NPO法人 ダイオキシン・環境ホルモン対策国民会議が有機フッ素化合物(PFAS)のパンフを作り、公開している。
15頁もあり、なかなか詳しいしわかりやすい。
欲を言えば、化粧品の部分をもう少し詳しく書いてほしかった。
「化粧品には PFAS を含む 成分が約90種類ある」とのことだが、最も多く使われている成分の表示名をいくつか列挙してあれば、もっとよかったのにと思う。
日本も一日も早く「PFOS・PFOA のみならず、全ての PFAS を対象とする規制を導入」してほしい。
旧「環境にやさしい暮らしを考える」のブログです。持続可能な暮らしに関連するニュースや、気になった環境情報を紹介します。専門は環境経済学です。
NPO法人 ダイオキシン・環境ホルモン対策国民会議が有機フッ素化合物(PFAS)のパンフを作り、公開している。
15頁もあり、なかなか詳しいしわかりやすい。
欲を言えば、化粧品の部分をもう少し詳しく書いてほしかった。
「化粧品には PFAS を含む 成分が約90種類ある」とのことだが、最も多く使われている成分の表示名をいくつか列挙してあれば、もっとよかったのにと思う。
日本も一日も早く「PFOS・PFOA のみならず、全ての PFAS を対象とする規制を導入」してほしい。
感熱紙のレシートの表面にはできるだけ触れないようにしていた。
ビスフェノールAかまたはビスフェノールSのどちらかが使われているので。
たまたま調べていたところ、リコーがフェノールフリー化したという2020年10月のプレスがあった。
2021年春以降に国内で販売する感熱紙を順次フェノールフリー化していくとのこと。
現在2022年春だから、もう既にほとんど置き換わったかも?それならば、とてもうれしい。
しかし、置き換わったリコーの感熱紙と、置き換わっていない他社の感熱紙をどうやって見分けたらよいのか?
アメリカでは青っぽい色のレシートがフェノールフリーのようだが、日本ではどうなのだろう?
もう1つ、盲点があった。
今までは、感熱紙のレシートや航空機のチケットだけ注意していたが、ラベルはノーマークだった。しかし、食品のパックなどに貼られているラベルも感熱紙とのこと。
商品ラベルにベタベタ触ることは少ないかもしれないが、宅配便などに貼られている光沢のあるシールは無防備に触っていた。あれも感熱紙だろうか?
リコー↓
連休後半は天気が良かった。久しぶりに窓を全開し、喚起をしようと窓を開けた途端に、何か匂ってきた。
洗剤か柔軟剤の匂い。
またか・・と喚起をあきらめた。
洗剤などの強い匂いに閉口することが増えている。
常時匂いに曝露している本人は、数分で感じなくなるらしいが、近くの人は臭くてたまらない。
以前は決して香りが嫌いではなかったが、ここまでくると、ごみの悪臭より悪い。
匂い付き洗剤や柔軟剤は法律で、禁止すべきだ。
このままでは、使う人や売る人の権利は守られるけれど、私の権利は守られない。ただ、窓を開けて、匂いのない空気を吸いたいだけなのに・・。
日本の出生率の低さは、こういうムダな化学物質の濫用にも原因があるのではないか。香料には内分泌攪乱作用のあるものもあるので。空気や水を化学物質で汚染する権利は、本当は誰にもないはずだ。
総務省が先日発表した統計によると、日本の15再未満の子どもの数が1465万人で過去最少だった。
年齢が下がるほど、少ないそうだ。総人口に占める子どもの比率は11.7%で、人口4000万人以上の国の中で最低だ。
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUA033A90T00C22A5000000/
多分この数字を見たのだろうか。米テスラ最高経営責任者(CEO)のイーロン・マスク氏が7日のツイッターに
「当たり前のことをいうようかもしれないが、出生率が死亡率を上回るような変化がない限り、日本はいずれ存在しなくなるだろう」
と投稿したそうだ。
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGN081QC0Y2A500C2000000/?n_cid=NMAIL007_20220509_A
人口減少理由は、いろいろあるだろう。経済的・社会的理由もあるだろうし、精子数の大幅な減少も指摘されている。
日本の農薬使用量が単位面積当たりで世界一多いことも一因ではないだろうか?プラスチック使用量の多さは関係ないだろうか?気になるものが多すぎる。
仕事に前向きに取り組んでいた若い女性が、ある日突然化学物質過敏症を発症し、無職になってしまった。
『『ただの空気』が吸えなくなりました。』(ぶんか社)はそれをマンガで描いた本だ。
発症から無職になるまでの経緯や、友人に助けられながらいろいろ対策するが、なかなか改善しないこと、医師探しや生活保護のことなどが順を追って書かれている。
読んでいて、香り付き製品を平気で作って売るメーカーが憎らしくなってくる。しかし、本には「悪人」は登場せず、周囲も協力的でよい人たちばかりだ。
「未来への希望」の章では、希望も見える。
最後に、セスキを使った洗濯方法なども紹介されている。
今までは粉石けんにこだわり、他の洗濯方法をあまり試してこなかったけれど、セスキ洗濯は簡単そうだ。セスキ、使ってみようかな?
それにしても、香り付き製品を使うのは、本当にやめてほしい。
私の家も最近、窓を開けると近所の家で使っているらしい柔軟剤の強い匂いが入ってくる。今までは午前中だけ気になったけれど、最近や時間帯に関係なくいつでも匂う。
換気のため窓を開けたいが、窓を開けると匂うから、窓も開けられない。本当に迷惑だ。
以前から気になっていた寝屋川病。
ようやく先日、昨年11月に刊行された「廃プラ処理による公害から健康と環境を守る会」の『廃プラ・リサイクル公害とのたたかい ー大阪・寝屋川からの報告ー』(せせらぎ出版)を読んだ。
寝屋川病は、廃プラ由来の公害病。廃プラのマテリアルリサイクル工場と4市(寝屋川市、枚方市、交野市、四條畷市)が運営する容器包装を中間処理する施設が、同時期に隣接して建設・稼働されたことに端を発した。
近隣住民はこれらの施設から流れてくる化学物質により健康を害したという。
化学物質過敏症を「気のせい」「精神的な問題」などという人がいるが、化学物質に日常的にさらされていたら体調が悪化しない方が不思議だ。もちろん、体質的にそういうものに影響されない人もいる。ヘビースモーカーでも長生きする人がいるくらいだ。しかし、影響されない人がいることと、それが無害であることとは全く別の話。
この本によると、
「住民の生活圏に建設された廃プラのリサイクル処理施設から出る悪臭に悩まされ、眼・鼻・喉などの異常、湿疹などの疾患が発生することを体験しています。これらについて医師団は、シックハウス症候群に類似した症状という診断をされました」
また、杉並病でも「廃プラを圧縮梱包した時に発生する有害ガスにより、健康被害が生じることを認め」られている。今回の寝屋川病の住民運動で
「廃プラのリサイクル処理が有害ガスが空気汚染を起こすこととともに、あらたに施設から発生したブタン類などの揮発性有機化合物(VOC)が太陽光などにより2次反応を起こし、猛毒のホルムアルデヒドや光化学スモッグ発生の原因になっている可能性が明らかになりました」
とのこと。
これらのことについてはその通りだろうと、理解できる。
理解できないのは、本来関係ないはずのこのプラ関連の2施設が、なぜセットのようにこの住宅地付近に建設されることになったのか、ということだ。
容器包装リサイクルでは、自治体の責任は家庭から回収した容器包装プラスチックの収集、圧縮、保管までだ。それより先は、入札した事業者が圧縮した廃プラを取りに来て、工場へ持ち帰る。その工場は、必ずしも地元にあるとは限らない。九州の自治体の廃プラが北海道へ行くこともありうる話だ。
「リサイクル・アンド・イコール社」(イコール社)が、まるで4市の容器包装プラを引き受ける専用施設であるかのように、なぜ同時に建設が進められたのか、全く理解できない。
もし、4市の容器包装プラを引き受けるつもりで作られた工場ならば、4市が運営する施設で圧縮・梱包する必要はないはず。4市はわざわず中間処理施設を作らずに、市が集めた容器包装プラを直接この工場へ運んで、そのまま引き渡す方がよほど合理的だ。環境省には、容リ協会を通さずに独自処理ルートで処理します、といえば済むことだ。
思うに、イコール社は4市以外の出した廃プラ(工場などから出た産業廃棄物や他市町村の容器包装プラなど)もリサイクルするつもりで建設したのではないか。そのため、万一イコール社が4市の容器包装プラをリサイクルできなくなった場合の保険で、4市は容リ協会を通して処理しようとしたのだろう。
しかし、住民にはこの2施設はセットであるかのように説明したようだ。当時の寝屋川市は、よほどイコール社を優遇したかったのだろう。
今の寝屋川市長は、寝屋川病に理解のある人のようなので良かったが、こんなことのために廃プラのリサイクル全般が悪くいわれてはたまらない。燃やす方がよいなどということは決してないはずだ。
この話の経緯はどうもよくわからないが、わかったことは、
1.リサイクルは万能ではないこと
2.廃プラ施設は、空気の流れを外に漏れ出させないような管理の行き届いた施設ですること
3.居住地の近くに廃プラ処理施設を建設してはならないこと
4.安易にリサイクルするのではなく、まずプラスチックを削減することに努めなければならないこと
5.プラスチック製品を作る際、添加剤に注意すること
などだ。
サーキュラーエコノミーをめざす「U.S. Plastics Pact(米国プラスチック協定)」は今年1月、「不要で問題のある材料」リスト11品目を発表した。
この11のプラスチック包装アイテムは、現在のアメリカでは再利用もリサイクルも堆肥化もできないという。これらのアイテムは2025年までに段階的に廃止される可能性があるとのこと。
その11品目とは、再利用・堆肥化・リサイクルできないカトラリーやストロー、マドラーと、意図的に添加されたPFAS入りの製品、そしてカーボンブラックなどの検出できない顔料、不透明あるいは着色されたPET(透明な青または緑以外)、オキソ分解性プラ、発泡スチロールを含むポリスチレン、ポリ塩化ビニルを含むPVC(塩ビ)・・・などだ。
PFAS(ペルフルオロアルキル物質およびポリフルオロアルキル化合物)とは、「永遠の化学物資」と呼ばれる有機フッ素化合物だ。何千年も分解されず、発がん性が指摘されている。
日本でも、沖縄や大阪、東京の水道水でPFAS汚染が確認されているが、ほとんどの人の血液中からも検出されているというから、調べれば他の地域でも検出されるのではないか。
撥水加工や防汚加工された製品には特に注意が必要だ。
<参考>
https://www.wastedive.com/news/us-plastics-pact-problematic-materials-list/617652/
新聞で、混獲されたウミガメの排泄物から不織布製マスクが出てきたことが話題になっている。
記事によると、国内で市販されている不織布製マスクを調べたところ、5社のうち4社のマスクから
「生物への悪影響が懸念されるベンゾトリアゾール系と呼ばれる紫外線吸収剤を検出した。中には、環境ホルモンと指摘されるUV329という物質を比較的高濃度で含む製品もあった」とのこと。
最近は、2歳の子どもにまでマスクを推奨するなどという話まで出ているが、肺機能の見地から反対する医師も多かった。
マスクから環境ホルモンまで検出されたとなると、ますます子どもにマスクを着用させない親が増えそうだ(もし私が親ならば、子どもにマスクをさせたくない)。
子どもによっても違いそうだが、マスクをすることによる悪影響と、しないことによるリスクはどちらが大きいのだろうか?
<追記>東京農工大学・高田秀重教授のFacebookによると、不織布製マスクからノニルフェノールまで出ているそうだ。1メーカーの値が突出して高いが、さらに高いのがストローだ。ノニルフェノール付きストローなど、大人でも使いたくないが、小さい子どもはもっと影響を受ける。メーカーは、一体何を考えてこんな商品を作っているのかと腹立たしい。こんなことすら、法律で規制できないのだろうか?
<記事の出典>
新潟日報(2022.2.9)「ウミガメがマスク誤飲、初確認 岩手で捕獲、悪影響の恐れ」↓
TBSのネオニコチノイド系農薬の報道特集番組がとてもよかった。
ネオニコ系農薬の危険性を訴える複数の研究者が登場し、危険性を指摘する。
番組はまだ下記で公開されている↓
放送後、やはり農薬業界から以下のような反論があった。
https://www.jcpa.or.jp/news/20211112.html
それに対し、TBSが「放送後記」を発表している。
◎TBS NEWS(2021.12.21)「報道特集「ネオニコ系農薬 人への影響は」(11月6日OA)放送後記」
https://news.tbs.co.jp/newseye/tbs_newseye4424402.htm?1639434234118
グリホサート農薬なども同様だが、メディアなどが危険性を指摘する番組や雑誌を発表すると、農薬メーカーはことごとく撤回させようと、圧力をかけてくる。
おかげで多くのメディアは萎縮し、報道を自粛してしまう。
TBSにはぜひ頑張ってほしい。
先日拙宅に郵便を届けてくれた人から、信じられないほど強い柔軟剤の匂いがした。いかにも「汗かき」そうな体型の人だったので、きっとこの方の家では気を遣って、高残香性タイプの柔軟剤を使用しているのだろう。
他人の汗のにおいで不快になったことはないが、最近ほとほと柔軟剤や合成洗剤の不快な匂いに閉口している。「フローラルな香り」のせいで、本物の花の香りまでイヤになりそうだ。
換気のためベランダの窓を開けると、近隣から匂ってくることも増えた。
日用品にマイクロカプセルのような野蛮なものを使って、他人に迷惑をかけるのは本当にやめてほしい。
マイクロカプセル入り柔軟剤で洗濯すると、衣類に付着したカプセルから徐々に香りが漏れ出し、匂いが持続する・・それと同時にカプセルに使われたカプセルが、壊れて空気中に飛散する。当然壊れたカプセル=マイクロプラスチックが、呼吸する度、鼻から肺に入る。
しかし、商品には「マイクロカプセル入り」などとは書かれていないため、消費者にはわからない。しかし、メーカーは「消費者が香りを求めているから」と言い逃れできる。
なぜ他人の使った柔軟剤が私の健康を脅かすのか、と考えると、だんだん怒りがこみ上げてくる。匂いの持続する柔軟剤や合成洗剤は、明らかに「欠陥商品」だ。
マイクロカプセル入りの日用品は早急に禁止すべきだ。
1本1本植物にかける防虫剤にマイクロカプセルを使用するのは、100歩譲って仕方がないかもしれないと思う。これらは、周りに農薬が飛散しないように開発されたものだと聞く。
しかし、ドローンやヘリコプターを使って、マイクロカプセル入り農薬をばら撒くのは、化学兵器をまくのと同じ事だ。日用品への使用と同様に、やめてほしい。
少子化で子どもの数が減っているが、昆虫も減っている。理由の一部に共通点があるのではないか。
こんな野蛮な商品を作り続けるメーカーの品性を疑うが、今日もテレビで宣伝している。