科学者が警告:幼児は驚くべき早さでマイクロプラをカーペットから吸い出している

標記のタイトルのニュースがあった。何?と思い読んでみたところ、カーペットの繊維(マイクロプラスチックファイバー)を幼児が大人よりも多く吸い込んでいる、という内容だった。

根拠は、この英バーミンガム大学の研究。

https://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S0269749124016750?ref=pdf_download&fr=RR-2&rr=8ccd6b76cf38953e

それによると、カーペットは室内空気のマイクロプラスチックの重要な供給源として特定されたそうだ。

試料は英国の30の家庭と30の職場から採取した。とりわけ、PETとPVC(塩ビ)が多かったそうだ。

「幼児は大人よりも室内空気を吸い込み、より多くのマイクロプラスチックにさらされている。免疫系と神経系の発達がまだ不完全な幼児への潜在的なリスクに対する懸念が高まっている」とのこと。

人工芝:共産党都議団が都へ申し入れ

今月2日に、共産党都議団が人工芝について、都へ申し入れを行ったそうだ。

「炎天下で周辺環境より高温になる人工芝の都有施設への敷設を見直すよう小池百合子知事、浜佳葉子都教育長宛てに申し入れ」たとのこと。

https://www.jcp-tokyo.net/2024/1003/97212

受け取った都建設局は、「人工芝を敷設した箇所が何度以上になるかを認識していなかったことを認め」たそうだ。

人工芝は夏に60度以上の高温になる。そのため、設置している23区の小中学校では子どもへのやけどを防ぐため、スプリンクラーを設置している学校もある。

本当に知らなかったのだろうか?

人工芝の営業担当は、聞かれなければいわないかもしれないが、教育委員会は当然知っていたはずだ。

これ以上ヒートアイランドを促進しないために、人工芝を早く剥がすべきだと思う。

人工芝の問題はヒートアイランドだけではなく、マイクロプラスチックや、PFASなどの有害化学物質も問題だ。

「マスバランス方式」は新手のグリーンウォッシュか

「バイオマスを●%使っています」ではなく、「バイオマスを●%割り当てています」と表示された製品が増えてきた。

新手のサギかと思ったら、「マスバランス方式」の国際認証を取ったもののようだ。

国際認証とはいえ、民間の営利企業の認証だから、この機関との約束を破ったところで法的には何のお咎めもない。そのため、いかなる解釈もでき、グリーンウォッシュの温床にもなるらしい。

https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUC091RP0Z00C24A9000000/

要は、実際に使用しているバイオマスを、表示の仕方次第で、実際より多く見せることが可能だということ。

「プラスチック・オフセット」とか「プラスチック・ニュートラル」にも感心したが、次から次へといろいろ考えるものだと思う。