仏コカコーラ、飲食店内はガラスびんに切り替え。英コカコーラ、ひも付きキャップに

欧州のコカ・コーラは環境に配慮し始めたようだ。

フランスのコカ・コーラユーロパシフィックパートナーズ(CCEP)は2022年末までに、フランス国内のホテルやレストラン、カフェで提供する容器に入ったすべての飲料を詰め替え可能なガラスビンに変更するそうだ。

https://www.packaginginsights.com/news/coca-cola-france-moves-all-packed-beverages-to-refillable-glass-bottles-in-hospitality-sector.html?utm_source=ActiveCampaign&utm_medium=email&utm_content=24+May+%7C+Behn+%2B+Bates++zero-hunger+concept+-+Coca-Cola+France+s+refillable+bottle+transition+-+IFFA+2022%3A+Amcor+bends+to+global+market+challenges&utm_campaign=2022-05-24+Daily+Newsletter+PI&eType=EmailBlastContent&eId=45c3773d-658e-490b-810b-244a82d384a4

また、EUでは2024年7月3日以降、3Lまでの飲料容器は開栓後もプラスチック製のキャップはボトルにしっかりと取り付けたままにする必要がある。キャップがペットボトル本体から離れてはならない。

そのため、EU域内で販売する各メーカーは対策しているが、コカ・コーラはイギリスでも同様に対策をとるようだ。英国全土で、テザーキャップに切り替えることを発表した。

https://www.packaginginsights.com/news/coca-cola-lightens-environmental-impact-with-new-neck-design-and-attached-caps-for-pet-bottles.html?utm_source=ActiveCampaign&utm_medium=email&utm_content=18+May+%7C+Coca-Cola+s+lightweighted+bottle+necks+and+attached+caps+-+EuPC+annual+meeting+preview+-+WPO+publishes+Waste+Stream+Mapping+Guides&utm_campaign=2022-05-18+Daily+Newsletter+PI+%28Aicomp+Webinar%29&eType=EmailBlastContent&eId=390b7250-4988-4648-b160-ed8a95c26565

有機フッ素化合物のパンフレットがわかりやすい

NPO法人 ダイオキシン・環境ホルモン対策国民会議が有機フッ素化合物(PFAS)のパンフを作り、公開している。

15頁もあり、なかなか詳しいしわかりやすい。

欲を言えば、化粧品の部分をもう少し詳しく書いてほしかった。

「化粧品には PFAS を含む 成分が約90種類ある」とのことだが、最も多く使われている成分の表示名をいくつか列挙してあれば、もっとよかったのにと思う。

日本も一日も早く「PFOS・PFOA のみならず、全ての PFAS を対象とする規制を導入」してほしい。

以下は、2023年6月28日に一部改訂しWeb用に再構成したもの↓

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リコーの感熱紙はBPAもBPSも使ってないらしい

感熱紙のレシートの表面にはできるだけ触れないようにしていた。

ビスフェノールAかまたはビスフェノールSのどちらかが使われているので。

たまたま調べていたところ、リコーがフェノールフリー化したという2020年10月のプレスがあった。

2021年春以降に国内で販売する感熱紙を順次フェノールフリー化していくとのこと。

現在2022年春だから、もう既にほとんど置き換わったかも?それならば、とてもうれしい。

しかし、置き換わったリコーの感熱紙と、置き換わっていない他社の感熱紙をどうやって見分けたらよいのか?

アメリカでは青っぽい色のレシートがフェノールフリーのようだが、日本ではどうなのだろう?

もう1つ、盲点があった。

今までは、感熱紙のレシートや航空機のチケットだけ注意していたが、ラベルはノーマークだった。しかし、食品のパックなどに貼られているラベルも感熱紙とのこと。

商品ラベルにベタベタ触ることは少ないかもしれないが、宅配便などに貼られている光沢のあるシールは無防備に触っていた。あれも感熱紙だろうか?

リコー↓

https://jp.ricoh.com/release/2020/1008_2

マイクロプラは、人獣共通感染症の原因となる寄生虫の「運び屋」

以前から、マイクロプラスチックが病原菌や化学物質のイカダ(運び屋)になっていることが指摘されていた。大腸菌や化学物質などがマイクロプラスチックに付着(化学物質の場合は吸着)し、移動しているということだった。

今年4月、米カリフォルニア大学の研究者らがScientific Reportsに発表した研究によると、人間や動物の健康に危険性のある陸の寄生虫が、海を浮遊するマイクロプラスチックに付着し、移動している可能性があるそうだ。

原虫は、ビーズよりも繊維状のものの方に付着しやすいとのこと。つまり、合成繊維の衣類から漏れ出すファイバーは寄生されやすいということだ。

動物プランクトンや魚介類が、原虫付きのマイクロプラスチックを誤植すると、食物連鎖で人間にも影響がありそうだ。

詳しくは↓

「健康に危険をもたらす寄生虫がマイクロプラスチックに付着して海を移動している可能性、カリフォルニア大学研究チーム報告」(日本語)

https://dime.jp/genre/1386669/

scientific reports(英語)

https://www.nature.com/articles/s41598-022-10485-5

ティーバッグをポリ乳酸に変えたら脱プラになる?

今年からフランスではプラスチック製のティーバッグを禁止した。

代わりに、フランスでどんなものが出回るようになったか気になるが、有名なマリアージュ フレールのティーバッグは以前からコットン製だったようだ。

日本では、伊藤園がお茶のティーバッグをポリ乳酸に変えたというニュースがあった↓

https://www.itoen.co.jp/whatsnew/detail.php?id=25492

たった1個の紅茶のティーバッグから100億個以上のマイクロプラスチックがでることが、広く知れ渡ったため、素材を見直したのだろう。

ポリ乳酸なので、体内でポリ乳酸のマイクロプラスチックが本当に分解するかは疑問だが、変えないよりはマシか。

普通のポリ乳酸は、60度くらいまで温度が上がるように管理された産業用堆肥化施設でならばゆっくり分解する。体内では60度にならないが、改質剤で分解しやすいように作られているならば分解するのだろうか?

今度、我が家のコンポストにこのティーバッグを埋めて、何ヶ月で分解するか試してみたい。

パッケージの外箱にはFSC認証紙を採用したそうだから、一定の環境配慮はしているようだ。

しかし、このポリ乳酸は、おそらく遺伝子組み換えのトウモロコシが原料ではないかと少々不安になる。

イギリスのCLIPPER(クリッパー)は、遺伝子組み換えでない原料を使ってティーバッグを作っているそうなので、それが本当ならばその方が安心だ。

また、日東紅茶はティーバッグではなく、プラ製のパッケージだけ変えたようだ。

これはこれで「減プラ」の見地からは素晴らしいが、ティーバッグの素材も早急に見直してほしい。

日東紅茶↓

日本のプラスチックリサイクル率は4.5%、アメリカは5%

2021年に発表された『2020年 プラスチック製品の生産・廃棄・再資源化・処理処分の状況』(一般社団法人プラスチック循環利用協会)を見ると、日本のプラスチック再生利用率(マテリアルリサイクル率)は20%だ。

このうちの42.7%(74万トン)はプラ屑として輸出され、35.8%(62万トン)は再生原料※として輸出されている。18.7%(32万トン)は国内で再生製品に循環利用されていて、残りの2.7%(5万トン)は廃ペットボトルが再生繊維などにリサイクルされているとのこと。

国内樹脂製品消費量は841万トン、廃プラ総排出量は822万トンだ。

つまり、国内でマテリアルリサイクルされている分は全体の4.4 or 4.5%しかないということだ。

少々ショッキングな数字だ、と思っていたところ、アメリカのプラスチックリサイクル率は5%という記事があった↓

https://grist.org/accountability/the-us-only-recycled-about-5-of-plastic-waste-last-year/?eType=EmailBlastContent&eId=3d9bde94-8de8-49cd-adae-26fc984f77fc

いずこも、プラスチックのリサイクルは大変そうだ。

やはり使わないのが一番!

※再生原料とは、ペレット、インゴット、フレーク等のこと。

近隣からの洗濯の匂いで、窓も開けられない。私の権利は?

連休後半は天気が良かった。久しぶりに窓を全開し、喚起をしようと窓を開けた途端に、何か匂ってきた。

洗剤か柔軟剤の匂い。

またか・・と喚起をあきらめた。

洗剤などの強い匂いに閉口することが増えている。

常時匂いに曝露している本人は、数分で感じなくなるらしいが、近くの人は臭くてたまらない。

以前は決して香りが嫌いではなかったが、ここまでくると、ごみの悪臭より悪い。

匂い付き洗剤や柔軟剤は法律で、禁止すべきだ。

このままでは、使う人や売る人の権利は守られるけれど、私の権利は守られない。ただ、窓を開けて、匂いのない空気を吸いたいだけなのに・・。

日本の出生率の低さは、こういうムダな化学物質の濫用にも原因があるのではないか。香料には内分泌攪乱作用のあるものもあるので。空気や水を化学物質で汚染する権利は、本当は誰にもないはずだ。

子どもの比率が最下位、日本消滅?マスク氏「日本はいずれなくなる」

総務省が先日発表した統計によると、日本の15再未満の子どもの数が1465万人で過去最少だった。

年齢が下がるほど、少ないそうだ。総人口に占める子どもの比率は11.7%で、人口4000万人以上の国の中で最低だ。

https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUA033A90T00C22A5000000/

多分この数字を見たのだろうか。米テスラ最高経営責任者(CEO)のイーロン・マスク氏が7日のツイッターに

「当たり前のことをいうようかもしれないが、出生率が死亡率を上回るような変化がない限り、日本はいずれ存在しなくなるだろう」

と投稿したそうだ。

https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGN081QC0Y2A500C2000000/?n_cid=NMAIL007_20220509_A

人口減少理由は、いろいろあるだろう。経済的・社会的理由もあるだろうし、精子数の大幅な減少も指摘されている。

日本の農薬使用量が単位面積当たりで世界一多いことも一因ではないだろうか?プラスチック使用量の多さは関係ないだろうか?気になるものが多すぎる。