中川環境相 海洋プラスチックごみ対策を中央環境審議会に諮問

中川環境大臣が、7月13日、プラスチックごみの海洋汚染問題の対策を中央環境審議会に諮問した。

中央環境審議会では「プラスチック資源循環戦略小委員会」を設置し、プラスチックの資源循環を総合的に推進するための戦略の在り方について検討する。

具体的には、今年度内に、先般のG7で署名しなかった「海洋プラスチック憲章」の事項や数値目標などを検討し、日本でも可能な事項や目標値を設定するものと考えられる。その上で、それを来年のG20で披露するつもりだろう。

<出所>

環境省「中央環境審議会循環型社会部会議事次第・資料」↓

https://www.env.go.jp/council/03recycle/post_136.html

 

 

スタバ 世界中の店舗でプラスチック製ストロー廃止

ストローなど使い捨てプラスチック製品禁止の条例が施行されたばかりのシアトルに本社を置くスターバックス。このスタバが、9日、プラスチック製の使い捨てストローの使用をやめると発表した。

2020年末までに、世界で2万8000店以上あるすべての店舗で廃止するそうだ。同社が1年間に提供するプラ製ストローは10億本。廃止理由は、海洋プラスチックごみ汚染対策である。

まず北米の8000店舗で、一部の冷たい飲み物は、蓋に吸い口のついたカップで提供。「フラペチーノ」は、紙製か自然分解されるポリ乳酸性のストローに切り替えるとのことだ。

ポリ乳酸製の自然分解力は心許ないので、ストローは必要な人のみ紙製でお願いしたい。

おそらく北米や欧州、インド、台湾など環境対策の進む国でまず切り替え、日本などは最終段階だと思われる。早急に切替を進めて欲しいものだ。

<出所>

日経新聞(2018.7.10)「スタバ、プラ製ストロー全廃へ 年10億本削減」↓

https://www.nikkei.com/article/DGXMZO3279840010072018000000/

Bloomberg(2018.7.9)「スターバックス、使い捨てプラスチックストローを20年末までに廃止」↓

https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2018-07-09/PBLPVG6TTDS001

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シアトル プラ製ストロー、ナイフ、フォーク等の提供禁止

スターバックスがロンドンで使い捨てカップの有料化実験

 

 

レーザープリンターからPM2.5などの微粒子発生

我が家ではレーザープリンターを使っているが、レーザープリンターはいろいろ問題があるようだ。

レーザープリンタから放出される微細粉塵(UFP = Ultra-fine particulate)は、レーザープリンタの定着プロセス(高熱でトナーを紙に焼き付けるプロセス)でトナーが高熱によって蒸発して、その直後に温度が下がって、凝結するために発生するそうだ。

「フライブルク大学の研究で、これらの粒子がヒト肺細胞を著しく損傷する可能性が示された。また、強い不快感や咳、涙目、疲労感、鼻血、喘息などのアレルギー反応が報告されている」とのこと。

調べたところ、日本でも研究されている。

例えば、並木他(2006)↓
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jar/21/1/21_1_59/_pdf/-char/ja
例えば、鍵(2014)↓
https://ci.nii.ac.jp/els/contents110009837242.pdf?id=ART0010348734

健康被害については諸説あるようだが、電力消費量の点でもレーザープリンターは分が悪い。エプソンによると、高速インクジェットはレーザープリンターに比べ、生産力は2倍なのに、消費電力は1/8とのこと。

ドイツではBye, bye Laserというキャンペーンもあるそうだ。

<参考>

EPSON「インクジェットで環境対策」↓

https://www.epson.jp/products/bizprinter/inkjet_eco/

「レーザープリンターから重金属を含む粒子が排出され健康被害の可能性 ドイツ」↓

http://www.qlifepro.com/news/20130301/ejected-particles-containing-heavy-metals-from-laser-printers-possible-health-damage-germany.html

「タバコと同じくらい有害–レーザープリンタに健康上のリスク」↓

https://japan.cnet.com/article/20353976/

 

 

 

インド マハーラーシュトラ州のプラスチック禁止令

2018年から施行されたインド・マハーラーシュトラ州のプラスチック禁止令の詳細が公表されている。

対象は、ストローや食器類 (スプーン、フォーク、カップ、コップなど)、包装や保管に使われるラップ、食品用プラスチック包装など。

小型ペットボトル(500mL)、医薬品・ごみ・農産物用の包装、製造段階で材料を包むプラスチック、50ミクロン以上の食品用プラスチック袋、同じく50ミクロン以上のミルクパウチなどは対象外とのことである。

小売段階での使い捨てプラスチックは厳しく取り締まるが、衛生などに関わるプラスチックに関しては、とりあえず現状維持という合理的な政策だ。

インドでは安全な水がどこでも手に入るわけではないため、500mLのペットボトルは禁止対象外とされたようである。

*補筆 ジェトロによると、500mL未満のペットボトルは禁止とのこと(当初は500mL以下と記載されていたが、同州の変更に伴い500mL未満に修正された)。使用済みのペットボトルは買い戻しシステムにより、数ルピーの買い戻し金額を設定する。領事館とジェトロ、双方の情報を合わせて考えると、同州では500mL以下を禁止しようとしたが、反対が強く、禁止は500mL未満のペットボトルとされたようだ。

ジェトロ「MH州、プラスチック製品の使用禁止を発表」↓

https://www.jetro.go.jp/biznews/2018/04/eff2ebd01c02ddcc.html

<出所>インド領事館「マハーラーシュトラ州におけるプラスチック禁止令の施行」↓

http://www.mumbai.in.emb-japan.go.jp/jp/ryoujikankeishotetsuzuki/notice/2018.6.22マハーラーシュトラ州におけるプラスチック禁止令の施行.pdf

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インド 使い捨てプラ禁止違反でマックやスタバに罰金

国連大学とペットボトル

先日、国連大学にて開催されたエコロジカル・フットプリントの考案者であるウィリアム・リース先生の講演会に参加した。

講演会開始前、司会者が「飲料につきましては、キャップのできるペットボトル飲料の水・お茶のみ会場内で飲むことができます。」とアナウンスしたので、驚いた。

え!ペットボトルの水とお茶だけ?水筒はダメなの?

聴衆は外国人も多く、外国人は水筒を持参している人が少なくなく、ペットボトル持参者はいなかった。日本人は水筒持参者もいたが、ペットボトル持参者も少なからずいる。

ペットボトルしか許されていないのならば、水筒をバッグにしまうべきかとも考えたが、講師やパネラーの席にはペットボトルではなく、コップに入った水が置かれている。

水筒持参者は全員司会者の注意を無視し、水筒を使い続けていた。

国連大学の中は、なぜペットボトルの水とお茶しか飲用してはいけないのか?国連環境計画(UNEP)は使い捨てをやめようと言っているのに、国連大学ではペットボトルを推奨しているのか?などと考えながら、リース先生のオーバーシュートの話を聞いた。

小型ペットボトルを多用している限り、オーバーシュートは避けられないだろうと思う。

タイやベトナムもプラごみ輸入規制に乗り出す

中国が廃プラや未選別古紙の輸入を禁止したことに伴い、輸入量が急増していたタイやベトナム。

タイは「廃プラや電子機器関連などの資源ごみを違法に輸入する業者が増加。焼却処分する際の悪臭や不法な埋め立てなどが社会問題となり、警察当局が輸入業者などへの取り締まりを強化している。港湾では大量の廃棄物や資源ごみを積んだコンテナが多数発見されている。現地メディアは「不法に輸入した業者は法的な措置を受け、積み荷は(輸出国に)送り返す」との政府関係者のコメントを伝え、政府が資源ごみの輸入を規制する方針」とのことである。

ベトナムも「政府は6月、資源ごみの輸入などを一時的に制限する措置を講じており、今後本格的に適用されるとの見方もある」とのこと。

当然だが、資源という名のごみは、どこの国でも要らない。自国処理が原則だ。

日本も、廃プラ輸出先を探すよりも、使い捨てプラスチックを規制する方向で進むべきだろう。

<出所>

日経新聞(2018.6.5)「世界のリサイクル網転機 アジアで資源ごみ輸入規制」↓

https://www.nikkei.com/article/DGXMZO32634150V00C18A7MM0000/

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中国のごみ輸入規制は日本へのモーニングコール

東京都 G7の海洋プラスチック憲章を支持

東京都は、日本が署名を見送った「海洋プラスチック憲章」を支持することを明らかにした。

「小池百合子知事は6月30日、小笠原諸島の米国からの返還50周年式典で「G7の憲章を強く支持する」と語り、「産業界や非政府組織(NGO)などと連携し、使い捨てプラスチックの削減を推進する」と述べた」(日経新聞)。

レジ袋やペットボトルなど海洋を汚染しているプラスチックごみを減らすことに賛成したということである。

それならばまず、都で開催しているレジ袋の検討会で、レジ袋の無償配布を禁止する条例化に取り組んではいかがだろうか?

かけ声はもちろん大事だが、実効性のないキャンペーンではなく、国に影響を与えるほどの環境政策を都には示してほしい。

<都の憲章支持表明についての出所>

日経新聞(2018.7.4)「環境対策も都独自、プラごみ削減のG7憲章を支持」↓

https://www.nikkei.com/article/DGXMZO32567790T00C18A7L83000/

「民意を反映しない」エネルギー基本計画 各地で反発

7月3日、エネルギー基本計画が閣議決定された。「エネルギーを巡る国内外の情勢変化を踏まえ、2030年、更に2050年を見据えた新たなエネルギー政策の方向性を示すもの」とのことである。

原発について「依存度の可能な限りの低減」と謳いながらも、2030年には発電割合を震災前とほぼ変わらない22〜20%(震災前は25%)にすることを目指し、原発を稼働させようという内容に、各地で反発が相次いでいる。

例えば、柏崎刈羽原発を擁する新潟では、この数字は柏崎刈羽原発の再稼働なしには達成できず、同原発の再稼働を前提に考えていることが明らかであるとして、県民の民意を無視するものだとして反発している。

先般の新潟県知事選で選ばれた花角知事は、選挙戦で原発再稼働についての意見を鮮明にせず、再稼働に反対する他候補と似たような意見に終始し、再稼働に反対していた元知事の応援も得たため、再稼働に反対する住民の票まで流れたといわれている。

BLOGOS(2018.7.4)「新潟県民の民意を無視するエネルギー基本計画改定」↓

http://blogos.com/article/308910/

また、朝日新聞には「活断層が原子炉建屋に走る原発もあり、目標達成は「もはや絵空事」(橘川武郎・東京理科大教授)」との有識者の指摘が紹介されている。

朝日新聞(2018.7.4)「原発推進維持、再エネ主力電源化も エネルギー基本計画」↓

https://www.asahi.com/articles/ASL735FD6L73ULFA026.html

福井県内の立地自治体では首長の評価が分かれた。

毎日新聞(2018.7.4)「閣議決定 原発方針、評価分かれる 立地自治体首長 安全策や建て替えで /福井」↓

https://mainichi.jp/articles/20180704/ddl/k18/010/275000c

原子力資料情報室は、「7月3日、第5次エネルギー基本計画が閣議決定された。パブリックコメントが終了してわずか2週間足らずでのことだ。世界のエネルギー情勢の変革も、圧倒的多数が望む脱原発をもまったく反映することない、極めて問題の多い計画である。このような案を策定した経済産業省並びに閣議決定を行った政府に強く抗議する。」として、声明を発表した。

【原子力資料情報室声明】第5次エネルギー基本計画閣議決定、経済産業省は現実を直視すべきだ↓

【原子力資料情報室声明】第5次エネルギー基本計画閣議決定、経済産業省は現実を直視すべきだ

確かにパブリックコメントでは、脱原発を望む声が多かったと聞く。地震が相次ぎ、いつまた巨大地震が起きるかわからない日本で、しかも地盤が悪いと指摘される原発も複数ある。

柏崎刈羽原発などは、新潟県で起きた大地震に耐えたといわれているが、その震動で金属疲労を起こしていて危険だと指摘する専門家も多い。

エネルギービジョンの目標年まで、日本はもつのだろうか?

ハワイ サンゴ礁に有害な日焼け止めを禁止

ハワイで、サンゴを保護するため、サンゴ礁に有害な成分の入った日焼け止めを禁止することが決まった。

昨日(2018.7.3)、5月に可決された法案に州知事が署名したとのこと。施行は2011年1月1日から。

販売禁止となるのは、紫外線吸収剤「オキシベンゾン」と「オクチノキサート」が含まれる日焼け止めで、日本でも販売量の多いタイプのものだ。

ちなみに、我が家で使っている大手メーカーの日焼け止めの成分を見たところ、両者とも含まれていない・・と思って安心したのも束の間。

オクチノキサートとはメトキシケイヒ酸エチルヘキシルのことだそうで、それならばしっかりと含まれていた。

サンゴ礁に悪いものは、ヒトの健康にも悪いかもしれない。これを機に、変更しようと思う。

<出所>

CNN(2018.7.4)「ハワイの日焼け止め規制法が成立、サンゴ礁に有害な成分を禁止」↓

https://www.cnn.co.jp/usa/35121917.html

IN YOU(2018.6.2)「ハワイで有害な日焼け止めの販売禁止という衝撃的ニュース。サンゴ礁を日焼け止めが破壊!?日本で売られている日焼け止めクリームはどうなの?」↓

ハワイで有害な日焼け止めの販売禁止という衝撃的ニュース。サンゴ礁を日焼け止めが破壊!?日本で売られている日焼け止めクリームはどうなの? 

 

 

時代に逆行?キューピードレッシング

キュービーはドレッシングの容器を、150ミリリットル入りのガラスびんボトルから180ミリリットル入りのプラスチックボトルに変更するとのこと。

脱プラスチックを目指し、各国が包装材への規制を強める中、日本のメーカー各社は脱プラスチックを目指しているようには見えない。

国の海洋プラスチックごみへの対応の鈍さが、民間企業にも伝染しているように見える。

マクドナルドなども海外ではストローをプラスチック製から紙製に切り替えているが、日本では切り替えるという話は聞かない。

日本の消費者は環境に疎いから、何をしても大丈夫!と企業から思われているのではなかろうか。

<出所>

日本経済新聞(2018.7.4)「キユーピー、ドレッシング容器刷新 使い切り想定」↓

https://www.nikkei.com/article/DGXMZO3256567003072018XQH000/