マイクロプラは、人獣共通感染症の原因となる寄生虫の「運び屋」

以前から、マイクロプラスチックが病原菌や化学物質のイカダ(運び屋)になっていることが指摘されていた。大腸菌や化学物質などがマイクロプラスチックに付着(化学物質の場合は吸着)し、移動しているということだった。

今年4月、米カリフォルニア大学の研究者らがScientific Reportsに発表した研究によると、人間や動物の健康に危険性のある陸の寄生虫が、海を浮遊するマイクロプラスチックに付着し、移動している可能性があるそうだ。

原虫は、ビーズよりも繊維状のものの方に付着しやすいとのこと。つまり、合成繊維の衣類から漏れ出すファイバーは寄生されやすいということだ。

動物プランクトンや魚介類が、原虫付きのマイクロプラスチックを誤植すると、食物連鎖で人間にも影響がありそうだ。

詳しくは↓

「健康に危険をもたらす寄生虫がマイクロプラスチックに付着して海を移動している可能性、カリフォルニア大学研究チーム報告」(日本語)

https://dime.jp/genre/1386669/

scientific reports(英語)

https://www.nature.com/articles/s41598-022-10485-5

ティーバッグをポリ乳酸に変えたら脱プラになる?

今年からフランスではプラスチック製のティーバッグを禁止した。

代わりに、フランスでどんなものが出回るようになったか気になるが、有名なマリアージュ フレールのティーバッグは以前からコットン製だったようだ。

日本では、伊藤園がお茶のティーバッグをポリ乳酸に変えたというニュースがあった↓

https://www.itoen.co.jp/whatsnew/detail.php?id=25492

たった1個の紅茶のティーバッグから100億個以上のマイクロプラスチックがでることが、広く知れ渡ったため、素材を見直したのだろう。

ポリ乳酸なので、体内でポリ乳酸のマイクロプラスチックが本当に分解するかは疑問だが、変えないよりはマシか。

普通のポリ乳酸は、60度くらいまで温度が上がるように管理された産業用堆肥化施設でならばゆっくり分解する。体内では60度にならないが、改質剤で分解しやすいように作られているならば分解するのだろうか?

今度、我が家のコンポストにこのティーバッグを埋めて、何ヶ月で分解するか試してみたい。

パッケージの外箱にはFSC認証紙を採用したそうだから、一定の環境配慮はしているようだ。

しかし、このポリ乳酸は、おそらく遺伝子組み換えのトウモロコシが原料ではないかと少々不安になる。

イギリスのCLIPPER(クリッパー)は、遺伝子組み換えでない原料を使ってティーバッグを作っているそうなので、それが本当ならばその方が安心だ。

また、日東紅茶はティーバッグではなく、プラ製のパッケージだけ変えたようだ。

これはこれで「減プラ」の見地からは素晴らしいが、ティーバッグの素材も早急に見直してほしい。

日東紅茶↓

日本のプラスチックリサイクル率は4.5%、アメリカは5%

2021年に発表された『2020年 プラスチック製品の生産・廃棄・再資源化・処理処分の状況』(一般社団法人プラスチック循環利用協会)を見ると、日本のプラスチック再生利用率(マテリアルリサイクル率)は20%だ。

このうちの42.7%(74万トン)はプラ屑として輸出され、35.8%(62万トン)は再生原料※として輸出されている。18.7%(32万トン)は国内で再生製品に循環利用されていて、残りの2.7%(5万トン)は廃ペットボトルが再生繊維などにリサイクルされているとのこと。

国内樹脂製品消費量は841万トン、廃プラ総排出量は822万トンだ。

つまり、国内でマテリアルリサイクルされている分は全体の4.4 or 4.5%しかないということだ。

少々ショッキングな数字だ、と思っていたところ、アメリカのプラスチックリサイクル率は5%という記事があった↓

https://grist.org/accountability/the-us-only-recycled-about-5-of-plastic-waste-last-year/?eType=EmailBlastContent&eId=3d9bde94-8de8-49cd-adae-26fc984f77fc

いずこも、プラスチックのリサイクルは大変そうだ。

やはり使わないのが一番!

※再生原料とは、ペレット、インゴット、フレーク等のこと。

子どもの比率が最下位、日本消滅?マスク氏「日本はいずれなくなる」

総務省が先日発表した統計によると、日本の15再未満の子どもの数が1465万人で過去最少だった。

年齢が下がるほど、少ないそうだ。総人口に占める子どもの比率は11.7%で、人口4000万人以上の国の中で最低だ。

https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUA033A90T00C22A5000000/

多分この数字を見たのだろうか。米テスラ最高経営責任者(CEO)のイーロン・マスク氏が7日のツイッターに

「当たり前のことをいうようかもしれないが、出生率が死亡率を上回るような変化がない限り、日本はいずれ存在しなくなるだろう」

と投稿したそうだ。

https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGN081QC0Y2A500C2000000/?n_cid=NMAIL007_20220509_A

人口減少理由は、いろいろあるだろう。経済的・社会的理由もあるだろうし、精子数の大幅な減少も指摘されている。

日本の農薬使用量が単位面積当たりで世界一多いことも一因ではないだろうか?プラスチック使用量の多さは関係ないだろうか?気になるものが多すぎる。

石井のミートボール

石井食品は以前、ミートボールなどの包装材を、2021年までにLIMEXに切り替えると発表していた。

https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000090.000016815.html

先日、ふと気になって、スーパーで確認したところ、まだ普通のプラスチック包装だったので、少しホッとした。

どうもLIMEXは、どこがエコなのかよくわからない。

このLIMEXを使ったノートの宣伝にも

https://nolty.jp/notebook/

「LIMEXの主原料である石灰石は、地球上にほぼ無尽蔵にあり、森林を伐採せず、水をほぼ使わず紙を代替できます」

などと書かれているが、森林は伐採しないが、石灰石を使うということは山を破壊するということだ。

森林伐採どころではない。石灰岩採掘のため削り取られた山は、岩肌がむき出しになり植生が復元されるかもわからない。

埼玉の武甲山など爆破されて、無残な姿になっている↓

https://gendai.ismedia.jp/articles/-/68367?page=2

フツーのプラスチックの方が、まだマシな気がする。

廃ペットボトルなど、再生樹脂価格が高騰

日本でも再生樹脂価格が値上がりしていると聞くが、世界的な傾向のようだ。

アメリカでは、回収されたペットボトルが高値で取引されているとのこと。

ペットボトル以外のプラスチックも高騰しているそうで、たとえばカーブサイド回収された高密度ポリエチレンの価格は12から13%上昇、ポリプロピレンは17%上昇したとのこと。

日本能率協会、ノートの表紙に石灰石とプラの合成品を採用。リサイクルは?

日本能率協会のノートの表紙が、石灰石とプラスチックの混合品であるライメックスになるとのこと。

https://nolty.jp/notebook/

ノートは使い終わったら、古紙回収に出すのが一般的な処分方法だ。

そのため、紙以外のものを表紙に使われてしまったら、古紙回収に出す際、表紙を破り取るしかない。破り取った表紙だけ「可燃ごみ」だ。

メンドウだし、紙ではないと気づかない人もいるだろう。もし気づかずそのまま古紙回収に出してしまったら、現場は困ったことになる。

ライメックスはストーンペーパーの一種で合成紙だから、古紙リサイクルにとって禁忌品だ。再生紙工場では機械が詰まることもあると聞く。

古紙再生促進センター「禁忌品(製紙原料にならないもの)について」↓

紙リサイクルの基礎知識

本当にこれがエコなことなのだろうか?

紙ならば木が原料なので伐ってもまた育つ。古紙をリサイクルして作った再生紙ならばさらによい。しかし、石灰石のような地下資源は、再生不可能な資源だ。採掘現場で、環境破壊が指摘されるケースも多い。

日本能率協会がなぜこのようなことをしたのかわからない。一緒にリサイクルできないものをあえて表紙に採用した理由を知りたいものだ。

そもそもプラスチックによる環境汚染が問題視されている中、プラスチックはどうしてもプラでなければならないところに有効に使ってほしい。

プチ「脱プラ」宣言⑮コーヒーも脱使い捨てで

コーヒーのドリップバッグは、持ち手部分もフィルター部分もプラスチックだから長らく使っていない。

いつも使っているのは、紙製フィルターだ。紙だから安心、と思っていたが、メーカーによっては、紙製フィルターにも薄くプラスチックを塗布しているものがあるらしい。

それを聞いてから、どうも紙製フィルターも使いにくくなった。

とはいえ、布のフィルターは衛生的に管理する自信がない。

そのため、このメーカーのフィルターならばプラスチックを使っていないはず、と信じたメーカーのものを使っていたが、やはり使い捨てではないものに変えたい、と前から思っていた。

少し前に、有田焼のセラミックフィルターを紹介された。

早速、使ってみたところ、使い勝手も味もよい。

割れそうな気がしてしまうのと、目詰まりを起こすかも?と心配なのが欠点だが、目詰まりには対処法があるそうだ。

一番の問題は、お値段がそこそこ高いこと。

しかし、大事に使えば一生モノだ。元は取れる、多分・・。

セラミック製のコーヒーフィルターに替えたお陰で、安心して美味しいコーヒーを飲めるのが、何よりうれしい。

<関連記事>

ホリエモンの妄言、日本の実業家はなぜ現実を見ないのか

ホリエモンこと堀江貴文氏が、テレビ番組「サンデー・ジャポン」(TBS系)でトンデモ発言をしたそうだ。

4月から施行されるプラスチック新法で、使い捨てプラを減らすことに立腹している。

「そもそもプラスチックを削減して何の意味があるんだと。生活ごみで出るようなものが海に流れ出ているというが、燃やしちゃえばいい。今の焼却炉は、環境的にも害があまり出ないようになっている。プラスチックはいい燃料になる」と言い放ったそうだ。

レジ袋についても

「日本は先進国。レジ袋とか有料化して、どうするの。(レジで)毎回、ポイントカードありますか、レジ袋ありますかと、もういいよと。手提げ袋を持っていないし入るわけないじゃん。いるに決まっているじゃん」とのこと。

https://topics.smt.docomo.ne.jp/article/tokyosports/entertainment/tokyosports-4073807

これが日本の実業家の本音か、と思うと情けない。

なぜ、現実を見ようとしないのだろうか?世界中で起きている気候危機から目を背けたいのはわかるが、堀江氏の場合は目を背けているのではなく、単なる無知かそれとも「厚顔無恥」か?と疑いたくなる。

使い捨てプラスチック削減は、燃やされずポイ捨てされるプラスチックを減らすことだけが目的ではない。世界から周回遅れでようやく始まったレジ袋有料化について、まだ文句をいう人がいるのだなぁとそのことにまず驚いたが、そのあとに続く「全体のエコシステム・・」発言にも驚いた。

どうやら自分の言葉の意味を理解できていないようだ。

使い捨てのものを使い続け、燃やし続ければ、1.5℃上昇など軽く超え、2℃上昇でも治まらない。「燃やしちゃえばいい」などという話ではない。

使用済みプラスチック製品を燃料にして燃やすことが、地球のエコシステムに貢献すると、本気で考えているのだろうか?

もしかすると、温暖化しても、カネのある自分には関係のないことだ、万一の時にはどこへでも逃げればいいし、自分は何でも買えるから困らない、とでも思っているのかもしれない。「今だけ、カネだけ、自分だけ」よければ良いのだと。

こんな暴言を吐く人をわざわざ番組に呼ぶTBSもどうかしている。マスコミの仕事は、視聴率を稼ぐことだけではないはず。

もし、これが日本の多くの実業家の本音だとしたら(一般化はできないけれど)、海外投資家は日本から一斉に逃げ出すだろう。

諏訪市のプラスチックリサイクルは合理的かも?

北海道・室蘭市が容器包装リサイクルから離脱すると聞いた。他の自治体でも最近離脱したところはないかと思い、調べていたところ、離脱ではないが長野県・諏訪市のプラスチックリサイクル方法が面白かった。

諏訪市では菓子袋やレジ袋、ラップなどのようなフィルム状のプラスチックは「燃やすごみ」だ。

リサイクルするプラスチックは、コンビニ弁当や卵パック、豆腐などの容器包装の他、CDやDVDのケースと円盤、ポリバケツなどは「その他のプラスチック」の資源物として回収される。

つまり、容器包装プラと製品プラの中でリサイクルしやすいものだけを一括回収しているのだ。

4月から施行されるプラスチック資源循環促進法を先取りしているようにも見えるが、違いはリサイクルしにくい薄いフィルム状の柔らかいプラスチックをハナから集めない点だ。

近くにプラスチックのリサイクル工場があり、そこの指導の下、分別収集する品目が決められているのだろうか?

発泡スチロールも容リ法ではなく、独自の基準で回収している。

市の机上のリサイクル率は下がるかもしれないが、これはこれで合理的で、よいかもしれない。

容リ法を遵守したところで、回収にお金がかかるのだから、容リ協会を通さずプラスチックを処理する自治体が今後も増えそうだ。

環境省や業界が、本当にプラスチックリサイクル率を上げたいと思うならば、回収からリサイクルまでを拡大生産者責任にする政策が必須だ。しかし、そうなっていないのだから、プラスチックを独自で処理しようとする自治体があるのは当然だと思う。

<諏訪市についての出典>

諏訪市ウェブサイト「諏訪市家庭ごみ収集カレンダー」