なぜ今さら、下水道で紙おむつ処理?(その4)

昨年立ち上げられた国交省の検討会で、紙おむつを下水道に流して処理する、という案が検討された。

多くの人たちから、プラスチックごみの海洋汚染が問題視されているこの時代に、プラスチック部分の多い紙おむつを下水道に流してしまうなどとんでもない、下水道で100%プラスチックを捕捉するのは無理、などの指摘が相次いだ。

2回目の検討会までは報道されたが、その後のニュースがなかったため、中止されたか・・と喜んでいた。

しかし、水面下でしっかり動いていたようだ。

昨年10月に、ほぼ同じ名前の検討会「平成30年度 下水道への紙オムツ受入実現に向けた検討会」の第1回目が開かれていた。以前の名前は「下水道への紙オムツ受入実現に向けた検討会」。つまり、「平成30年度」を冠しただけで他の名前は同じ、ということのようだ。

内容は、これまで最も有望視され検討されていた「紙おむつを破砕し下水道に流す」という案ではなく、「トイレ内に便器とは別の装置を設置。分離した汚物だけを装置から流し、おむつはごみとして回収」するという案を主に検討しているようだ。

パナソニックが現在、試作機を開発中とのことで、年度内に高齢者施設で試用する、問題がなければ、再来年度から実用化するそうである。

汚物を取り除く際、紙おむつの中のプラスチック部分まで汚物と一緒に取れるのではないか、汚物のみ取り除くことにどれだけのメリットを感じて、専用装置を購入し設置する高齢者施設があるのか、など疑問は拭えないが、とりあえず紙おむつを破砕して汚物もろとも下水道に流し込む案の検討はひとまず中断したようだ。

しかし、「非公開」のこの検討会、いつまた「紙おむつを破砕し下水道へ」の案が復活するかわからない。今後も行方を見守る必要がありそうに思う。

次回の検討会(第2回目)開催は、2月8日とのこと。

<参考>

朝日新聞(2019.1.8)「紙おむつ、下水道に流して処理できるには?国交省が3案」↓

https://digital.asahi.com/articles/ASM174Q9LM17UTIL00V.html

国土交通省「平成30年度 下水道への紙オムツ受入実現に向けた検討会 開催主旨」↓

http://www.mlit.go.jp/common/001259477.pdf

国土交通省「下水道への紙オムツ受入実現に向けた検討会」↓

http://www.mlit.go.jp/mizukokudo/sewerage/mizukokudo_sewerage_tk_000540.html

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