海洋プラスチックごみ問題解決のための国際組織が発足

海洋プラスチックごみ問題を解決するため、非営利団体としてAlliance to End Plastic Waste(プラスチック廃棄物連合?)が設立された。
アライアンスのメンバーは、P&Gやエクソンモバイル、Dow、三菱ケミカルホールディングスなど大手企業26社。
日本では三菱ケミカルの他に、住友化学、三井化学が設立メンバーとして参画している。
アライアンスは今後5年間で計15億ドル投じて、投資やプログラムをサポートし、環境におけるプラスチック廃棄物を削減するとともに、以下の4つの主要分野での取組みを支援するとのこと。

・廃棄物の管理やリサイクルを促進するためのインフラ開発
・使用済みプラスチックのリサイクル・回収を容易にし、すべての使用済みプラスチックから価値を創造する新しい技術を開発するためのイノベーション
・政府、地域社会、企業、個人にいたるあらゆるレベルで本問題に取り組むための教育
・環境中のプラスチック廃棄物が集中する地域、特に河川など陸上の廃棄物を海に運ぶ主要なルートのクリーンアップ

<出所>

GREEN MATTERS:The Alliance to End Plastic Waste Launches With $1 Billion Commitment to End Plastic Pollution, Faces Criticism;
https://www.greenmatters.com/news/2019/01/16/Y3l2kBAWE/alliance-end-plastic-waste

日本経済新聞(2019.1.17)「三菱ケミカルHD、プラスチック廃棄物問題解決に取組むグローバル・アライアンスに参画」
https://www.nikkei.com/article/DGXLRSP500210_X10C19A1000000/

三菱ケミカルホールディングス(2019.1.17)
https://www.mitsubishichem-hd.co.jp/news_release/pdf/00769/00863.pdf

環境ビジネスオンライン(2019.1.21)「海洋プラスチック廃棄物問題の国際的組織が発足 日本から3社が参画」
https://www.kankyo-business.jp/news/021866.php

トルコ、2023年までにすべての飲料容器をデポジット制で回収

ペットボトル回収率を90%以上にすることが求められつつあるEU(欧州連合)では、デポジット制度の導入が進む。

今年1月からレジ袋を有料化したトルコでは、今度はすべての飲料容器を2023年までにデポジット制度で回収することを発表した。
今までは、自治体ごとに対策が取られていたが(例えば、イスタンブールでは地下鉄駅に設置された自動販売機にペットボトルやアルミ缶を入れると、イスタンブールカードにチャージされ、運賃として利用できる)、今度は国が本格的にデポジット制度を導入する。

<出所>
DAILY NEWS(2019.1.21)Bottles deposit return scheme gets green light in Turkey
http://www.hurriyetdailynews.com/bottles-deposit-return-scheme-gets-green-light-in-turkey-140671

<関連記事>
https://env-eco.net/1791.html

ニューヨークにごみゼロ食料品店がオープン

ニューヨーク・ブルックリンに、ごみを出さずに済むよう容器包装をなくした食料品店がオープンした。
客は自分でマイバッグと食材の容器を持参するか、または店で購入するかを選択できるという。
もし、このような店が日本にもあったら、必ず流行るだろう。
買い物の度、プラスチック製の包装材が大量に出るのにウンザリしている。

<出所>
Waste 360(2019.1.22)Zero Waste Grocery Store Opens in Brooklyn, N.Y.
https://www.waste360.com/business-operations/zero-waste-grocery-store-opens-brooklyn-ny

積水ハウス、「脱ペットボトル」へ

ようやく日本企業も、社内でのペットボトルの使用を規制するようになった。
積水ハウスが社内会議でのペットボトル使用を全面禁止したとのこと。
社内に設置されている自動販売機のペットボトルも、順次なくしていく方針だそうだ。
本社はもちろん、関連29社と子会社7社にも禁止の通達を出した。
環境省の始めた「プラスチック・スマート」キャンペーンに呼応したものだそうだが、このキャンペーンへの参加企業の中で、最も本気で「脱プラ」を考えていそうだ。
ぜひ、他の企業も「脱ペットボトル」のあとに続いて欲しい。

<出所>
alterna「積水ハウス、社内会議でのペットボトル使用を禁止」
http://www.alterna.co.jp/25756

「積水ハウスがペットボトルを禁止。日本企業”脱プラ”のリーダー企業に」

積水ハウスがペットボトルを禁止。日本企業”脱プラ”のリーダー企業に

船から廃水されるプラごみを調査

国土交通省は今年度、船から海へ流される生活排水にプラスチックがどの程度含まれているかを調査する。

サンプルとして、クルーズ船の生活排水を回収し、プラごみの種類や含有量を分析。また、船体の塗料に含まれるプラスチック含有量も調べ、国際的な議論に役立てるそうだ。

<出所>

日経新聞(2019.1.21)「船からのプラごみ初調査へ 排水分析、規制検討も」

https://www.nikkei.com/article/DGXMZO4024003020012019CR8000/

どうなる?!大阪G20のプラごみ海洋汚染対策

今年6月に大阪で開催されるG20で、安倍首相は「大阪でジャンプスタートを切って世界全体の行動に向かっていこう」と各国に理解と協力を呼びかけるそうだ。

毎日新聞によると↓

G20には中国、インド、インドネシアなど経済成長を続けている新興国も多く、日本政府は「数値目標など厳しい条件にこだわれば合意は難しい」と見ている。このため、枠組みには、具体的な対策を数多く列挙する一方、各国が経済状況などに合わせて実際にとる対策を自由に選択できる仕組みにすることを検討している。

とのこと。

他紙にも「G20サミットに向けリーダーシップを発揮していきたい」など勇ましい言葉が並ぶ。

しかし、G20の参加国の中で、日本よりプラスチックごみ削減対策が遅れている国は多くない。インドネシアでも、既にレジ袋に課税を検討していると聞く。議長国として、日本がリーダーシップを取るのは難しいかもしれない。

<出所>

毎日新聞(2019.1.20)「プラごみ海洋汚染対策に「枠組み」 日本、G20で提案へ」

https://mainichi.jp/articles/20190119/k00/00m/010/249000c

サンケイニュース(2019.1.21)「安倍首相発言全文「G20サミットに向けリーダーシップ発揮したい」

https://www.sankei.com/politics/news/190121/plt1901210009-n1.html

違うよ スターバックスさん!(ガイアの夜明け)

昨夜放送された「ガイアの夜明け」を見た。

プラスチックごみがたまる一方の廃棄物事業所の状況がよくわかり、興味深かった。

しかし、どうも番組の結論がわかりにくい。番組全体の結論としては、「ライフスタイルを見直し、使い捨てのものなどは使わないように」という消費者へのメッセージのはず。

にも関わらず、番組の結論がまるで「国内循環のリサイクル宣言」になっていた。おそらくスターバックスの店内からでたカップやストロー等のリサイクル実験光景と、それについての職員さんの「決意表明」(まるで、国内で材料リサイクルすることがゴールであるかのような)が、影響しているのではないか。

国内循環自体は廃棄物事業者の結論としてとても正しい。しかし、スターバックスまでがそれでは困る(もちろん店内から出たごみのリサイクルは進めるべきで、海外のスターバックスでは、既にリサイクルしているところもあるはず)。

スターバックスに期待していることは、リサイクルではなく、使い捨てのカップやストローを使わずにすむための、より一層の企業努力だ。

フタの形状を工夫し、プラスチック製ストローの廃止をめざしたことは高く評価している。

だからこそ、冷たい飲物の容器にも使い捨てカップを使わないような工夫や、ストローを使わずに済むような新メニューの開発などの「脱使い捨て」を、業界の牽引役として、もう一歩前に進めて欲しい。

(後日補筆)
店内利用客に対し、ホットコーヒーを紙コップに入れて提供するスタバ店舗がまだあるようだ。
しかも、紙コップにプラスチック製のフタまでつけて・・。
なぜ、熱いコーヒーを飲むのに、フタの穴からチューチュー吸って飲む必要があるのか?まったくわからない。
テイクアウト用として要求された場合はフタを付けることもやむを得ないかもしれないが、店内利用客に対し、確認もせず紙コップにフタまで付けてコーヒーを提供するのはやめてほしい。
リサイクルよりも前に、まずはリユースカップの徹底と、余計なプラスチックを使わないことをお願いしたい。

日本 バイオテクノロジー戦略を11年ぶりに策定

日本は、2019年夏をメドに、医療や農業などバイオテクノロジーの技術開発に関する国の戦略をまとめる。2月に大学の研究者や企業経営者らによる有識者会議を立ち上げるとのこと。

2002年と2008年にもバイオ戦略がまとめられたが、有効に機能したとはいえなかったという指摘がある。11年ぶりの策定になる。

バイオプラスチックの開発や、微生物などの遺伝子情報を人工知能で解析する技術開発を後押しする。

ゲノム編集技術の開発と規制のあり方も議論するようだ。

<筆者補筆>

この背景の1つに、バイオプラスチック分野での日本の遅れを取り戻し、企業がバイオプラスチックを導入しやすくすることもあると考えられる。しかし、バイオプラスチックのリサイクルルートの整備と、使い捨てプラスチックの大幅削減のための具体的な施策を、同時に行う必要があるのではないか。このままでは、使い捨ての石油由来のプラスチックがそのままバイオプラスチックに置き換えられ、それで「すべて良し」とされそうな不安がある。

<出所>

日本経済新聞(2019.1.14)「バイオ技術戦略、11年ぶり策定へ」↓

https://www.nikkei.com/article/DGKKZO3992549011012019TJM000/

ポルトガル ペットボトル回収に本腰、2022年からデポジット制度開始か

ポルトガル政府が新しい法案を発表し、再利用不可能なペットボトルの回収を促すプログラムを開始した。

このパイロットプログラムは2019年12月21日まで続くとのこと。

再利用不可能なペットボトルを返却する消費者に、何らかのプレミアム(報償?)が与えられる。

大規模小売事業者は、プラスチックボトルを環境省が決めたプレミアムと交換するスペースを無償提供し、機器を設置することが義務付けられる。どういうプレミアムになるかはまだ未定とのこと。

2022年1月1日から、ポルトガル政府はプラスチックやガラス、スチール、アルミなど再利用不可能な材料でできた飲料容器に対し、デポジット制度を実施する。

<筆者補筆>

詳しい記述がないためよくわからないが、ポルトガルでは今年試験的に、環境省が用意したプレミアムにより、ペットボトルを回収するようだ。2022年からは、缶・びん・ペットボトルをデポジット制度で回収するということか。

<ポルトガルについての出所>

ESM(2019.1.2)Portugal Encourages Return Of Non-Reusable Plastic Bottles;

https://www.esmmagazine.com/portugal-encourages-return-non-reusable-plastic-bottles/69174

ECO(2019.1.1)Returning plastic bottles will be rewarded by the Portuguese Ministry of the Environment;

Returning plastic bottles will be rewarded by the Portuguese Ministry of the Environment

 

プチ「脱プラ」宣言⑥容器をなくしました

今の日本で、個人がいくら頑張っても、脱プラはなかなか難しい。スーパーでキノコ1つ、納豆1つ買っただけでも、プラスチックの容器包装が出てしまう。

トレイはなんとか避けることができたとしても、完全な脱プラを一般のスーパー利用者が実現するのはほぼ不可能だ。

そんな中、果敢に「ネイキッド」(無包装)をすすめている企業がある。残念ながら食品ではなく、シャンプーや入浴剤などのお洒落感覚溢れるバス用品などの店なので、私には少々敷居が高かったが、頑張って店内をのぞいてみた。

液体のものもあるため、プラスチック製ボトル入りの商品もまだあるが、想像していた以上に固形化が進められ、さまざまな無包装の商品が並んでいた(香りが控えめなせいか匂いも気にならなかった)。

固形化により水分を減らしたおかげで、保存料が減らせるなどのメリットもあったようだ。

石けんなどはすべて無包装になったようで、本体がむき出しで並べられている。それがとてもお洒落で、買うと紙でクルクルと包んでくれる。

陳列棚での「包装」は要らなかったことに、あらためて気付かされた。このような企業が増えると、プラスチックごみが大幅に減りそうだ。

そういえば、私も昔、固形石けんで髪を洗っていたことを思い出した(今は泡の出るポンプに液体の石けんシャンプーを入れ、リンスには酢やクエン酸を使用)。また固形石けんに戻してみようか?と考えている。

*今回は、私の脱プラ宣言ではなく、代わりに企業(ラッシュ)の脱プラのご紹介です。

<写真>

↓容器入りの製品の上に乗っているのが、容器をなくした同じ製品。容器がないのに、容器と同じ形に作られ、遊び心も満載

 

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プチ「脱プラ」宣言⑤スーパーで薄い小袋をもらわない