フランス、気候変動対策・レジリエンス強化法案を可決 量り売りも強化 

フランスで7月20日、「気候変動対策・レジリエンス強化法案」が採択されたようだ。

同法案は2月10日に閣議決定されたもの。抽選で選ばれた150人の市民から成る「気候変動市民評議会」がまとめた環境政策提言の一部を採用したことで有名だ。

主な対策として、15個掲げられている。

例えば、断熱性の低い住宅の貸し出し禁止、農地などから大型ショッピングセンターへ転換禁止、州は学校の食堂では週に1回ベジタリアンメニューを提供する、などだ。

ごみ関連のものとしては、2030年までに400平方メートル以上のスーパーでは店舗面積の20%以上で量り売りなど包装のない商品を販売しなければならない。

また、紙の大量消費対策として、チラシを制限するための実験を36ヶ月間おこなう。レターボックスに広告OKの表示をした世帯以外にはチラシを入れない。

他にも温暖化対策に資する具体的な施策が並んでいる。

<出典>

https://www.ecologie.gouv.fr/loi-climat-resilience

ソニーのイヤホンのパッケージがよさげ

ソニーの新製品のイヤホンのパッケージがなかなか良さそうだ。

古紙と竹、さとうきびの繊維でできている。古紙は各地で回収されたもので、竹は中国の3つの山のものに限定、さとうきびはタイ製で、砂糖を精製する際に焼却してしまう搾りかすの繊維だとのこと。

竹ならばすぐに生えてくるし、古紙とさとうきびは廃物利用だ。リサイクルには不向きかもしれないが(※)、地下資源を使わず、再生可能な資源のみを使っているところは好感が持てる。

耐久性も見た目もよさそうだ。

※NHK(7月26日)によると、古紙としてリサイクルできるそうだ(8月2日加筆)。

https://www3.nhk.or.jp/news/html/20210726/k10013159701000.html

「ソニーグループは、先月発売したイヤホンのケースにプラスチックが使われていない素材を採用しました。自社で開発したこの素材は竹やサトウキビ、再生紙が使われ、古紙としてリサイクルできるということで、会社ではこの素材をほかの商品のパッケージにも使用できないか検討するとしています。」

<参考>

BUSINESS INSIDER(2021.7.27)

https://www.businessinsider.jp/post-239238

ケージ飼いの卵はイヤ

五輪で日本の鶏の飼育状況が、少しは変わるかと期待していたが、全然変わらなかった。

EU(欧州連合)では既に禁止されていると聞くが、日本の卵は92%がバタリーケージで飼育されたものだという。

身動きのとれないほど狭いケージ(1羽あたりB5版サイズのスペースだそう)に大量の鶏を押し込め、ひたすら卵を産ませるという飼育方法で、鶏はストレスに苦しみながら卵を産んでいる。

足下の床は金網。足も痛そうだ。

とはいっても、平飼いの卵などスーパーで売られているのを見たことない、と思っていたら、近所のスーパーで売られていた!しかも、卵パックは紙製!

とはいえ、価格はバタリーケージ卵の約2倍・・。

これではなかなか買い続けにくいと思ったけれど、鶏が苦しみながら産んだ卵だと思いながら食べるよりは、幸せに暮らす鶏が産んだ卵を食べる方が精神衛生上よいかもしれない、と思い直した。

これからは、できるだけケージ卵以外のものを選びたい、と思っている。

平飼い卵の卵パック

北九州市、市立学校で脱ストロー

北九州市が、学校給食の牛乳パックについていたストローをなくすために、パックを少し改良した。手で開けて、そこに口を付けて飲む方式。

ここまでするならば、びん牛乳にすればよいのに、と思うけれど、いろいろ理由はあるのだろう。

これで市内で年間約1500万本のストローを使わずに済むようになるそうだ。

ストロー廃止は2022年度から。年間約7トンのプラスチックごみが減るとのこと。

牛乳パックはどうなるのだろうか?ごみになるのか?それともリサイクルされるのか?やはり牛乳ビンに変えてほしかった。そうすればごみも出ない。洗びんの際に水が多少汚れるかもしれないが、それはリサイクルしても同じだ。燃やせばごみ量は約1割の焼却灰になるが、NOxやCO2など気体のごみがでるし、資源も無駄になる。

<参考>

日本経済新聞(2021.7.16)「北九州市、プラスチックストロー廃止 市立学校給食で」↓

https://www.nikkei.com/article/DGXZQOJC157VX0V10C21A7000000/

セロハンで脱プラできるらしい

気になっていたセロテープ。セロハン部分も接着剤部分もどちらもプラ系だと思っていたが、そうではないようだ。

セロハンテープのセロハンは木材などの植物から作られ、土壌中で速やかに分解されるそうだ。紙に近いが、紙としてのリサイクルはできない。

ニチバンによると、セロハンテープの接着剤は天然樹脂とのことで、プラスチック系のテープであるOPPテープと違って、接着剤部分もプラスチックではないという。

ムダに使うつもりはないが、これからは少し安心してセロテープを使えそうだ。

ニチバン「セロハンテープとOPPテープの違い」↓

https://www.nichiban-cellotape.com/difference/

オンタリオ州、リサイクルプログラムを拡大し完全なEPR法に

カナダ・オンタリオ州政府は最近、ブルーボックスプログラム(容器包装と印刷された紙のリサイクルプログラム)を拡大し、生産者に完全に責任を負わせる計画を発表した。

オンタリオ州政府の発表によると、2025年までに州全体のブルーボックスプログラムの全責任を生産者に移行するとのこと。つまり全費用を生産者に負わせるということだ。

これにより、自治体は年間約1億5600万カナダドル(約1億2900万ドル)節約できるという。

拡大される対象には、ストローや紙皿など使い捨てフードサービスアイテムも追加される。これらを追加することで、リサイクル費用を逃れたければ、リユースに切り替えろということを意味するのだろう。

日本の容器包装リサイクル法では、一番お金のかかる分別収集費用を自治体に負わせている。それがもう20年以上も続いているが変える気配もない。その上、先日成立したプラスチック資源循環促進法では、プラスチック製品の収集費用どころか再商品化費用さえも、自治体の責任だ。

拡大生産者責任へ移行できない日本の病癖は重い。

<オンタリオ州の出典>

waste today(2021.6.9)

https://www.wastetodaymagazine.com/article/ontario-epr-legislation/

米コロラド州、レジ袋や発泡スチロール容器禁止の法案可決

アメリカのコロラド州で、プラスチック袋とテイクアウト用のポリスチレン容器を禁止する法案を可決した。

法律では2023年から、大半の食料品店や小売店、レストランの顧客に対して、紙袋またはプラ袋ごとに10セントを課金する。

使い捨てのプラ袋とポリスチレン容器の禁止は2024年からだ。

課金により得られたお金の60%は、リサイクルと堆肥化プログラムのために地元のコミュニティに送られる。残りのお金は企業自身に行くとのこと。

ただし、薬局やドライクリーニング店は対象から免除されている。また、冷凍食品、肉、シーフードを包むためのプラ袋も使用を許可され、汚染の可能性のあるバルク商品(ばら売り)も使用が許可されている。

出典:waste today(2021.6.14)

https://www.wastetodaymagazine.com/article/colorado-plastic-ban-ban-legislation/

年末にはベトナムへミックス古紙輸出不可、他の国も追随?

中国へ古紙を全面的に輸出できなくなり、受け皿となっていたのはベトナムだ。そのベトナムにも、今年末にはミックス古紙を輸出できなくなる。

頼みの他の東南アジアの国々も中国の輸入禁止に連鎖反応を起こしているそうだ。

日経新聞(21.5.29)によると

ベトナムも環境規制の波には逆らえない。グエン・スアン・フック首相(当時)は20年9月、雑誌や雑紙などが混ざったミックス古紙については輸入を21年末に禁止することを決めた。ベトナムでも再生資源を名目にした「ごみ」の輸入が問題化。「東南アジアの政府は中国の輸入禁止に連鎖反応を起こしている」(古紙問屋)といい、マレーシアなどでも検討が進む」とのこと。

https://www.nikkei.com/article/DGKKZO72398210Y1A520C2QM8000/

日本には、雑がみ回収によって焼却ごみを減らそうとしている自治体が多い。日本国内の再生紙需要は頭打ちのようで、古紙利用率は横ばいだ。

この先、雑がみ回収はどうなるのだろうかと心配だが、古紙も廃プラも国内処理が原則なのだろう。

また新たな認定制度?エコマークはなぜ普及しないのか

日経新聞(2021.3.9)によると、また新たな認定制度ができるらしい。

プラスチック使用量が少ない製品やリサイクルしやすい設計の製品などが対象とのこと。また新たな偽装エコ商品が生まれそうで心配だ。

https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGG08AR50Y1A300C2000000/

国が新たに環境に配慮した商品設計の指針を作り、プラスチック使用量が少ない製品やリサイクルしやすい設計の製品などを認定する。認定した商品にロゴマークを付けて消費者が選びやすくする。(日経新聞2021.3.9)

なぜ、今ある認証制度を更新し、より使いやすいもの、もっとよいものに変えていかないのだろうか。これではマークの乱立で、ますますわけがわからなくなる。

最近エコマーク付き商品を見かけなくなった。

ドイツでは、小学生の親はブルーエンジェル付きの商品を選ぶと聞く。ブルーエンジェルは世界初のドイツの環境ラベルだ。エコマークとブルーエンジェルは相互認証協定も締結している。

ドイツの官公庁はもちろん、地方自治体もブルーエンジェル付きの商品を購入するが、一般消費者にもブルーエンジェルは浸透しているらしい。

日本の官公庁はグリーン購入法に適合している製品を購入するが、「努力義務」の地方自治体は必ずしもグリーン購入法に適合する商品を選んでいるわけではない。地方自治体でさえそうなのだから、一般消費者がグリーン購入法適合品やエコマーク付き商品を選ぶはずもない。

日本の小学生の親で、ベルマークを気にする人はまだたまに見かけるが、エコマークを気にしている人は見たことがない。

そもそもグリーン購入適合品とエコマークの区別もよくわからない。ほとんどが一致しているというが、一致していないものもある。さらにグリーン購入ネットワークの位置づけもよくわからない。

グリーン購入法が制定された際、なぜエコマークとグリーン購入を統一しなかったのだろうか。統一していれば、どちらももっと普及したはずで、さらに今また新たな認定制度を作ったとしても、普及するとは思えない。

次々と新しいマークやラベルを作られても、消費者は混乱するばかりだ。早急に統一し、幅広い製品を対象に、考えられるすべての基準を満たすものにだけエコマーク(あるいは統一された新たな環境ラベル)をつけてほしい。

中国、全廃棄物を輸入禁止に 来年古紙はどうなる?

中国がついにすべての固形廃棄物の輸入を禁止すると発表した。前から予告されていたこととはいえ、来年からの古紙の行方が気になる。

日本は国内で発生する古紙の多くを国内でリサイクルしているが、国内では使い切れない分を輸出することで、これまで何とか古紙回収も回っていた。

しかし、海外への輸出分の半分以上が中国へ送られていたため、それを今後どうするかが問題になる。おそらく東南アジアに向かうだろうが、東南アジアは中国ほどは古紙を使い切れない。そのため、廃プラの二の舞になり、早晩、東南アジアからも古紙輸出を断られる可能性がある。

国内で使い切るためには、古紙利用率を上げるしかないが、既に板紙(段ボールなど)は極限まで古紙を使っている。オフィスペーパーなど、これまでほとんど古紙を使っていないジャンルに古紙利用を広げるしかない。

環境団体でさえ、バージンパルプ紙でチラシやリーフレットを印刷している。ネット印刷の場合、再生紙を指定できないためだ。指定できたとしても、価格が上がると言われ、よほど意識の高い団体でないと再生紙に踏み切れない。

本来、再生紙の方が価格は安いはず。それにも関わらず、なぜ印刷会社に頼むと値段が上がるのか。ロットの問題か、それとも印刷会社が再生紙を使いにくいと思っているためだろうか。

いずれにせよ、グリーン購入法も守っていない自治体がある昨今、すべての印刷用紙に最低守るべき古紙配合率の基準を決めるべきだ。そうすれば、誰もが再生紙を使いやすくなり、海外に輸出しなければならない古紙も減るのではないか。

もちろん、紙にも拡大生産者責任が必要だ。

<禁止についての出所>

XINHUANET(2020.11.27)China to ban all imports of solid waste from 2021

http://www.xinhuanet.com/english/2020-11/27/c_139547665.htm