またサギ電話が来た。
今度はカニとはいわず、北海道の海産物とのこと。自社名はいわなかった。
前回は中年女性の声だったが、今回は若い男性の声。もしかしたら、学生のアルバイトかも?騙されかけた前回と比べ、口調は滑らかでない。
しかし、ふてぶてしい。あたかも送って当然のように、「8月4日まででしたらいつでも送れます。いつにしましょうか?」とのたまう。
「は?結構ですけど」というと、食い下がらずあっさりと切れた。
まだ電話かけの練習中だったらしい。
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旧「環境にやさしい暮らしを考える」のブログです。持続可能な暮らしに関連するニュースや、気になった環境情報を紹介します。専門は環境経済学です。
またサギ電話が来た。
今度はカニとはいわず、北海道の海産物とのこと。自社名はいわなかった。
前回は中年女性の声だったが、今回は若い男性の声。もしかしたら、学生のアルバイトかも?騙されかけた前回と比べ、口調は滑らかでない。
しかし、ふてぶてしい。あたかも送って当然のように、「8月4日まででしたらいつでも送れます。いつにしましょうか?」とのたまう。
「は?結構ですけど」というと、食い下がらずあっさりと切れた。
まだ電話かけの練習中だったらしい。
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以前からPFAS汚染が問題になっていた熊本市で、新たに17か所の井戸で国の暫定指針値を超えていたことがわかった。
https://www3.nhk.or.jp/lnews/kumamoto/20250722/5000025808.html
熊本市のように地下水を水源にしている市の地下水が汚染されてしまうと、本当に困る。
産廃処分場からのPFAS汚染だけでも問題だったのに、なんで半導体工場などまで誘致してしまうのか・・と残念に思うが、よそ者にはわからない事情があるのだろう。
熊本県は豊富な地下水のせいで、半導体工場から選ばれやすい環境にある。また公害が起きるのではないかと心配だ。
この記事にはPFOSとPFOAのことしか書かれていないが、半導体工場ではPFBSやPFBAといった半導体製造で使われるPFASが心配だ。
日本が国レベルで、PFBSやPFBAを規制する気は当面ないだろうから、せめて市あるいは県レベルで規制すべきではないか。できないことはないはず。
水はカネより大事だ。
最近の研究で、プラスチックの味を学習する生物の話があった。
プラスチックの味を学習すると、マイクロプラスチック入りのエサの方が美味しいと感じるようになり、積極的に選ぶようになるそうだ。
香港の香港理工大学(Hong Kong Polytechnic University)で行われた研究によって、動物がマイクロプラスチック入りの餌を繰り返し食べることで、やがて汚染された餌を「おいしい」と認識し、積極的に選ぶように学習してしまう可能性が明らかになりました。(ナゾロジー2025.7.22)
元論文はこれ↓
https://pubs.acs.org/doi/10.1021/acs.estlett.5c00492
人間も既にしっかりプラスチックの味や感触を学習し、食べ物も環境もプラスチックだらけの方が落ち着くのかもしれない。
そうでなければ、ペットボトルや人工芝などこれほど売れるはずがないような気がする。
環境も心配だが、プラスチック中毒になった人類の健康への影響が気になる。
海洋のマイクロプラスチックレベル(MML)は、沿岸郡の心臓代謝疾患の有病率と有意に関連していると、米国の研究チームが発表した。
マイクロプラスチック濃度の高い海域の沿岸部に暮らす住民(平均年齢は43±6歳)は、マイクロプラスチック濃度の低い地域に暮らす住民と比べ、「2型糖尿病、冠動脈疾患、脳卒中の調整後有病率がそれぞれ18%、7%、9%高い」そうだ。
マイクロプラスチックの摂取が健康に影響するという報告は多いが、マイクロプラスチック汚染された海の近くに暮らすだけでも影響はあるようだ。潮風に乗って、マイクロプラスチックが海から陸へ流れてくるため、呼吸で吸い込んでしまうせいだろうか。
人工芝のようにマイクロプラスチックを大量に発生する施設は、やはりなくさなければならない。
<出典>
https://www.ahajournals.org/doi/full/10.1161/JAHA.124.039891
食品容器から大量のマイクロプラスチックが発生し、健康に有害だとする研究報告が相次いでいる。
特に、冷凍したポリスチレン容器から発生したマイクロプラスチックの有害性が高いようだ。
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/39933459/
マイクロプラスチック摂取が体に悪いという証拠は既に出そろっているように見えるが、日本はまだ公式に認めていない。日本にも早く規制してほしいが、日本は政治絡みで食品用トレーでさえも規制できないと聞く。
しかし、ポリスチレン容器に関しては、規制する国が増えている。
Fobesによると、アメリカだけでも「カリフォルニア州、コロラド州、デラウェア州、メーン州、メリーランド州、ニュージャージー州、ニューヨーク州、オレゴン州、ロードアイランド州、バーモント州、バージニア州、ワシントン州の12州に加え、コロンビア特別区が発泡プラスチックを削減する法律をすでに可決している。自治体レベルでも、250以上の市や郡が発泡プラスチックの使用制限を決めている」そうだ。
https://news.yahoo.co.jp/articles/433ab630fea814e8d65bd2bbf3e8609480485c5b
ポリスチレンやポリプロピレン、ポリエチレンなど、体内に取り込まれるマイクロプラスチックの多くは食品容器由来だと考えられる。
マイクロプラスチックの体内侵入を完全に阻止することはできないが、せめて大量に取り込む危険は避けるべきだ。
ポリ袋を使った調理法を紹介する料理番組が多いが、ポリ袋を加熱・冷凍することでポリ袋からマイクロプラスチックが放出するのでやめた方がよい。加熱・冷凍しないまでも、ポリ袋に入れて漬け物をつけたり、肉をこねたりすることも危なそうだ。マイクロプラスチックが大量放出しなくても、添加剤はおそらく溶出する。
「電子レンジ対応」ラップやプラスチック容器を、電子レンジにかけることも避けるべきだ。電子レンジ対応とは、電子レンジにかけても溶けないことを意味するだけで、マイクロプラスチックは当然大発生する。
できれば、プラ容器に入った味噌や梅干し、キムチなどを冷蔵庫で長期保存する際も、ガラス容器などに移す方が安心だ。
給湯ポットの内側がもしプラスチックならば、そのポットの使用もやめる方がよい。
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イタリア・ベネト州中部のトリッシーノ市で、地下水などをPFASで汚染したとして、日本人3人を含む計11人に対し、拘禁刑2年8カ月から17年6カ月の有罪判決が言い渡されたとのこと。日本人3人とは、三菱商事の元関連会社で取締役などを務めていた人などだ。
三菱商事や有罪判決を受けた人たちに対し、損害賠償として計6300万ユーロ(約106億円)超の請求もされている。
三菱商事側は、当時はPFASの危険性が科学的に確立されていなかったなどとして無罪を主張したというが、そんな言い訳が通るのは公害企業に甘い日本くらいだろう。
三井ケマーズや3M(スリーエム)、ダイキンのようなPFAS汚染企業が、なぜ日本では訴えられないのかわからない。
<参考>
https://news.yahoo.co.jp/articles/330158e169a41d946d2a63004d30072b157282d8
夜9時少し前、突然電話が来た。急いでいるような真に迫ったしゃべり方で、北海道物産?の●●だと名乗った。
漁協からカニが入り、安くお分けできるので、至急顧客名簿を見て電話したとのこと。
4万円でカニ2杯にホタテ、松前漬けなどを付けてくれるという。そんなに食べきれないから要らないというと、ではカニを1杯にしてホタテなどを付け2万円…、最終的に1万円まで下げてきた。
以前、販売したことがあるからと家の住所まで知っていたので、すっかり信用しそうになった。
電話を切ってから調べたところ、有名な「カニカニ・サギ」のようだ。
実在する何の関係もない会社名を使い、北海道の高級なカニを安価にするといって売りつけ、実際には粗悪品を佐川急便で送りつけ、請求する手口らしい。
断っても万一送られてきた場合には、受け取り拒否をすればよいようだ。
一体どこから個人情報が漏れたのか。住所、氏名、電話番号もすべて知られていたからどこかの通販サイトからだろうか?気軽に個人情報を書くのは、今後やめた方がよさそうだ。
欧米では人工芝に一定の歯止めがかかっているが、日本は逆行している。
今、世界はプラスチック汚染や地球温暖化に対処するため、必要性の低い(しかも有害性の高い)プラスチック製品は極力減らす方向で進んでいる。
人工芝はPFASなどの危険性がある上、ヒートアイランドや熱中症の危険もある。その上、マイクロプラスチックを盛大に発生させる。
農薬やPFASも同様だが、海外が規制し始めると日本はますますゆるめて受け入れる傾向がある。人工芝もまさにその様相を呈している。国内メーカーだけでなく、欧米のメーカーも日本に営業をかけているかのようだ。
昨年、長野県上田市の古戦場公園の多目的グラウンドを人工芝にするよう地元のサッカー協会が要望を出した
https://www.shinmai.co.jp/news/article/CNTS2024112800064
その後、地元自治会も要望書を出した。家の近くをプラスチックで覆うことに賛成するとは信じられないが、マイクロプラスチックなどの影響を知らないせいだろう。
おやおやと思って見ていたところ、神奈川県内でも秦野市に要望書が出されてしまった。
https://www.townnews.co.jp/0610/2025/05/29/786793.html
こちらは野球団体関係者とのこと。「人工芝ならば少しの雨でもできる」というのが要望書提出理由だ。
雨の日に人工芝の芝片やゴムチップにまみれながら、子ども達に野球をさせるつもりのようだ。
人工芝のパイル(芝)やゴムチップにどのような化学物質が入っているか、調べてみたのだろうか。
危険を顧みない行為だ。
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カリフォルニア州でジップロックのS.C. Johnsonが提訴された(2025.4.25)。
理由は、同社の「電子レンジ対応」や「冷凍保存可能」として販売されている袋と容器は、これらの電化製品で安全に使用できるかのような誤解を消費者に与えているというもの。
訴状によると、電子レンジや冷凍庫での使用が安全と宣伝されているジップロック製品は、加熱または冷凍時にマイクロプラスチックを放出し、宣伝されている用途に「根本的に適さない」。マイクロプラスチックの摂取は、「消化管、免疫系、生殖器系への潜在的な健康リスクをもたらす可能性がある」(USA TODAY, 2025.5.12)というものだ。
米ネブラスカ大学の研究チームが2023年、Environmental Science & Technologyに発表したこの研究↓が根拠となっているようだ。
https://pubs.acs.org/doi/10.1021/acs.est.3c01942
ポリプロピレン製の離乳食容器とポリエチレン製パウチを電子レンジに3分間(1000ワット)かけたところ、わずか1平方㎝のプラスチックから422万個のマイクロプラスチックと21億1千万個のナノプラスチック粒子の放出を確認したという研究だ。
さらに、マイクロ・ナノプラスチックをヒト胚性腎細胞にさらし(1000μg/mL濃度)、細胞毒性を評価した。その結果、細胞は48時間後に76.70%が、72時間後には77.18%が死滅した。
最近の研究でも、マイクロプラスチック摂取は健康に悪影響をおよぼす証拠となる研究が続々発表されている。そのため、訴訟に踏み切ったのだろう。
日本でもこの手の訴訟が起きれば、少しはマイクロプラスチックに関心をもつようになるだろうか。
昔は大事に(過保護に)育てることを、「真綿でくるむように育てる」といった。今の子どもたちは、プラスチックに包まれて育てられているようだ。
決して大事にされているわけではない。あくまでも大人の都合で、プラスチックまみれにしているだけ。
その典型が校庭の人工芝化だ。土だと服も校舎も汚れる、雨の後は使いづらい、近所から砂埃の苦情が来る、などの理由で人工芝が大人気。
それならば、天然芝にしたらよいものだが、それはそれで手間がかかって面倒だ、と嫌う。
危険を察知した保護者らが反対するケースもあるが、保護者の意見が通ることは滅多にない。
学校側(教育委員会?)は人工芝を選ぶ。
その結果、日本のプラスチック消費量は減らず、子どもたちの体の中はマイクロプラスチックだらけだろう。
当然、そのツケは子どもが払うことになる。
中国・瀋陽で子ども(6歳から9歳)1000人を対象に疫学調査が行われた。尿中にマイクロプラスチックがたくさんある子は、行動や社会性に問題を抱える傾向があるという結果だったという。
情緒や行動、多動、対人関係に問題があり、他者への思いやりや協調性などは低いという結果だ。
https://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S0147651325004336
近年の研究で、プラスチックは健康にも影響を与えることがわかっているが、性格や行動にも影響を与えるようだ。
にも関わらず、日本の小学校はなぜ校庭までプラスチックで覆おうとしているのか。理解できない。