オーストラリアの研究、庭の土の35%に鉛?

室内にたまるホコリの中のマイクロプラスチック濃度を調べていたところ、オーストラリアの家庭菜園の土に含まれる重金属などの研究報告が見つかった。

学術雑誌「Environment International」に3,600以上の家庭から収集したデータの結果だ。

これらの庭土の35%に、神経毒性微量元素鉛(Pb)の住宅用土壌ガイドラインを超える1つ以上の土壌サンプルがあったとのこと。

https://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S0160412021002075?via%3Dihub

家庭菜園の野菜は、スーパーで買う野菜よりも安全だと思っていたが、住んでいる地域や住宅の状況によってはそうでもないようだ。有鉛ガソリンがまだ使われていた頃に溜まった鉛だろうか?

広いオーストラリアでこの結果ならば、狭い日本の庭の家庭菜園は、都市部ではより危険かもしれない。

小杉食品の「ちょっとうれしいプレゼント」、納豆詰め合わせが届いた!

発泡ポリスチレン(発泡スチロール)入りの納豆がイヤで、以前から小杉食品の経木入り納豆を食べていた。

1年ほど前に、ふとマークが印刷されていることに気づいた。何のマークかと読んでみると、マークを集めて送るとプレゼントをくれるとのこと。

20枚送った場合は抽選になるそうだが、200枚ならばもれなくプレゼント、とのことなので、早速200枚集めて送ったところ、納豆の詰め合わせが届いた!

中身はほぼこの↓納豆ギフトセットと同じ内容。

https://www.miyakonattou.com

ただし、この写真にある「ドライ納豆あおさのり」は入っていない。代わりに「おちびさん」納豆が入っていた。それ以外はほぼ同じで、いろいろな種類の納豆が楽しめる。

普段買うのは経木入りの「都納豆」(北海道産大豆)だけれど、たまには他の味も食べたいので、またせっせと集めようと思う。

マークが付いた納豆は、都納豆とおちびさんシリーズの納豆だけのようだ。

「ちょっとうれしいプレゼント」↓

https://www.miyakonattou.com/ochibisan.php

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ニューヨーク市、使い捨てプラを制限

ニューヨーク市のエリック・アダムス市長は、「スキップ・ザ・スタッフ」法案に署名した。

この法案は、顧客の要求がない限りテイクアウトやデリバリーサービスの際、特定の使い捨て製品や容器を付けることを禁止するもの。

これにより、2024年7月1日以降、使い捨てのプラスチック製カトラリーや調味料の小袋、余分な食品容器などを顧客が要求しない限りサービスすることは禁じられるようだ。

<出所>

https://www.wastedive.com/news/new-york-city-skip-the-stuff-bill-plastic-foodware/640844/

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下水汚泥の肥料は、PFASなどの有害化学物質やマイクロプラの検査が必要

ロシアによるウクライナ侵攻の影響で、肥料が高騰。そのため、下水汚泥から作った肥料に注目が集まっている。

農水省では昨年から「下水汚泥資源の肥料利用の拡大に向けた官民検討会」を開催。目標は

「2030年までに堆肥・下水汚泥資源の使用量を倍増し、肥料の使用量(リンベース)に占める国内資源の利用 割合を40%へ」とのことだ。

下水汚泥には肥料分がたっぷり含まれているが、化学物質や重金属、それにマイクロプラスチックも当然たっぷり含まれている。下水汚泥から既にPFASが検出されているし、調べれば他の化学物質もいろいろ検出されるはず。重金属については誰もが知る既成事実だ。

当然マイクロプラスチックも含まれているので、下水汚泥のリサイクルが進んでいる欧州では、畑がマイクロプラスチックの発生源になっているという報告がある。

大気中のマイクロプラスチックの発生源になるというのも困るが、野菜が水と一緒にマイクロプラスチックを可食部分まで吸い上げているという研究報告もある。

日本は下水汚泥の堆肥化や肥料化はあまり進んでいないので、安心していたが、これから進めるならば厳しい基準を設けてほしい。

汚泥中に含まれるリンだけを抽出し、肥料にするのはよいが、汚泥全体を適当に処理して使用するのはやめてほしい。

神戸市の汚泥肥料は、「下水処理場の配管に詰まる結晶化したリンを活用」したものとのこと(朝日新聞.2022.8.28)。結晶化したリンだけ取り出しているならばよいが、やはり検査してほしい。

<参考>

農林水産省ウェブサイト

https://www.maff.go.jp/j/shokusan/biomass/221018_1.html

朝日新聞(2022.8.28)「下水処理場でつくる神戸のリン、肥料高騰で商機?」

https://www.asahi.com/articles/ASQ8W6WMPQ8RPIHB026.html

ニューヨーク市も使い捨てプラを禁止?(補筆)

ニューヨーク市は、2030年までに埋立地へ埋めるごみをゼロにするという目標を持っている。

そのため、レストランや配達サービスで利用される使い捨てカトラリーや容器、調味料の小袋は、顧客の望んだときにのみ提供するようしようと、法案を検討しているとのこと。

https://www.ny1.com/nyc/all-boroughs/politics/2022/12/12/city-council-wants-to-reduce-plastic-utensils-in-new-yorkers–takeout

昨年暮れのニュースなので、その後ニューヨーク市の法案がどうなったかはわからないが、世界はカトラリーなど使い捨てプラ禁止で動いている。

欧州の多くの国で既に禁止され、韓国やインドはもちろん、南米でもいくつかの国が禁止した。

<補筆2023.2.6>

ニューヨーク市議会が使い捨てプラを制限する法案を可決、市長も署名したとのこと。これにより、顧客からの要求がないにもかかわらず自動的にカトラリーなどをサービスとして付けることは禁じられることになった。詳しくは↓

コカコーラのジュースもPFAS汚染、原因は?

水道水のPFAS(有機フッ素化合物)汚染が問題になっている。検査した多摩地域の住民の85%の人の血中濃度がアメリカの基準を超えていたという。

https://www.tokyo-np.co.jp/article/228317

アメリカでは、コカコーラ社のジュースからも検出され、集団訴訟になっているそうだ。

原因は不明のようだが、もしかするとジュースの原料の汚染も疑われる。果汁100%ということならば、水で薄められているわけではないので、工場内の水が汚染源ではなさそうだ。

ということは、農地の地下水が汚染されていたか、灌漑農業だとしたら使用された水が汚染されていたか、はたまた農薬や肥料由来か・・。

もう1つ可能性として考えられるのは、ビニールハウスによる農地の汚染だ。

『よくわかるプラスチックの仕組みとはたらき』(桑嶋幹、他)によると、ビニールハウスにはPET系とフッ素系のフィルムが使用されており、PET系は紫外線を通さないけれど、フッ素系ならば通すので、ナスなどの栽培にも使えるとのこと(2022年、p.183)。

また、フッ素系フィルムは汚れもつきにくく、熱や寒さに強い上、材質の強度も十分。だが、フッ素系フィルムは焼却時に有害なフッ素ガスを発生させるため、廃棄処理の問題があるという。

もしかすると、農地がフィルム由来のフッ素樹脂で汚染されていて、それが農作物に入り込んだのではなかろうか?

以前はビニールハウスといえばPVCが一般的だった。PVCはフタル酸エステルが問題だったが、いつの間にかフッ素系フィルムに代わり、今度は別の問題が起きたのでは?と想像している。

便利な社会は、落とし穴だらけだ。