも免除されている。日本のような環境後進国でモノを売るメーカーは、さぞ笑いが止まらないだろう。

ペットボトルや缶、コンビニやカフェのプラカップなどを対象に、国は「使い捨て」を規制をすべきだ。

ザッと調べたところ、一般的なお茶やコーヒーで200ミリリットル以下のものは下記のものが見つかった。

サンガリア おいしいお茶 190mL
コカコーラ ヨーグルスタンド 190mL(これはお茶というよりヤクルトのようなもの?)
伊藤園 抹茶(加糖と無糖の2種) 190mL
フレッシュ 濃厚抹茶 190mL

サントリー 伊右衛門 お茶どうぞ 195mL
コカコーラ ジョージア(ブラックと微糖の2種)195mL

サンガリア あなたのお茶 200mL
伊藤園 緑茶 お茶体験 200mL

270ミリリットルから280ミリリットルまでのお茶やコーヒーのペットボトルは、さらに多い。特に伊藤園とコカコーラが多いようだ。

ケベック州、来秋からデポジット制度を拡大

カナダ・ケベック州のデポジット制度が、2022年秋から段階的に拡大される。

日本ではなぜかデポジット制度というと「ドイツ」の話がすぐに出るが、ドイツより実はカナダの方が、デポジット制度の歴史が長い。

ちなみに、欧州がEPR(拡大生産者責任)と言い出すよりずっと前から、カナダでは「スチュワードシップ」(EPRと似ているもの)がかなり定着していた。

カナダのデポジット制度は、州により少しずつ対象や方法などが異なり、わかりにくいためか、日本ではあまり有名ではない。しかし、牛乳パックまで対象にしている州もあるほど熱心な州も多い。

その中で、ケベック州はこれまであまりデポジット制度対象容器の種類が多くなく、熱心ではなかった。対象はワンウェイのソフトドリンクとビールの容器のみで、水やワイン、スピリッツ、ジュース(果汁100%)、牛乳など乳製品の容器は対象外。

ワンウェイのガラスびんは450mL以下のみ対象だった。

しかし、来年秋から対象を拡大する計画だ。

「100ミリリットルから2リットルのサイズのすべての容器は、金属、プラスチック、またはガラス製のものを含め、デポジットの対象となります。ワインとスピリットのボトルは、それぞれ0.25ドルで交換できます。他のボトルは$ 0.10」とのこと。

これまで返却はスーパーなど小売店だったが、小売店のみではこれだけ多くの容器を回収できないため、デポ(専用のデポジット対象容器回収所)も開設する計画だ。

環境保護団体は、この決定を「大きな前進」であると称賛しているとのこと。

<出典>

CBC(2021.8.18)Quebec aims to double recycling capacity with machines that accept wine bottles, cartons and plastic

https://www.cbc.ca/news/canada/montreal/glass-consigne-1.5445587

飲料容器は脱プラ?実は「脱ガラス」

最近の海外ニュースで、日本の飲料容器はペットボトルからアルミ缶に切り替わりつつある、というようなことが紹介されていた。

しかし、それはごく一部の話。実際は、「脱ガラス」が進んでいる。

日経新聞(2021.8.2)によると

「お茶や水、炭酸飲料を手掛けるサントリー食品インターナショナル(サントリーBF)は、飲食店やホテルの宴会場などで使う業務用のガラス瓶を全廃する。既に製造は終了しており、流通分が無くなれば飲食店や旅館などから今夏中にも姿を消す見込みだ。ペットボトルは家庭用と同じ生産ラインで製造できるため効率も高い」とのこと。

また、アサヒビールは「6月、チェコからの輸入ビール「ピルスナーウルケル」を瓶に加えて缶で全国販売を始めた」。

これまでは輸入元である欧州では主に瓶で流通しているため、アサヒビールが扱う海外ビールはすべて瓶で販売していたが、これからは缶に変えていくらしい。

もはや「リターナブルびん」どころか、ガラスびん全般を見る機会がなくなりそうだ。小手先のCO2排出量の計算や目先の利便性に目を奪われているのでは?とガッガリする。

脱プラの波は日本を避けてうねっているようだ。

<出典>

日本経済新聞(2021.8.2)「飲料「脱・ガラス瓶」進む お茶など業務用で全廃も」↓

https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUC26E650W1A520C2000000/

クジラやイルカのPCB濃度は高位安定、ペットボトルのキャップからも環境ホルモン

「2003年から2020年までの珠江河口からの幼生および成体のクジラ類におけるポリ塩化ビフェニル(PCB)の歴史的変化」という論文が発表された。

https://www.sciencedirect.com/journal/science-of-the-total-environment/vol/800/suppl/C

PCBは難分解性で体内に蓄積されやすい環境ホルモンだ。何十年も前に禁止されたとはいえ、まだ水中に残留している。クジラのような食物連鎖の上位にいる生物への蓄積は避けられない。

人間にもおそらく蓄積されているのではないだろうか。

また、同じ論文誌に東京農工大の高田先生たちの論文も掲載された。

https://www.sciencedirect.com/science/article/abs/pii/S0048969721044478

ペットボトルのキャップなどからベンゾトリアゾール系の化学物質が検出されている。紫外線吸収剤として使用されたもののようだ。

ベンゾトリアゾール系物質はPCBと同様、難分解性で体内に蓄積されやすい。

この手のレガシー汚染濃度は、時間がたってもあまり減らないようで、恐ろしいが、ベンゾトリアゾール系物質はまだ使用中の化学物質だ。

やはりペットボトル飲料などは、使わないに越したことがない。

オランダ、2023年から缶もデポジット制度の対象に

これまでオランダは、大容量のペットボトルなどプラスチックボトルのみを対象にデポジット制度を実施していた。そのため、デポジット制度実施国は?と聞かれた時に、オランダを実施国に入れるべきかどうか、いつも悩んでいた。

しかし、オランダ政府は昨年4月末、今年の7月1日からデポジット制度を拡大し、1リットル未満のプラスチックボトルも制度の対象に拡大すると発表した。

https://www.government.nl/ministries/ministry-of-infrastructure-and-water-management/news/2020/04/30/deposit-on-small-plastic-bottles-to-reduce-street-litter

金額は、デポジットもリファンド(返金)も15セントだ。

実際に7月からデポジット制度が拡大されたかはよくわからない。もしかすると、新型コロナ感染禍の影響で遅れているかもしれない、と思っていたところ、こんなニュースが報道された。

オランダの農業大臣が、ごみを減らすためにパッケージとボトル、ソフトドリンク缶、紙容器に少額のデポジットをかける法案を作っているというのだ。

また、電子機器にもクレジットを付けるか、またはバウチャーを発行するとのこと。

オランダのソフトドリンク缶は、2022年末までにデポジット制度の対象にすることが既に発表されているので、いずれアルミ缶以外にもさまざまな容器包装が、デポジット制度の対象になるかもしれない。(もしかすると、缶以外はデポジット制度ではなく、リファンドのない「投げ捨て税」のようなものかもしれない)

缶飲料に関しては、2022年12月31日までに缶飲料メーカーの責任で少なくとも15セントのデポジットをつけることが決まっている。

https://business.gov.nl/amendment/deposit-on-beverage-cans/

水やソフトドリンク、ビール、その他のアルコール飲料の缶が対象だ。

スーパーは缶(ペットボトルなどデポジット制度対象容器も)を回収しなければならないということなので、多くのスーパーにデポジット機能付きの自動回収機が設置されることになる。小規模小売店やホテル、カフェなどは回収が免除される。

ようやく2023年からオランダも他の多くの国々と同様のデポジット制度が開始されるようだ。

迷惑なのはどっち?自販機横回収ボックスのゴミ箱化

自動販売機横の回収ボックスに目的物以外のごみが三割ほど混入しているという。

確かに、レジ袋などがヒラヒラ落ちていると拾ってゴミ箱に入れたくなる。あいにく近くにゴミ箱がなく、自販機横に回収ボックスがあれば、そこに入れたくなるのがフツーの感覚だろう。落ちていたごみを拾って、自宅まで持ち帰りたい人はいない。

自販機で買った飲料をポイ捨てする人も多いから、自販機があるせいで迷惑している人が多い。自販機でペットボトルを買い、自販機前に立っている飲み干している人など見たことがない。たいていは持ったまま立ち去っている。なかにはポイ捨てする人もいるだろう。落ちている他のごみをたまに回収ボックスに入れてもよいではないか、と私などは思うのだが、自販機設置者はそうは思わないようだ。

異物が混入すると、入りきらない容器がどんどん周りに捨てられ散乱を招く、と全清飲は心配してくれるが、それならばそもそも自販機など置かないでほしい。

自販機を設置する人や飲料メーカーは自販機によって儲けられるが、その近隣の人たちの多くはポイ捨てされた飲料容器に迷惑している。回収ボックスに三割程度他のごみが混入する程度は、許容してほしいと思う。

記事によると、

「海中に漂うPETボトルなど海洋ごみは私たち日本人が出した物なのか、世界から流れてきているのか分かりませんし、どのように排出されたものが、どのような経路で海に流れ出すのかなども解明できていません」

とのことだが、海岸にも街にも川にも、しっかり日本のメーカーのラベルのついたペットボトルが多数落ちている。

「ゴミ箱じゃないよ。リサイクルボックスです」という言葉に、わかってるよと思いつつ、少々ウンザリする。

自販機を置くならば、デポジット制度で容器を回収すべきだろう。その方が、回収ボックスを置くよりもずっと回収効果が高い。「ペットボトルの100%有効利用を目指す」というのが本心ならば、すぐにデポジット制度を採用すべきだ。

<参考>

「自販機横のボックスは、ごみ箱じゃない」ペットボトルの100%有効利用を目指して↓

https://gyoppy.yahoo.co.jp/featured/152.html?cpt_n=mailmaga&cpt_m=em&cpt_s=369_1&cpt_c=&cpt_k=ang_252390_159721930_20210811

ペットボトルのリサイクル方法、日米の違い

ナショナル・ジオグラフィック別冊の『脱プラスチック』に、ペットボトルのリサイクル方法が少し書いてあり、面白かった。

ナショジオによると「ラベルを剥がすために暖かい石けん水に浸される(ラベルを貼り付けている糊を熱で溶かす)。次にグラインダーにかけ、プラスチックをフレーク状にする。それから溶かし、濾過してナードルにするのだ。ナードルは、新たなプラスチック製品を作る工場に向けて出荷される。」とのこと(p.55)。

ナショジオはアメリカで書かれているのだろうから、これはアメリカのリサイクル方法なのだろう。

日本のペットボトルのラベルは糊付けされていないためか、「暖かい石けん水に浸される」などという行程は聞いたことがない。

この日本シーム(株)のサイトでは、ラベル剥離機で剥がされている↓

https://www.nihon-cim.co.jp/plant-system/pet-bottle.html

自治体が回収しているような住民が自らラベルを剥がした後のペットボトルが多ければ、もしかするとこの行程が省かれ、粉砕後に風力選別機(あるいは水槽式比重選別機)にかけられるのかもしれない。

PETボトルリサイクル推進協議会↓

https://www.petbottle-rec.gr.jp/more/mechanical.html

まさに、所変われば・・・で面白い。