プラスチックも原因?このままでは5人中4人の男性が不妊に

プラスチックの添加剤を調べていて、少子化についての記事を見つけた。
少子化の原因の1つに、プラスチックの添加剤としても使われるフタル酸エステルなどの化学物質が絡んでいるのではないかとのこと。
1973年から2011年の間の精子減少率が年1.9%だった。現在20%の若いカップルが不妊治療をしないと出産しない。
このままではわずか37年で、カップルの15%か20%は不妊治療なくしては出産まで漕ぎつけられないそうだ。

プラスチック添加剤が繁殖力のダメージに繋がるならば、食品や飲料包装にプラスチックを利用するのはやはりマズイのではないか。
もちろん繁殖力の低下には、プラスチックだけでなく、農薬なども影響しているそうだから、農薬を使っている野菜や果物にも気をつける必要がある。
しかし、日本の農薬規制は近年どんどん緩和されており、今では単位面積当たりの使用量が世界一ともいわれるほど農薬を使っている。
しかもコロナ禍で、食品や飲料はますますプラスチックに依存している。
記事によると、中国やインドの出生率の予想外に低下しているとのこと。
早急に、脱プラと脱農薬(少なくとも問題になっている有機リン系やネオニコ系などだけでも使用を中止する)などにより化学物質の使用を徹底的に減らさない限り、人類は絶滅するしかないのだろうか。
とりわけ、脱プラや減農薬に消極的な日本に住んでいると、真っ先に絶滅危惧種になりそうだ。

<参考>
GMO(2020.2.6)CHEMICAL TOXICITY AND THE BABY BUST;
https://www.gmo.com/asia/research-library/chemical-toxicity-and-the-baby-bust/

風の強い日に異臭 近所の人が洗剤を変えた?

最近、少し風が強いと近所から強い異臭が漂ってくるようになった。
香り付きの合成洗剤か柔軟剤かわからないが、マイクロカプセルに香料が入った高残香性タイプのものだということはおそらく間違いない。
匂いだけでなく、プラスチック製のマイクロカプセルも一緒に飛来してきているのだろう。想像しただけで気分が悪い。
なぜこんなハタ迷惑なものが商品として認可されているのか、と不思議で仕方がない。
使用者はおそらく匂いになれてしまい、あまり感じないだろうが、高残香性タイプの洗剤や柔軟剤は本当に近所迷惑だ。
暑くなってきたが、うっかり窓も開けられない。

コロナ自粛の影響で、大気中のマイクロプラスチックが激減

昨年、福岡工業大学の屋上で、大気中のマイクロプラスチックを検出した研究者らによると、今年1月までは大気1リットルにつき10万から20万個のマイクロプラスチックが含まれていたが、2月には数万個に減ったとのこと。
また、大分県や宮城県で発生した樹氷の成分中の窒素酸化物と硫黄酸化物も激減し、大気が劇的に改善したそうだ。
新型コロナウイルスの感染対策のため、中国で工場や交通が止まったことが影響したという。
マイクロプラスチックは、上空を地球規模で移動していることを考えると、中国の工場だけが原因とも思えないが、2月に減ったということはやはり中国の影響が大きいのだろうか。

<参考>
西日本新聞(2020.5.20)「中国の都市封鎖で九州の大気が劇的改善 ピーク時の10分の1に」
https://www.nishinippon.co.jp/item/n/609079/

泡消火剤流出で、川の水から指標の6倍以上の発がん性物質が検出

普天間飛行場からの泡消火剤流出により、発がん性物質PFOSなどが、住宅地にまで飛散した。

付近の河川など5地点の水を採取し、分析したところ、多量の有機フッ素化合物が検出された。

宜野湾市の宇地泊川で採取した水からは、地下水汚染を判断する米国の暫定指標値PFOS・PFOA合計40ナノグラム(1リットル当たり)の6倍に当たる247・2ナノグラムが検出されたとのこと。

<参考>

琉球新報(2020.4.24)「普天間流出の泡消火剤に多量有害物 宇地泊川で米指標の6倍超 本紙・京大調査」↓

https://ryukyushimpo.jp/news/entry-1112140.html

塩素系漂白剤で肺胞に炎症、過度なコロナ対策で

やはり塩素系漂白剤は怖い。

中国で新型コロナ対策として部屋に次亜塩素酸ナトリウム(塩素系漂白剤)をまいていた人が、アレルギー性肺胞炎になった。

次亜塩素酸ナトリウムは通常100倍に希釈すべきところを、少し水で薄めただけで撒いたため、肺胞に炎症が起きたそうだ。

日本でも塩素系漂白剤で布製マスクを洗うことなどが推奨されているが、感染者が使用したマスクでない限り、塩素系漂白剤を使うのは避けた方が無難だ。

以前読んだ雑誌にも、ペット(猫)のいる部屋で、塩素系漂白剤で消毒した加湿器を使用したところ、ペットが死亡したという記事が出ていた。もちろん、消毒後に水でよく洗ってから使用したのだろうが、それでもネコにはきつかったようだ。

<参照>

FNN(2020.4.21)「「肺に白い影」医師も驚愕…原因はまさかの“過剰コロナ対策”」↓

https://www.fnn.jp/articles/-/34597?fbclid=IwAR09XHDlwpE9H8DNZbTfdAquK2pjEgCzX0OjNiRZliYBkF_hmd1jB62RhR0

香害:香料成分をライオンが開示 花王はまだか

深刻になる一方の香害被害。

その主原因はマイクロカプセルだと思われるが、中身の香料成分も気になるところだった。

海外では0.01%以上の香料成分を開示するメーカーが多かったが、日本では、SCジョンソン以外は、開示に応じていなかった。

この3月、ようやく日本石鹸洗剤工業会が柔軟剤や洗濯用洗剤などに含まれる香料成分に関しての指針を発表。0.01%以上の香料成分の開示を求めた。

先ほど検索をかけてみたところ、ライオンが開示していた!

例えば、「アクロン フローラルブーケの香り 香料成分」↓

https://www.lion.co.jp/ja/products/pdf/PerfumeIngredients/289.pdf

「ライオン洗たく石けん 香料成分」↓

https://www.lion.co.jp/ja/products/pdf/PerfumeIngredients/288.pdf

花王やP&G、ユニリーバはヒットしないところを見ると、まだ開示に応じていないらしい。

P&Gやユニリーバは、北米などでは開示しているはず。日本人はおとなしいから開示しなくてもうるさくない、とでも思っているのだろうか?

あまりに開示が遅いと、余程ひどい香料を使っているのか、今頃慌てて変更しているのか、と疑いたくなる。

香料には毒性の強いものも多いから、企業秘密では済まされない。

消費者には選ぶ権利がある。成分開示は最低限のメーカーの義務だろう。

<参考>

日本石鹸洗剤工業会(2020.3.2)開示の指針↓

https://jsda.org/w/01_katud/jsda/JSDA_seibun_kaiji_20200302.pdf

 

 

 

香りのサービスは必要か、香害に配慮を

JR東日本は、高輪ゲートウェイ駅をコンセプトとした香りのオリジナルグッズを発売する。この発売に際し、「駅構内の一部エリアに芳香エリアを設ける」そうだ。

スギの木から抽出したエッセンシャルオイルをベースにしているとのことで、さぞ良い香りだろうと想像する。

しかし、昨今、様々な理由から化学物質過敏症患者が増加している。誰もが、いつ発症してもおかしくない。

好みで入浴剤などに利用するのはよいだろうが、駅構内のような公共スペースに香りをふりまくのはいかがなものか。

柔軟剤などによる「香害」被害が増えている現状を、JR東日本にはもう少し理解してほしい。

<参考>

TRAICY(2020.3.15)「JR東日本、「高輪ゲートウェイ駅の香り」のエッセンシャルオイルと入浴剤を発売」↓

https://www.traicy.com/posts/20200315146582/

ハワイの日焼け止めクリームの禁止成分が、日本の「無添加」商品にも入っていた

ハワイ州では、2021年1月から法律でオキシベンゾンとオクチノキサートの入った日焼け止めは禁止される。オクチノキサートは「メトキシケイヒ酸エチルヘキシル」という名称で、日本で販売されている日焼け止めにも広く使われているそうだ。

確かに、日本のドラッグストアーで売られている日焼け止めクリームを見てみたところ、その多くに、このメトキシケイヒ酸エチルヘキシルが入っている。

ショックだったのは、「無添加」とか「食品成分」などと書かれていたため愛用していたマミーUVケアシリーズの日焼け止めにまで「メトキシケイヒ酸エチルヘキシル」が入っていたこと。よく読むと、無添加とは「無着色・無香料・防腐剤フリー・無鉱物油・アルコールフリー」の意味だった…。

ハワイでの禁止は、サンゴの赤ちゃんの育成を妨げるなどのためだが、人間への影響も懸念してのことかもしれない。

ヨーロッパでは、以前からこれらは環境ホルモンだと指摘されているし、アメリカでも日焼け止めの化学物質は、体内に吸収されてしまう、と専門機関が指摘している。

特にスプレータイプとローションタイプは、「血液中の化学物質のレヴェルは塗布をやめても実験終了まで上昇し続けた」とのことだから怖い。

少なくとも、紫外線吸収剤や香料は避けたい、と思っていたところ、ハワイ土産に日焼け止めクリームをもらった。

まずその大きさにビックリ!見ると、8FL OZ(236mL)もある。

普段通りの量を塗ると、若干白残りするため、少なめのほうがよいようだ。ノビが良いため少しだけでも十分。防水時間は80分とのこと。

紫外線吸収剤はもちろん、環境ホルモンだといわれているパラベン(防腐剤)や香料も入っていない。

日本ならば、自然食品店などにしか売られていないようなものが、一般の店で普通に安く買えるのがうらやましい。

 

<参考>

「日焼け止めの化学物質は体内に吸収され、血液中に流れ込んでいた:米当局の臨床試験から明らかに」↓

https://wired.jp/2019/05/08/sunscreen-chemicals-soak-all-the-way-into-your-bloodstream/

 

セラリーニ教授、グリホサートや遺伝子組換え食品で講演

10月31日、セラリーニ教授が来日し、グリホサートや遺伝子組換え食品などについて講演をおこなった。

詳細については、主催団体である日本消費者連盟などの報告に任せたいが、ラウンドアップで一番除草剤として有効な成分はグリホサートではなく、実はPOEAであるとして、植物を使った比較実験の写真を見せてくれた。

写真ではその効果の違いがはっきり示されていた。このPOEAは遺伝子を傷つける働きもあるようだ。

ラウンドアップは、世界では禁止される方向にあるが、日本ではまったく禁止される様子はない。

しかしセラリーニ教授は、講演の最後に「この問題は必ず解決できる」と断言した。

解決のためには、消費者の力を結集させる必要があるようだが、解決に期待したい。

満席の講演会場(東京ウィメンズプラザ)↓

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ネオニコ系農薬、ウナギやワカサギ減少の原因に

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ネオニコ系農薬、ウナギやワカサギ減少の原因に

海外ではミツバチへの影響などから規制が進んでいるにも関わらず、日本ではなぜか緩和され、使用量が増えているネオニコ系農薬。

そのネオニコ系農薬が魚のエサとなる虫などを殺すことで、間接的にウナギやワカサギを激減させていたことがわかったそうだ。

これを機に、日本でもネオニコ系農薬を厳しく規制してほしい。

そうでないと、魚や虫だけでなく、日本人も絶滅しそうだ。

必要ないといわれながらも、コメにまで使われている。

おかげで、ランチに入った店で「ライスにしますか?パンにしますか?」と聞かれると、頭の中で「ネオニコ系農薬にしますか?有機リン系農薬(グリホサート*)にしますか?」と変換される。

日本は企業に甘く、規制も企業のいいなりだ。海外で禁止された農薬などの受け皿に、日本人の食卓が利用されているような気がしてならない。

*グリホサートは、北米産の小麦粉に多く残留しているため、市販のパンはもちろん、学校給食のパンからも検出されている。発がん性や発達障害などと関連があるといわれる。

<参考>

産総研ウェブサイト(2019.11.1)「ウナギやワカサギの減少の一因として殺虫剤が浮上」

https://www.aist.go.jp/aist_j/press_release/pr2019/pr20191101/pr20191101.html