紙 vs プラ 配送パッケージのリユース化はうれしいけれど

世界で宅配の配送パッケージのリユース化がふえてきた。

欧米では複数の企業が数年前から採用し、韓国でも政府が検討している。

日本でもメルカリがテスト中だ。

https://about.mercari.com/sustainability/creating-a-circular-economy/eco-pack/

それはとてもうれしいけれど、どのリユースパッケージをみてもプラスチック製。

ダンボールがどんなに頑張っても数回しかリユースできないけれど、プラスチックは何回もリユースできるのだから、やむを得ないのだろうか・・。

ごみを減らそうと思ってプラスチックを使うのは、やむを得ないが気に食わない。

我が家の浴室でタイル洗い用に使っている自然素材のブラシも、そろそろ寿命だ。高かったのに、寿命は結構早くきた。エコは案外高くつく。

今度はブラシではなく、シュロ製の大型亀の子だわしにしようと思う。それならば高くないし、入手もラクだ。

環境ホルモン講演会に参加。6万越の化学物質のうちテストされたものは250のみ

『生殖危機』の著者、スワン博士の講演を聴いた。

博士によると、6万を超える化学物質のうち、直接テストされたものは250しかないそうだ。

これでは生殖危機が起きても当たり前に思える。

また、よくいわれる「精子半減」は欧米諸国の話で、日本を含む東アジアやアフリカ諸国ではもっと状況が厳しいようだ。

レジュメによると、欧米諸国の精子濃度は1973年から2011年の間に52.4%減少しているが、アフリカ諸国では1965年から2015年の間になんと73%も減少している。

世界98%の国で少子化しているそうだ。

もちろん、少子化の原因は環境ホルモンだけでなく、ストレスやたばこなどのライフスタイルも原因だが、それらがそれぞれどの程度寄与して現在のような結果になったのかはわからないという。

わかっていることは、注意すべき内分泌かく乱物質(環境ホルモン)は、フタル酸エステル類、ビスフェノール類、有機フッ素化合物、農薬、そして難燃剤。

いずれも現状では、完全に排除するのは難しいものばかりだが、なんとかしないと大変なことになる。

とりあえず個人でも出来ることとしては、プラスチックを電子レンジで加熱しないことや「焦げ付きにくいフライパン」を使わないこと、できるだけ有機野菜を選ぶことなどか。フタル酸エステル対策としては、マニキュアをしないこと、香り付き製品を避けること、フタル酸エステルフリーと書かれていない消しゴムを使わないこと、市販のホースを使った水を安易に飲まないことなども有効だろう。

メディアは是々非々でなければならないはずなのに

メディアは、客観的に物事をみて、よいことはよい、悪いことは悪い、というものだと思っていた。もちろん、スポンサーには一定の配慮というか忖度はするだろうが、それでもわざと誤った報道をするはずがない、と思っていた。

しかし、違ったようだ。

TBM訴訟について、こんな記事があった↓

https://sustainablejapan.jp/2022/10/03/tbm-alterna/77757

明らかにおかしな記事で、検査機関であるCERIが「容器包装リサイクル法上では、オルタナが実施した方式とは異なる熱重量測定方法を⽤いるのが⼀般的」だと表明し、まるでCERIが他の方法でも検査したら石灰石成分が最大であったかのような、あり得ない記載がなされている。

Sustainable Japanはまともなメディアだと思って、時々読んでいただけに・・・残念。

一体このメディアとTBMは、どういう関係があるのだろうかと思い、ググってみたところ、Sustainable Japanの夫馬氏はTBMのファンとのこと。

https://fan.tb-m.com/fanvoice/79/

いくらファンでも、この記事はあり得ない。

裁判所、TBMの訴え認めず

オルタナのライメックス記事をめぐる裁判は、オルタナの全面勝訴だったようだ。

当然の結果だろう。プラスチックに重量で半分ほど石灰石を混ぜたからプラスチック製品ではない、と容器包装リサイクル法の再商品化費用を払わなくてよいなどというのは、全くおかしい。

そもそも、そういう解釈が成り立つような容器包装リサイクル法の仕組み自体ヘンだ。こんな解釈がまかり通るならば、例えばPSトレーにタルクなどを少し多めに混ぜて、「プラスチックに重い石をまぜたから、もはやプラ製容器包装ではありません」ということもできる。

さらに、その分プラスチックを減らしたからエコです、ということも可能だ。

裁判では、訴え内容の対象外だったため製品の正当性までは問題にされなかったようだが、この手の製品が増えると、再商品化費用を真面目に払っている企業が気の毒に思える。

消費者は、再商品化費用を払っているかいないかなどわかるはずもないから、プラスチック製だと思って、回収に出してしまうから。

容リ法の存続すら危ぶまれる。

プラスチックを使用している製品は、充填剤も含めた製品重量で、プラスチック製容器包装として再商品化費用を負担すべきだ。

<参考>

オルタナ↓

ファミマ、プラ製フォーク廃止に続き、焼きうどん容器にバイオ素材配合 バイオ配合って??

ファミリーマートがプラスチック製フォークの廃止を決定したと聞き喜んでいた。今度は焼きうどんと焼きそば容器を薄肉化し、バイオ素材を配合するという。

プラスチック削減になるのはよいことだと思うが、この「バイオ素材配合」の文言が少し気になる。

どんなバイオ素材なのか?また、どのように「配合」したのか?

おそらく、バイオPE(ポリエチレン)などを配合したのではないかと思うが、この書き方ではバイオマスを原料に使用したとも受け取れる。

もし、プラスチック原料の一部にバイオマスを使用したならば、バイオマスプラスチックにしたと宣伝するはず。そう宣伝しないのは、ごくわずかしかバイオマスを使用していないせいか、それとも、バイオマスを細かくしてフィラー(充填剤)として混ぜ込んだだけなのか?

もし、後者ならば、このフィラー量が気になる。今はまだ少なそうだが、もしいずれ増えればどうなるのだろう?

フィラーとしてプラスチックより多い量をプラスチックに混ぜ込んでいれば、「フィラーが最大成分だから、これはプラスチック製容器包装ではないし、バイオマスプラスチックでもない。従って、容器包装リサイクル法のプラスチック製容器の対象ではない」と言い張れるのではなかろうか?(もちろん、ファミマはそんなアコギなことを言わないと信じているが・・)

言葉の定義も法律の定義も曖昧なので、その手のものが増える前に、定義をしっかり詰めてほしいものだ。

できれば容器包装リサイクル法を改正し、プラスチックを使用したものはフィラーがバイオマスであろうと非バイオマス(石灰石など)であろうと、最大重量が何かにかかわらず、フィラーも含めた重量を「プラスチック」と考え、その全重量分の再商品化費用を事業者に負担させるべきだろう。

凸版印刷が9月からシャンプーなど詰め替え容器の回収開始

凸版印刷が9月1日から、都内のイトーヨーカドー6店舗で、シャンプーや洗剤などの日用品詰め替えパッケージの回収を開始する。

6店舗中3店舗ではポイントを付けるそうで、インセンティブの有無で回収量が違うか調べるようだ。

しかし、ポイントは3枚で15ポイントとのことなので、金銭的インセンティブとしては弱いから、インセンティブ効果は期待できないだろう。

期間は11月30日まで。

詰め替え用パッケージなどのように複層になっているプラスチックは、自治体のリサイクルに出しても、リサイクル不適なためリサイクルされない(リサイクル工場へ行っても「残渣」として処理される)。

回収してくれるのはありがたいから、花王やライオンなどとも組んで、全国に広げてほしい。

<凸版印刷の取り組みについての参考>

https://www.toppan.co.jp/news/2022/08/newsrelease220825_2.html

コンビニ弁当と冷凍食品の多食で死産率上昇?!赤ちゃんがプラスチックに殺されている?

日本の人口減少が加速しています。プラスチックより日本人の方が早く減るよ・・と冗談で言っていたら、どうも冗談ではすまなくなってきました。

出生率低下の背景は複雑ですが、子どもがほしくても生まれなくなってきていることも原因の1つでしょう。

日本人男性の精子数も減少しているそうですが、西洋諸国でも精子数の減少は深刻です。

1973年から2011年までの間に、精子の濃度は西洋諸国の人板男性で52%以上低下、総精子数は59%以上減少したとのこと(『生殖危機』シャナ・H・スワン他、2022年、原書房)。

また、男性の生殖能力の側面が年約1%の割合で悪化し、女性の流産率も年約1%で増加しているそうです(同書)。

原因は、食べ物や大気の汚染にあり、やはり各種化学物質が主因ではないか・・と思っていたところ、エコチル調査をもとにまとめられた名古屋市立大学の研究チームの発表がありました。

冷凍食品や市販弁当を週に1or2回以上食べる妊婦はほとんど食べない妊婦に比べ、死産率が2倍以上多いというのです。

https://www.env.go.jp/chemi/ceh/news/10904194000.html

原因はおそらくコンビニ弁当などをプラスチック容器ごと電子レンジで温めることで発生する化学物質(おそらく内分泌攪乱作用のある化学物質)でしょう。冷凍食品も、最近のものは中のトレーごと「チン」するようにと書かれています。

調べたところ、使い捨て弁当容器はポリプロピレンやポリスチレンが多いようです。電子レンジに直接かけても何も発生しそうにないと思われますが、油分の多い惣菜が中に入っていた場合、かなり高温になることが予想されます。

プラスチック容器には可塑剤として何らかのフタル酸エステル類が使われていることが多く、フタル酸エステル類には環境ホルモン作用があります。低容量でも曝露時期によって影響は様々ですが、胎児期に曝露すると影響が大きいことが知られています。

EUは既に大半のフタル酸エステル類を禁止しているので、こういう問題は起こりにくいと思われますが、日本は赤ちゃんの使うおしゃぶりや玩具、一部の食品容器を除き、フタル酸エステル類をほとんど禁止していません(食品容器については、2002年の食品衛生法改正で、油脂や脂肪性食品を含有する食品に接触する器具・容器包装について、フタル酸エステル類の一種であるDEHP を含むポリ塩化ビニルの使用を禁止している。しかし、フタル酸エステル類はDEHP意外にもある上、ポリプロピレン製食器などからもフタル酸エステル類が溶出しているという海外での研究報告があるので、食品容器についてもきわめて不完全な規制)。

先日の環境ホルモンのセミナーでも、フタル酸エステル類はかなり危険な環境ホルモンの1つとして紹介されていました(日本ではフタル酸エステルは環境ホルモンではないとされていますが、海外講師のセミナーだったので、日本企業や環境省への忖度がなかった)。

もちろん、弁当容器や冷凍食品から溶出し、赤ちゃんを殺す化学物質はフタル酸エステル類以外にもあるでしょう。論文ではビスフェノールAも疑われているようですが、日本ではビスフェノールSの方が多く使われています。ビスフェノールSもAと悪影響は変わらない、むしろSの方が環境ホルモン作用が大きいなどという研究報告がありますが、日本は世界で一番ビスフェノールSを使っているらしく、日本人の尿からの検出がグンを抜いて高濃度だった、という研究報告があります。

日本はまるで、ビスフェノールSの人体実験の場のようです。そのうちに、日本人の尿サンプルをもとに、ビスフェノールSの危険性が証明されるかもしれません。

いずれにせよ、プラスチックなど日用品に使われる化学物質は、危険だと証明されない限り、何でも使ってよいようで多くのものが使われています。危険だとして、EUなどで規制されているものでも、日本で使い続けられているものもあります。

日本では、環境ホルモンについての言及はタブー視され、マスコミは口をつぐみがちです。科学者も環境ホルモン問題では科研費がおりないので、研究する人はわずかです。

このままでは、日本の人口はますます減り続けることになりそうです。

富山市の川ごみ、やはりペットボトルが多い

富山市は、市内の川や用水路にフェンスを設置し、海へのごみ流出を防いでいる。日本財団と一緒に3年前から毎年行っているそうだ。

去年は3カ所の川に半年間設置し、180キログラムのごみを回収したとのこと。

https://www3.nhk.or.jp/lnews/toyama/20220810/3060011109.html

今年も行うという。

これまでの結果を富山市のウェブサイトで探したところ、これだけ見つかった↓

https://www.city.toyama.toyama.jp/data/open/cnt/3/3487/1/reiwa2abakekka.pdf?20210609103756

5日間の結果だけだが、ペットボトルごみの比率の高いことがわかる。

がめ川では回収ごみ373kgのうち5%がペットボトル(草木80%、ペットボトル以外のプラごみ5%、缶・びん3%)、広田用水では147kgのうちペットボトルは1%(草木92%、ペットボトル以外のプラごみ4%、缶・びん0%)、千俵用水では49kgのうちペットボトルは3%(草木91%、ペットボトル以外のプラごみ2%、缶・びん1%)とのこと。

やはり、ペットボトルごみの多いことがわかる。

缶・びんが少ないのは、発生量の差だけでなく、重いためフェンスに引っかかりにくいせいだろう。

ペットボトルも缶もびんも、全国回収率は90%以上だと業界団体は報告しているが、これほど流れているものがそんなに回収されているとは思えない。

正確な回収率を知るためにも、やはりデポジット制度が必要だ。

無印良品、ようやく紙袋を有料に

無印良品(運営は良品計画)の紙袋がようやく9月から有料になる。1枚10円(税込)だ。

サイズによっては、原価はもっと高いのでは?と気になるが、とりあえず有料化されて良かった。

2020年3月にレジ袋を廃止し、代わりに紙製の袋を無料配布。袋を断ったアプリ会員に対しては、ポイントを付けていたそうだ。21年度のマイバッグ持参率は77%だったという。

マイバッグ持参が当たり前だった頃の感覚に早く戻るためにも、紙製袋も有料がいい。

いまだにレジ袋有料化の抜け穴を利用したレジ袋を無料配布する店まであり腹立たしい。

「材質を変えました」などと、まるでエコなレジ袋だといわんばかりに宣伝する店までまだあるが、所詮使い捨て。エコなレジ袋などあり得ない。

<参考>

日本経済新聞(2022.8.9)

https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUC096LQ0Z00C22A8000000/

匂いの発生源が判明。企業と自治体の癒着も問題

柔軟剤や洗剤の強烈な匂いが最近、よく漂ってくるようになりました。気持ちが悪く、集中力が途切れます。

どこからだろう?と思っていたところ、ようやく発生源(の1つ)がわかりました。

集合住宅の並びの住居前を通りかかったら、信じられないくらい強烈な匂いを放つ家があったから、多分ここか・・。

幸い隣の家ではないから、風向きによっては匂ってこないこともあり、今までわかりませんでしたが、わかってみたら納得です。

それにしても、なぜメーカーはこんなにひどいものを作るのだろう?宣伝に加担する広告会社に良心はないのか?コマーシャルに出る俳優も一体何を考えているの?と、腹立たしくてなりません。

しかも、洗剤や柔軟剤のトップメーカーである花王が、全国で「プラスチック講演会」を開き、自社製品の宣伝をしています。

洗剤や柔軟剤の中に入れる香り成分などを閉じ込めたプラスチックのマイクロカプセルはそのままで、容器に使用するプラスチックを少しばかり減らしただけの詰め替え用などを宣伝する場になっています。

容器よりもまず中身に使われているマイクロプラスチック(マイクロカプセル)をなくしてほしいですが、最近ではなぜか自治体まで加担して、一緒に講座を開き、この手の商品の宣伝に一役買っています。

環境先進都市だと信じていた京都市までもがまもなく、京エコロジーセンターで1日5回、2日間にわたり、花王のプラスチック講演会を開催します。夏休み期間中なので、子ども対象です。


【申込受付中(先着順)】
■エコセンイベント「私たちの生活とプラスチック」 ※子ども向けのイベントです
私たちの生活に身近な商品とプラスチックごみ問題の関係から、私たちにできることを考えてみよう。
洗剤などでおなじみの花王(かおう)の社員が講師となって、プラスチックごみ問題に
ついて教えてくれます。イベント参加者にはプレゼントもあるよ!

・日時:8月20日(土)、21日(日)
 ①10:30~10:50 ②11:30~11:50 ③13:00~13:20 ④14:00~14:20 ⑤15:00~15:20
・対象:小学生とその保護者
・定員:各回10名
・参加費:無料
・講師:花王グループカスタマーマーケティング株式会社 社員

私も相模原市で行われたこの花王の講座に参加したことがありますが、完全に花王製品の宣伝の場でした。もちろん「香害」の話などは一切ありません。

最近、宗教団体と政治家の癒着が社会問題になっていますが、企業と自治体が仲良くしすぎるのも危険ではないか?と思います。