イオンが衣料品や日用品などの有料レジ袋を紙製に切り替える。
紙製レジ袋は10月5日より。価格は、小サイズが20円、中・大・特大サイズが30円とのこと。
これまでのプラスチック製有料レジ袋は3円と5円だったので、レジ袋購入者は減りそうだ。
せっかくプラ袋を減らしても紙袋が増えたのでは話にならないので、とてもよいと思う。
FSC認証紙を採用するそうだ。
<出典>
旧「環境にやさしい暮らしを考える」のブログです。持続可能な暮らしに関連するニュースや、気になった環境情報を紹介します。専門は環境経済学です。
イオンが衣料品や日用品などの有料レジ袋を紙製に切り替える。
紙製レジ袋は10月5日より。価格は、小サイズが20円、中・大・特大サイズが30円とのこと。
これまでのプラスチック製有料レジ袋は3円と5円だったので、レジ袋購入者は減りそうだ。
せっかくプラ袋を減らしても紙袋が増えたのでは話にならないので、とてもよいと思う。
FSC認証紙を採用するそうだ。
<出典>
ニュージーランドでは2019年からレジ袋を禁止しているが、さらに生鮮食品などを入れる薄手の袋も禁止された。
スーパーなどで使われていたものだ。7月1日から正式に施行された。
ニュージーランドのジェームズ・パーマー環境長官は、この新しい禁止措置により、毎年1億5000万枚のプラスチック製青果物袋が流通からなくなると見込んでいるとのこと。
フランスでは既に大分前から行われていた措置だ。今後ますます後に続く国が増えそう。
日本ではいまだにレジ袋有料化にさえ踏み切れず、無料配布をサービスだと勘違いして法律の抜け穴を利用し無料配布しているスーパーや家電量販店があるが、恥ずかしい限りだ。
<ニュージーランドについての出所>
シンガポールでは多くのスーパーが、2023年7月3日までにレジ袋を有料化するとのこと。使い捨て製品の使用を減らす取り組みの一環だ。
金額は少なくとも1枚5セントで、既に1枚20セントのレジ袋代を科しているスーパーもあるそうだ。
産油国でも使い捨てプラスチックを禁止する。
アラブ首長国連邦は、2026年までに使い捨てプラスチック製品の国内での使用や流通を段階的に禁止するとのこと。
まず2024年1月1日から使い捨てレジ袋の使用が禁止される。製造も輸入も流通も原則禁止だ。
2026年1月1日からは、「カップ、ふた、ナイフ、フォーク、スプーン、皿、発泡スチロール製を含む食品容器など、使い捨てのプラスチック製品の使用が全面的に禁止」するとのこと。
<出所>
JETROビジネス短信(2024.2.10)
https://www.jetro.go.jp/biznews/2023/02/f108123bd20d2dac.html
無印良品(運営は良品計画)の紙袋がようやく9月から有料になる。1枚10円(税込)だ。
サイズによっては、原価はもっと高いのでは?と気になるが、とりあえず有料化されて良かった。
2020年3月にレジ袋を廃止し、代わりに紙製の袋を無料配布。袋を断ったアプリ会員に対しては、ポイントを付けていたそうだ。21年度のマイバッグ持参率は77%だったという。
マイバッグ持参が当たり前だった頃の感覚に早く戻るためにも、紙製袋も有料がいい。
いまだにレジ袋有料化の抜け穴を利用したレジ袋を無料配布する店まであり腹立たしい。
「材質を変えました」などと、まるでエコなレジ袋だといわんばかりに宣伝する店までまだあるが、所詮使い捨て。エコなレジ袋などあり得ない。
<参考>
日本経済新聞(2022.8.9)
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUC096LQ0Z00C22A8000000/
、
インドが7月1日から使い捨てプラスチックの規制を強化した。
前から予告はされていたけれど、ようやく実現した。
「インド環境・森林・気候変動省(MoEFCC)は、7月1日からポリスチレンおよび発泡スチロールを含む特定の使い捨てプラスチック(Single Use Plastic:SUP)製の袋、カップ、ストロー、皿、ペットボトル、特定の個別包装などの違法な製造、輸入、在庫、流通、販売、使用の禁止規則に対して、国および州レベルの管理室を設置し厳格化する」(JETRO, 2022.7.12)
とのこと。
https://www.jetro.go.jp/biznews/2022/07/939dbf28ffa25da5.html
朝日新聞によると、違反者には罰金が科される可能性があるそうだ。
「インドで1日、スプーンやフォークなどの使い捨てプラスチック製品の製造や輸入、販売、使用を禁止する規則が施行された。地元メディアによると、違反者は最大で5年間、刑務所に収容されたり、10万ルピー(約17万円)の罰金が科されたりされる可能性があるという」(朝日デジタル, 2022.7.1)
https://www.asahi.com/articles/ASQ7166MVQ71UHBI01X.html
また、「一部の報道によると、違反者には最大5年間、刑務所に収容されるか、10万ルピー(約17万円)の罰金が科される可能性がある」という報道もある(ELEMINIST, 2022.7.8)
https://eleminist.com/article/2164
デリー州で10日間猶予したという報道もあるが、概ね開始されたようだ。
具体的な禁止品目は
「プラスチック棒付き耳かき、風船用プラスチック棒、プラスチック旗、キャンディー棒、アイスクリーム棒、装飾用ポリスチレン、プラスチック皿、カップ、グラス、フォーク、スプーン、ナイフ、ストロー、トレイ、菓子箱の周りの包装または梱包フィルム、招待券、タバコの包み、100ミクロン未満のプラスチックまたはPVCバナー、撹拌機などです。さらに、一定の厚み以下のビニール袋も年末に禁止される」(ESG Journal, 2022.7.11)
とのこと。
ペットボトルについては、ラベルが禁止になったということのようだが、詳しい規制は不明だ。
ホリエモンこと堀江貴文氏が、テレビ番組「サンデー・ジャポン」(TBS系)でトンデモ発言をしたそうだ。
4月から施行されるプラスチック新法で、使い捨てプラを減らすことに立腹している。
「そもそもプラスチックを削減して何の意味があるんだと。生活ごみで出るようなものが海に流れ出ているというが、燃やしちゃえばいい。今の焼却炉は、環境的にも害があまり出ないようになっている。プラスチックはいい燃料になる」と言い放ったそうだ。
レジ袋についても
「日本は先進国。レジ袋とか有料化して、どうするの。(レジで)毎回、ポイントカードありますか、レジ袋ありますかと、もういいよと。手提げ袋を持っていないし入るわけないじゃん。いるに決まっているじゃん」とのこと。
https://topics.smt.docomo.ne.jp/article/tokyosports/entertainment/tokyosports-4073807
これが日本の実業家の本音か、と思うと情けない。
なぜ、現実を見ようとしないのだろうか?世界中で起きている気候危機から目を背けたいのはわかるが、堀江氏の場合は目を背けているのではなく、単なる無知かそれとも「厚顔無恥」か?と疑いたくなる。
使い捨てプラスチック削減は、燃やされずポイ捨てされるプラスチックを減らすことだけが目的ではない。世界から周回遅れでようやく始まったレジ袋有料化について、まだ文句をいう人がいるのだなぁとそのことにまず驚いたが、そのあとに続く「全体のエコシステム・・」発言にも驚いた。
どうやら自分の言葉の意味を理解できていないようだ。
使い捨てのものを使い続け、燃やし続ければ、1.5℃上昇など軽く超え、2℃上昇でも治まらない。「燃やしちゃえばいい」などという話ではない。
使用済みプラスチック製品を燃料にして燃やすことが、地球のエコシステムに貢献すると、本気で考えているのだろうか?
もしかすると、温暖化しても、カネのある自分には関係のないことだ、万一の時にはどこへでも逃げればいいし、自分は何でも買えるから困らない、とでも思っているのかもしれない。「今だけ、カネだけ、自分だけ」よければ良いのだと。
こんな暴言を吐く人をわざわざ番組に呼ぶTBSもどうかしている。マスコミの仕事は、視聴率を稼ぐことだけではないはず。
もし、これが日本の多くの実業家の本音だとしたら(一般化はできないけれど)、海外投資家は日本から一斉に逃げ出すだろう。
使い捨てマスクやウェットティッシュがポイ捨てされている。先日、藤沢市の環境団体が行った「数えるごみ拾い」に参加したところ、筆者も町中でマスクを5枚ほど拾った。
BUSINESS INSIDER(2022.3.7)によると、
「世界中で毎月1290億枚のマスクが使用されている。これはざっと毎分300万枚の計算」で、「2021年の経済協力開発機構(OECD)の報告によれば、コロナ禍が始まってから世界における使い捨てプラスチックの消費量は4倍に急増した」とのこと。すごい量だ。
https://www.businessinsider.jp/post-250818
ウミガメもマスクを飲み込んでいるということが以前報道されていたが、ウミガメ以外の生物もさぞ迷惑しているだろう。
同記事によると「プラスチック業界は、コロナ禍をチャンスと捉えました。政策立案者や一般の人たちに対して、再利用可能なマスクは汚くて危険だから、安全のためには使い捨てプラスチックを使う必要があると必死に働きかけた」とのこと。
一昨年、レジ袋有料化や廃止を妨害するため、日本でも欧米でも、まるでマイバッグにコロナウイルスが付着しているかのように喧伝されたことを思い出す。
プラスチック業界にとって、使い捨てプラスチックをなくすことなど、あってはならないようだ。使い捨てマスクを使うか、リユースできる布製マスクを使うかは時と場合によると思うが、プラ業界の宣伝に踊らされないように気をつけたい。
マイクロプラスチックが人体にも悪影響を与えることは既にわかってきている。免疫系の疾患にも影響を与えているようだ。
今年、国際学術誌に発表された中国の研究によると、食品や大気に含まれるマイクロプラスチックは、炎症性腸疾患(IBD)にも影響を与えている。
https://pubs.acs.org/doi/10.1021/acs.est.1c03924
炎症性腸疾患とは、「ヒトの免疫機構が異常をきたし、自分の免疫細胞が腸の細胞を攻撃してしまうことで腸に炎症を起こす病気」とのこと。比較的若い人が発症するそうだ↓
https://www.mitsuihosp.or.jp/division/department/digestive-i/ibd/
使い捨てプラスチックは、環境汚染にとっても人類の未来にとっても「時限爆弾」だ。
ドバイで7月からレジ袋を有料化するとのこと。日本が2020年の7月からだったので、ちょうど2年遅れだが、1枚25フィルスとのことなので、日本よりしっかりとした有料化だ。日本円で7〜8円程度だろうか。
日本の1円以上ならばいくらでもOK、バイオマス由来の原料を25%以上使っていればタダで配ってもOK、などというゆるい規制は早く見直すべきだろう。
ドバイ政府は市民に対し、ごみの分別も促しているそうだ。
ドバイといえば昔、南回りで欧州へ行く際の飛行機の給油地の1つ。給油の間、乗客は空港内で1時間ほど待機する。そんなこんなで、確か南回りの場合、日本からイギリスまでちょうど24時間かかった記憶がある。
<出典>
「ドバイ、7月1日から使い捨てプラスチック袋を有料化」(2022.2.8)↓
ドイツでは今年(2022年)1月1日からプラスチック製レジ袋が禁止された。
植物から作られたバイオマスプラスチックも禁止だ。これらは環境にやさしいとは限らないからとのこと。理由は、ほとんどリサイクルされず、プラスチック生産のための植物の栽培は農薬の使用の増加と関連しており、単一栽培で行われるため、とのことだ。また、それらが環境中に入ると、非常に長い間とどまり、原油から作られるプラスチックと同じくらい有害だ、と手厳しい。
さらに、生分解性プラスチックで作られたレジ袋も禁止の対象だ。理由は、ほとんど劣化せず、不適切な廃棄を助長するため。そして、有機性のごみにもならないため、とのことである。
ドイツで推奨される買い物袋(マイバッグ)は、何度も使えるバッグで、再生プラスチックやポリエステル製で作られたもの、あるいは有機農業で作られた亜麻や綿のバッグだそう。
なるほど、さすがドイツ。合理的だ。
https://www.bmu.de/faq/welche-alternativen-zur-plastiktuete-sind-sinnvoll-welche-nicht
なお、禁止されるレジ袋は15から50マイクロメートルまでのもので、15マイクロメートル未満の薄い袋は、肉やソーセージなど腐りやすい食品を入れるため衛生上必要であるとして禁止されない。50マイクロメートルを超えるものは、再利用できるため、やはり禁止されないようだ。
https://www.bmu.de/pressemitteilung/bundesrat-macht-weg-fuer-plastiktuetenverbot-frei