目黒区のマイ容器キャンペーン、容器持参で100円引き 「使い捨てプラ削減方針」の一環

目黒区内の飲食店にフタが閉まる容器を持参すると、100円引いてくれるそうだ(200円以上の買い物で)。

区のこのキャンペーンに参加した店のみで、参加店は少なそうだが、とても良い事業だと思う。

12月末までで、区の予算を超えればその前に終了することもあるそうだ。

100円もらえなくても「容器を持参してもよい店」だということがわかっていれば、これらの店に容器を持参してテイクアウトする消費者はいそうだ。終了後も効果は一部続くだろう。他の店にも波及すれば、区が予算をかけただけのことはある。

テイクアウトしたくても、発泡スチロール容器などに入れられてはたまらない、などと思って、テイクアウトできないことがある。もし、我が家の近くにもマイ容器でテイクアウトできる店があれば、ぜひ利用したい。

目黒区は今年6月、意欲的な「使い捨てプラスチック削減方針」を策定した。この事業はその一環だ。同方針は、ペットボトルの削減にも言及しており、すばらしい。

以下、目黒区使い捨てプラスチック削減方針↓

https://www.city.meguro.tokyo.jp/smph/gyosei/keikaku/keikaku/kankyo_hozen/tsukaisuteplasakugenhoshin.html

取組内容
1.区職員等(注記1)は、マイバック・マイボトルを積極的に利用する。
2.区有施設内において、プラスチックを廃棄する際に分別を徹底する。
3.区が主催するイベント及び会議等においては、ペットボトルによる飲料提供は行わないとともに、使い捨てプラスチック製品(注記2)の使用を可能な限り削減する。
4.区有施設内の食堂・売店等においては、ペットボトルによる飲料提供及び使い捨てプラスチック製品の使用を可能な限り削減する
5.区が作成・配布する啓発品等には、使い捨てプラスチック製品を原則使用しないこととする。
6.区民・事業者・団体へ、区の取組を紹介するなど普及啓発を図る。
注記1:区職員等は、常勤職員、再任用職員、会計年度任用職員及び区有施設において区の業務に従事する職員を対象とする。
注記2:使い捨てプラスチック製品とは、一般的に一度だけ使用した後に廃棄されるプラスチック製のもので、例えば、プラスチック製ストローやスプーン、ビニール製レジ袋など。

<参考>

目黒区「マイ容器利用キャンペーンを実施します」↓

https://www.city.meguro.tokyo.jp/smph/kurashi/shizen/enjo/pla-GOMIzero.html

コンビニおでん、容器持参で39円引き

コンビニにおでんを買いに行こう、などとこれまで考えたこともなかったが、もし近所のコンビニも「鍋持参」できるようになったら、私も買いに行きたい。

ローソンに容器を持参しておでんを購入すると、5個買うごとに39円の値引きがあるそうだ。まだ東京、埼玉、千葉の1都2県の約30店舗に限定した14日からの試みだ。様子を見た上で、来月以降本格導入に踏み切る方針とのこと。

<参考>

https://www3.nhk.or.jp/news/html/20210914/k10013258881000.html

韓国・済州島のスタバ、使い捨てコップをゼロに

日本のスターバックスは今年10月から、東京・丸の内エリアでテイクアウト用カップをリユースにして、使用後のカップを店舗で回収する実証実験を開始するそうだが、韓国のスタバはもっと進んでいるようだ。

2025年までに韓国全店で使い捨てカップを廃止すると表明し驚いていたら、今年7月6日から既に済州島内の4店舗では「カップ循環プログラム」を開始。使い捨てコップをゼロにしていた。

テイクアウトしたい人は、マイカップを持参するか、店舗に用意されているリユースカップを1000ウォンのデポジット(保証金)を払って借りる。飲み終わったら、その4店舗かあるいは済州空港内の所定の場所にカップを返却するとデポジットが返金されるそうだ。

<参考(済州島のスタバ)> 韓国語↓

https://www.mk.co.kr/news/business/view/2021/07/637227/

製紙メーカーが紙製トロ箱を開発?

製紙メーカーが水や氷を入れられる「段ボール箱」を開発した。水を入れた状態で3週間そのままでも水が漏れなかったそうだ。

https://www3.nhk.or.jp/news/html/20210914/k10013257961000.html

「このうち、日本製紙が新たに開発した段ボール箱は、発泡スチロールの容器の代わりに使えるよう特殊な防水加工を施し、中に入れた水や氷が外にしみ出さないようにしました。会社によりますと、水を入れた状態で3週間そのままにしても水が漏れなかったということで、すでに一部の水産会社が鮮魚の輸送用として採用しています」(NHK, 2021.9.14)とのこと。

発泡スチロールは海ごみの代表格。発泡スチロール製トロ箱の代わりに使えるものならば、朗報だ。

発泡スチロール製の浮きなどの漁具に使えるもものは、紙では難しいかもしれないが、少なくともこの段ボールの保冷効果が高ければ、魚を入れるトロ箱の代わりにはなりそうだ。

とはいえ、段ボール古紙としてリサイクルできるのかは気になるところ。どうなのだろうか。

(以下、補筆)

使用後はリサイクルできる、と東京新聞夕刊(2021.9.15)に書かれていた。

また、このトロ箱については、過去の日経新聞に掲載されていた。

日経新聞(2021.3.17)↓

https://www.nikkei.com/article/DGXZQODZ16BYU0W1A310C2000000/

「その香りで苦しんでいる人がいます!」佐賀県

佐賀県の「香害」ポスターがわかりやすくて、とても良い。

https://www.pref.saga.lg.jp/kiji00377964/3_77964_213832_up_twuw5ul6.pdf

5省庁連名ポスターは、「その香り 困っている人がいるかも?」と「?」だが、佐賀県は「その香りで苦しんでいる人がいます!」と感嘆符。困っている人が大勢いるのは事実なのだから、「!」のように断定したポスターの方が正しい。

しかも、「困っている」人もいるだろうが、「苦しんでいる」人が実際に多いのだから、佐賀県の方がより正確だ。

また、5省庁連名ポスターはイラストだけで逃げているが、佐賀県ポスターは「洗濯洗剤」「芳香剤」「柔軟仕上げ剤」「制汗スプレー」「消臭スプレー」「香水」などと言葉でイラストを補っているので、わかりやすくて潔い。

せっかくポスターを作るのであれば、わかりやすくなければ意味がない。

「誰もが安心して暮らせるためにご協力をお願いします」という言葉と、その下の説明文にも、ホッとする。「使用量を守れ」などの言い訳がない。

香害は使用量を守れば済むという問題ではない。香り付き製品は「使わないこと」が肝心。少なくとも外に出るときや、人に接する時はNGだ。

佐賀県を見直した。

<関連記事>

食品ロス対策と家計節約になるクラダシ、でも・・

数年前からKURADASHIを利用している。当初は商品が少なかったが、最近はかなり増えてきた。コロナで行き場を失った食品もあったり、国産農林水産物応援で送料無料のものがあったり・・でつい買ってしまう。

これって、フードロスではなくクラダシ用に作った商品では?と思われるものもたまにあるし、やむを得ないことだが量が多すぎる商品も多い。いつ発送するかが明記されていないものもある(「10日以内に発送」などと書かれている)。包装材の材質が記載されていない点もマイナスポイントで、使い勝手はまだイマイチだ。

しかし、少額だが普段しない寄付ができることや、値引率が高いものは家計の節約にもなるので、それなりに気に入っている。

昨日は9日、毎月9日はクラダシの日ということで対象商品は9%引きだ。冷凍のワッフルが美味しそうだったので、注文しようと張り切って注文しかけたところ、配達日を見てビックリ。

9月24日期限の商品であるにも関わらず、「9月21日発送」とのこと。ということは、到着日は早くても22日。24個ものワッフルを2日で食べきれるはずもなく、いくら冷凍品とはいえ、期限の切れたものをそう何日も冷凍庫に入れておきたくはない。ワッフルはあきらめた。

おそらく売れ残っただろうと思う。捨てられずにどこかへ寄付されていればよいのだけれど・・。

転売対策なのかもしれないが、もう少し早く発送してくれれば・・と思う。

転売対策とフードロス対策は、相容れないようだ。

フランスには「食品廃棄禁止法」があると聞く。一定面積以上のスーパーでは、フードバンクに寄付したり、動物の飼料に活用するなどして、廃棄を避けなければならない。

メーカーや問屋にも適用されるのかは知らないが、日本にも食品廃棄禁止法ができればよいなぁと思う。

KURADASHI ↓

https://www.kuradashi.jp

5省庁が「香害」ポスターを作成、配布へ

消費者庁や文部科学省、環境省など5省庁が、香り自粛を求めるポスターを作った。教育委員会への電子版で送ったそうなので、受け取った教育委員会に良心があれば、各学校へ知らせてくれるのではないか、と期待している。

受け取った校長先生が保健の先生に相談してくれれば、保健の先生にもよるだろうけれど、学校は多少マシになり、子どもたちへの被害は減るかもしれない。

筆者も最近、窓を開けると室内に入り込んでくる近隣住宅の洗濯物からの匂いに閉口している。

以前はほとんどわからない程度だったが、今では「これでもか!」というほど強い匂いだ。おそらく洗濯物の主の一家は、鼻が慣れていて気にならないのだろう。

その洗濯物を干している家の住民が、香りの害に早く気づいてくれることを望んでいる。このままではこちらが先に発症しそうだ。

それにしても、なぜマイクロカプセルに人工香料を詰め込んだものを家庭用品に入れるなどという恐ろしいことを、メーカーは考えついたのだろうか。

そして、国はなぜこの程度のポスターでお茶を濁すのか。禁止してくれればよいものを・・。

5省庁連名ポスター↓

https://www.caa.go.jp/policies/policy/consumer_safety/release/assets/consumer_safety_cms205_210804_01.pdf

レアメタルやダイヤモンドが生態系を滅ぼす

温暖化対策で電気自動車などの普及が進んでいる。リチウムイオン電池に使われるリチウムやコバルトの採取が各地で生態系を破壊している、という報告がある。

先日、FoEがおこなったセミナーによると、それら鉱山やアグリビジネスのせいで、2019年だけで200人以上の人々が殺されたそうだ。開発に反対した先住民や現地の住民達だ。

最近では、工業用ダイヤモンドを採掘しているアンゴラの工場から垂れ流された有害物質によって、コンゴの川が赤く変色。カバや魚の死骸が流れているという。

https://www.afpbb.com/articles/-/3361696

アフリカのダイヤというと、かつての映画「ブラッド・ダイヤモンド」や「コンゴ」を思い出すが、ダイヤモンドの被害は採掘現場だけでなく、工場から排出される化学物質により、カバまで殺されるようだ。

以前参加した大阪の市民団体・ウータンの学習会では、講師が「電気自動車が普及すると、コンゴの森がなくなる」と話していた。

レアメタル採掘により、生態系は破壊される。しかし、温暖化は待ったなしで迫っている。

解決策は、斎藤幸平氏のいう「脱成長」しかないのだろうか?

FoEではセミナーの動画を公開している↓

プラスチックの地層?

マイクロプラスチックと添加物が人間の健康に及ぼす潜在的な影響に関する詳細なレビュースタディが発表されているというので、詳細を読んでみようと論文を検索した。

ヒットした頁を見たら、研究の内容よりも写真に驚いた。

スペインにある渓谷の地層の中にくっきりと見えるプラスチックの層の写真だ。南イタリアのものもある。

これこそ、「人新生」の証拠写真か。見てはいけないものを見てしまった気がして落ち着かない。

https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC7068600/

台風のときこそ本領発揮、世界初の新型風力発電

強風で故障し、止まったままの風車をよく見かける。

しかし、この「垂直軸型マグナス式風力発電機」は、台風の時こそ本領を発揮するそうだ。

大きな羽根をぶんぶん回すわけではないので、渡り鳥の迷惑にもならないかも?

石垣島での実証実験を経て、先日、フィリピン共和国バタネス州にフィリピン初号機が設置されたそう。

再生可能エネルギーは、今のところどれも今一つだ。メガソーラーは山や農地を削るし、パーム油のバイオマス発電は問題外。木材を燃やすバイオマス発電も「森林破壊」「放射能汚染された森の除染目的」などといわれ、問題山積だ。

風力発電もこれまでいろいろ問題が指摘されていたが、このタイプのものが本当にうまく発電できるならば、台風の多い日本にはピッタリ。

期待したい。

<参考>

台風でも発電可能な「垂直軸型マグナス式風力発電機」↓

http://copjapan.env.go.jp/cop/cop24/pavilion/04/

TABI LABO(2021.9.2)「日本発!台風さえもエネルギーに変える「マグナス式風車」って知ってる?」↓

https://tabi-labo.com/301377/wt-challenergy-in-philippine-release?utm_source=newsletter&utm_medium=email&utm_campaign=newsletter_20210905