相模原市、鹿沼公園・複合施設整備基本計画のパブコメ開始

「次世代に引き継ぐ淵野辺駅南口周辺のまちづくりプラン~鹿沼公園・複合施設整備基本計画~(案)についてのパブリックコメント」が開始された。〆切は3月21日だ。

https://www.city.sagamihara.kanagawa.jp/shisei/1026875/shisei_sanka/pubcome/1032248.html

PFIをやめ、DBO方式にするそうだ。

「スケジュールは25~26年度に設計、27年度から工事に着手する。29年度に複合施設、30年度に全面供用を開始し、既存施設を解体する」とのこと。

https://www.kentsu.co.jp/webnews/view.asp?cd=250221400009&area=2&yyyy=0&pub=1

市民としては、鹿沼公園は気に入っているし、中央図書館にも特に不満はないからそのままで構わない。公園の木は伐らずにそのまま残してほしい。春は桜を楽しめるし、秋はどんぐり拾いの子どもたちがいる。デイラボッチの碑も面白い。なぜ「再開発」したいのかわからないから、できるだけ現状維持で残してほしい。どこにでもあるようなキレイな都市公園はゴメンだ。

とはいえ、市は、周辺に点在している公民館などの公共施設を一カ所にまとめ、複合施設とすることで、運営費が安くつくと見込んでいるのだろうか?

再開発の理由はわからないが、新しい施設を何年契約のDBOにするのか次第で、不満があった場合にどう対処するかが変わる。民間にできるだけ任せて面倒なことから逃れたい市の気持ちはわかるけれど、あまり長い契約にしてほしくない。

マイクロプラスチック汚染と消費行動

メリーランド大学の最近の研究によると、大気汚染と消費行動は関連性があるそうだ。買い物による満足感で、空気の質の悪さによって引き起こされる不快感を払拭しようとするため、金遣いが荒くなるらしい。

https://today.umd.edu/study-consumer-spending-rises-with-air-pollution

ということはマイクロプラスチック汚染のひどい日は、無駄遣いが増える可能性が高い。消費者にとっては踏んだり蹴ったりの日だが、石油や天然ガスを「掘って掘って掘りまくれ」というトランプや、イーロン・マスクのような資本家にとっては、儲かる日なのだろうか。

ルーマニアのデポジット制度、14ヶ月でめざましい変化

2023年11月30日に開始されたルーマニアのデポジット制度はうまくいっているようだ。

ある記事によると、

• 35億個以上のパッケージが収集された
• 230,000トン以上の再生材料がリサイクルのために転用
• デポジット制度のために設立された7つのセンター
• 800以上のグリーンな雇用が創出され、地域経済とコミュニティを支援
• 2024年10月には、84%の記録的な回収率

とのこと。

まずは良かった!

出典↓

https://www.wastedive.com/press-release/20250210-first-14-months-of-romanias-deposit-return-scheme-marked-by-success/?utm_source=Sailthru&utm_medium=email&utm_campaign=Issue:%202025-02-10%20Waste%20Dive%20Newsletter%20%5Bissue:70316%5D&utm_term=Waste%20Dive

ワシントンD.C.で飲料容器のデポジット法案

米国の首都ワシントンD.C.で飲料容器のデポジット法案が提出された。

1区議会議員のブリアン・ナドーが法案を主導している。

ボトル入り飲料と缶入り飲料の容器を10セントのデポジットをつけて販売し、容器を返却すると10セント返金されるというでおジット法案だ。

「プログラムに参加する小売店は、ボトルや缶の取り扱いに対してD.C.から料金を徴収する。市はプログラムを監督し、参加する小売業者を支援する」と書かれているが、どんな方法でやろうとしているのかよくわからない。

メリーランド州でも、同じような方法のデポジット制度が提案されているそうだ。

出典:https://wtop.com/dc/2025/01/will-you-pay-an-extra-10-cents-for-a-bottled-drink-knowing-you-can-get-it-back-later/

オサガメのお腹からプラシートとお茶PETのラベル

福井県美浜町の海岸に死んで打ち上げられた絶滅危惧種のウミガメ「オサガメ」の体内から、1メートルあまりのプラスチックシートとペットボトルのラベルが見つかった。

ラベルは国産のお茶のペットボトルで、ブランド名もはっきりわかる。好物のクラゲと間違えて食べたのだろうか。

https://digital.asahi.com/articles/ASSDM4DB8SDMULBH004M.html?iref=pc_photo_gallery_bottom

ペットボトルからラベルが勝手に剥がれることはほとんどないため、誰かが剥がしたラベルが回収ルートから環境中に漏れだし、海へ流れ出したのかもしれない。

前々から苦々しく思っていたが、日本ではラベルを剥がすことがまるで良いことのように宣伝されている。リサイクルしやすくするとして、そのように「教育」されるが、ラベルを剥がせばラベルはごみ回収から当然漏れ出しやすくなる。

しかも、剥がされたラベルは他の雑多なプラごみと一緒くたになるため、質の高いリサイクルがなされるか疑問だ。

デポジット制度を導入している国では、返却前のボトルからラベルを剥がすことは禁じられている。ラベルを剥がすとペットボトルの由来がわからなくなるため、デポジットは返金されない。ラベルを剥がさなくとも、当然きちんとリサイクルはできている。

日本のこのラベル剥がしのおかしな習慣は一体誰のためのものなのか、いつも疑問に思う。

埼玉で240倍基準超えのPFAS、産廃か?

さいたま市内の河川からPFASが検出され、汚染源をたどるとある事業所(浦和区上木崎2丁目)にたどり着いたようだ。

https://news.yahoo.co.jp/articles/56780af567973165b78acaad51b6a624724778d5

何の事業所だろうかと思い、「有害物質使用特定施設設置事業場一覧表」を見てみたが、「事業所には現在、PFASが発生する要素はない」そうなので、ここに掲載されているところとは限らない。

一体何を作っていた会社だろうか?それとも産廃処理業か?

ハンガリーのデポジット制度、クリスマスシーズン前に多くの人がデポジットを小児科へ寄付

ハンガリーでは今年1月から飲料容器のデポジット制度が開始された。

ハンガリーの人々は飲料容器を食料品店などに設置された自動回収機に返却する(手動の場合もある)。するとバウチャーに加えて、即時銀行振込の形でデポジットが返金される。

ハンガリーでは1日500万から600万本の飲料容器を返却され、最近では多くの人がデポジット(上乗せ金)を慈善団体へ寄付している。

寄付先として選べるのは、ハイム・パール国立小児科研究所、ハンガリー改革派教会のベセスダ小児病院、およびゼンメルヴァイス大学の小児科クリニックだ。

10月の第1週までに、寄付金は5700万フォリントだったが、わずか2ヶ月後の12月初めまでにその金額は1億フォリントを超えたという。

多くの人はクリスマスを控え、小児科への寄付を増大させたということか。

デポジット額程度の小口の寄付なら多くの人は参加しやすいから、良いシステムだと思う。

病院との現在のような契約は2025年7月まで続けるそうだ。

https://trademagazin.hu/en/fel-ev-alatt-100-millio-forint-felajanlast-tettek-karitativ-celokra-a-fogyasztok-a-kotelezo-visszavaltasi-rendszer-reven/

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相模原市、今年度のPFAS結果を公表

相模原市が、2024年度のPFAS結果を公表した。

3M社敷地内(南橋本)の地下水のPFAS濃度が870ng/Lと、なぜか激減している。昨年は1400ng/L、一昨年は1500ng/Lだったはずだ。

PFASが漏れ出さないように、何か有効な手を打ったのだろうか?

それとも??

市の検査日を知っていた同社が、検査直前に井戸を真水で薄めたのでは?などと疑いも頭をよぎる、まさかそんなことはしないだろうと信じている。

国際プラ条約、合意できないまま閉幕

韓国・釜山で開かれていた国際プラスチック条約会議。

期待していたにも関わらず、合意できないまま閉幕した。日本の姿勢は終始消極的で、参加国の半数以上が賛成していたプラスチック生産を削減することにも賛成しなかった。

https://www.nikkei.com/article/DGXZQOCD301N40Q4A131C2000000/

これではまるで、日本が産油国などと足並みを揃えたように見える。とても恥ずかしい。

プラスチックは地球の三大危機に直結することが報告されている。気候変動、生物多様性喪失、汚染だ。地球環境あっての経済だということを、日本は理解していないのだろうか。

昨夜遅く(今朝早く?)グリーンピースが、声明を発表した↓


国際プラ条約、プラ生産規制に日本賛同せず

韓国・釜山で今行われている国際プラスチック条約会議。条約には「プラスチック生産規制」を盛り込まないと意味がない。

しかし、グリーンピースによると、昨日生産規制に賛同する80ヶ国以上が提案書を提出したが、日本は賛同しなかった。

高野心連合に早くから参加し、日本よりも環境に熱心なはずの韓国も参加しなかったようだ。

参加した国は、EU加盟国と英国、オーストラリア、ニュージーランドやノルウェー、フィンランド、スイス、フィリピンのほか、アフリカ各国や南米、島嶼国など。

詳しくは↓