昔は大事に(過保護に)育てることを、「真綿でくるむように育てる」といった。今の子どもたちは、プラスチックに包まれて育てられているようだ。
決して大事にされているわけではない。あくまでも大人の都合で、プラスチックまみれにしているだけ。
その典型が校庭の人工芝化だ。土だと服も校舎も汚れる、雨の後は使いづらい、近所から砂埃の苦情が来る、などの理由で人工芝が大人気。
それならば、天然芝にしたらよいものだが、それはそれで手間がかかって面倒だ、と嫌う。
危険を察した保護者らが反対するケースもあるが、保護者の意見が通ることは滅多にない。
学校側(教育委員会?)は人工芝を選ぶ。
その結果、日本のプラスチック消費量は減らず、子どもたちの体の中はマイクロプラスチックだらけだろう。
当然、そのツケは子どもが払うことになる。
中国・瀋陽で子ども(6歳から9歳)1000人を対象に疫学調査が行われた。尿中にマイクロプラスチックがたくさんある子は、行動や社会性に問題を抱える傾向があるという結果だったという。
https://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S0147651325004336
近年の研究で、プラスチックは健康にも影響を与えることがわかっているが、性格や行動にも影響を与えるようだ。
にも関わらず、日本の小学校はなぜ校庭までプラスチックで覆おうとしているのか。理解できない。
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