容器持参でコロッケを買ってみた

容器持参の買い物がごみ減量になることは誰もが知っている。問題は、どの店ならばイヤがられないか、どんな対応をされるのかがわからないので、持参する勇気がないことだ。

そのため、容器持参OKをはじめから表明してくれる店はありがたい。これまで量り売りしてくれる店に容器を持参して行って、ピーナツバターやクコの実などを買ったことがある。しかし、近所の店ではないため、後が続かなかった。

近所の店で容器持参で買いたい・・とずっと願っていた。

ようやく昨日、ガラス容器を持参して、コロッケを買うことができた!

きっかけは江戸をテーマにした本だ。最近のコロナ感染禍で、仕事のキャンセルが続いたため、時間ができた。江戸の小咄などを読んでいると、「煮売り屋」が登場する。

詳しい説明はないが、飲食店を持たない料理上手な人が、惣菜を作って売る庶民向けの惣菜屋のようだ。

買う人は弁当箱や鍋などを持参するようだ。売る人は、きちんと計って売っているわけではなく、目分量で売っているらしい。顔なじみの人や同じ長屋に住んでいる人たちが相手なので、それで済むのだろう。

現代の惣菜屋ならば、性能のよい秤を使えば公平に売ることができるので、江戸時代より簡単に「煮売り」できる。

しかし、マイ容器の場合、余分な手間をかけさせそうで、つい持参するのを遠慮したくなる。でも、断られたらその店には二度と行かなければよいだけの話だ。気になっている店で、今度試してみようか?と思いながらズルズル日が経ち・・

昨日思い切って、気になっていた肉屋さんへ容器を持って行き、コロッケを買ってみた。老夫婦二人でやっている小さい店だ。コロッケならば量る手間がないので、容器持参の初心者にはハードルが低い。店の人にガラス容器を渡したところ、「こんな重いもの、よく持ってきたわねー」と驚かれた。

説明が面倒だったので、「そのまま食卓に出すので」と話したところ、笑いながら中に揚げたてのコロッケを入れてくれた。

ホッ。

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