環境省のプラ戦略案とプラスチック・スマートキャンペーン

今日の3時から開催された「中央環境審議会循環型社会部会プラスチック資源循環戦略小委員会(第3回)」の配布資料がなかなかアップされなかった。

3時頃ようやくアップされた、と思ったら、「プラスチック・スマートキャンペーン」のお知らせも公開された。

キャンペーンでお茶を濁すのか・・と悪い予感を感じつつ戦略の素案を見ると、新聞等の事前予告通り

「2030年までに、ワンウェイのプラスチック(容器包装等)を累積で25%排出抑制するよう目指します」

の文字。これが目標の目玉のようだ。

2030年までにプラスチック製容器包装の6割をリサイクル又はリユースし、かつ、2035年までにすべての使用済プラスチックを熱回収も含め100% 有効利用するよう、国民各界各層との連携協働により実現を目指します。

というのもある。「熱回収」を認めると、ほとんどが熱回収されそうだ。

適用可能性を勘案した上で、政府、地方自治体はじめ国民各界各層の理解と連携 協働の促進により、2030年までに、プラスチックの再生利用を倍増するよう 目指します。
導入可能性を高めつつ、国民各界各層の理解と連携協働の促進により、2030 年までに、バイオマスプラスチックを最大限(約200万トン)導入するよう目 指します。

再生利用を倍増といえば聞こえはよいが、2013年時点で再生利用率は22%しかない。2030年まではあと12年もあるのだから、倍増したとしても、EUの「EU市場に流通する全てのプラスチック製の包装材は2030年までに再生利用可能(再資源化率100%)」や、フランスの「2025年までに国内で使用されるプラスチックを100%リサイクル可能なものにする」などに比べればたいして高くない目標といえる。

レジ袋については、

ワンウェイのプラスチック製容器包装・製品については、不必要に使用・廃棄 されることのないよう、消費者に対する声かけの励行等はもとより、レジ袋の 有料化義務化(無料配布禁止等)をはじめ、無償頒布を止め「価値づけ」をす ること等を通じて、消費者のライフスタイル変革を促します。

とのことで、小売店の種類によっては有料化だけでなく、「価値付け」(単なるポイント付与)もOKとなる様子。

他にあまり見るべき案はなさそうだ。あとは一般国民にごみを拾わせる「プラスチック・スマートキャンペーン」でお茶を濁すつもりだろうか・・・

<参考>

環境省「議事次第・資料一覧」↓

http://www.env.go.jp/council/03recycle/post_148.html

環境省「プラスチック・スマートキャンペーン」↓

https://www.env.go.jp/press/106073.html

http://plastics-smart.env.go.jp

 

 

スポンサーリンク

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です