ゼロ・ウェイスト宣言都市・独キールの取組とデポジット制度

ガーディアン紙にゼロ・ウェイスト(廃棄物ゼロ)宣言をしたドイツの都市を紹介した興味深い記事が掲載されていた。以下、一部抜粋。

ドイツ北部の港湾都市・キールは、ゼロウェイストヨーロッパにより、最も早く「ゼロ・ウェイスト」宣言されたドイツの都市だ。

子どもの紙オムツの代わりに布おむつを購入したい親は、自治体から最大200ユーロの助成金を受け取ることができる。

また、市最大のフェスティバルでは昨年、使い捨てカトラリー(フォークやスプーンなど)をやめ、代わりにデポジット制を取り入れたリユースできるカトラリーを採用した。

市議会は、公共施設での使い捨てアイテムの禁止や、公共の水飲み場の設置、小学生にごみについて教えるなど、さまざまなプロジェクトを発表している。また、プラスチック製ボトルに入った洗剤を使う代わりに固形石けんを使うなど、行動に簡単な変更を加えることも推奨する。

ドイツでは大半のガラス瓶がデポジット制度(保証金制度)の対象で、8から15セント多く支払って購入する。飲み終わった後、空のボトルをお店や自動回収機に返すことでお金(デポジット)を取り戻すことができる。そのガラスびんは、洗ってまた再利用される。

空の容器を返すのが面倒な人は、公園で飲んだ後そのまま放置したら、ボトルコレクターが拾ってくれる。コレクターの多くは、不安定な生活状況にあり、低賃金や年金を補うためにボトルを集めデポジットを手に入れる。このシステムは、通りを清潔に保ちながら、飲んだ人から貧困層にお金を少しシフトすることにも役立っている。

<出典>

英ガーディアン紙(2023.10.18)↓

https://www.theguardian.com/lifeandstyle/2023/oct/18/the-zero-waste-city-what-kiel-in-germany-can-teach-the-world?eType=EmailBlastContent&eId=3016872a-d659-411c-bc50-10a99ff3bdfb

ボストンで、アルコールの小瓶を禁止する法案検討中

ボストン市議会議員のリカルド・アロヨ氏が、市内の酒屋が1.7から3.4オンスのミニボトルを販売するのを禁止することを提案したそうだ。

法案の提出理由は、「アルコール乱用と街路の廃棄物」の両方を防止するためだ。

ボストン市があるマサチューセッツ州では飲料容器のデポジット制度が導入されているが、対象となる飲料は「ビール、麦芽飲料、ミネラルウォーター、炭酸入りソフトドリンク」だ。

いわゆるニップボトルに入っているような類のアルコールの瓶は対象になっていないようだ。

そのため、街中で気軽に小瓶を買って、ポイ捨てする人もいるのだろうか。

日本でも最近ミニボトルは大流行だ。健康ドリンクのミニボトルやコーヒーなどのミニペットボトルが落ちているのを見かけることが増えた。

このようなミニサイズのものは手軽に買えて、良心の呵責なく気軽に捨てられるのだろう。

日本でも、ミニサイズのボトル類に対し、何らかの規制をかけるべきだと思う。

<出典>

https://nypost.com/2023/04/06/boston-weighs-banning-tiny-bottles-of-alcohol/?eType=EmailBlastContent&eId=3e0838d4-cb84-425f-97f8-413dd1414e02