匂いの発生源が判明。企業と自治体の癒着も問題

柔軟剤や洗剤の強烈な匂いが最近、よく漂ってくるようになりました。気持ちが悪く、集中力が途切れます。

どこからだろう?と思っていたところ、ようやく発生源(の1つ)がわかりました。

集合住宅の並びの住居前を通りかかったら、信じられないくらい強烈な匂いを放つ家があったから、多分ここか・・。

幸い隣の家ではないから、風向きによっては匂ってこないこともあり、今までわかりませんでしたが、わかってみたら納得です。

それにしても、なぜメーカーはこんなにひどいものを作るのだろう?宣伝に加担する広告会社に良心はないのか?コマーシャルに出る俳優も一体何を考えているの?と、腹立たしくてなりません。

しかも、洗剤や柔軟剤のトップメーカーである花王が、全国で「プラスチック講演会」を開き、自社製品の宣伝をしています。

洗剤や柔軟剤の中に入れる香り成分などを閉じ込めたプラスチックのマイクロカプセルはそのままで、容器に使用するプラスチックを少しばかり減らしただけの詰め替え用などを宣伝する場になっています。

容器よりもまず中身に使われているマイクロプラスチック(マイクロカプセル)をなくしてほしいですが、最近ではなぜか自治体まで加担して、一緒に講座を開き、この手の商品の宣伝に一役買っています。

環境先進都市だと信じていた京都市までもがまもなく、京エコロジーセンターで1日5回、2日間にわたり、花王のプラスチック講演会を開催します。夏休み期間中なので、子ども対象です。


【申込受付中(先着順)】
■エコセンイベント「私たちの生活とプラスチック」 ※子ども向けのイベントです
私たちの生活に身近な商品とプラスチックごみ問題の関係から、私たちにできることを考えてみよう。
洗剤などでおなじみの花王(かおう)の社員が講師となって、プラスチックごみ問題に
ついて教えてくれます。イベント参加者にはプレゼントもあるよ!

・日時:8月20日(土)、21日(日)
 ①10:30~10:50 ②11:30~11:50 ③13:00~13:20 ④14:00~14:20 ⑤15:00~15:20
・対象:小学生とその保護者
・定員:各回10名
・参加費:無料
・講師:花王グループカスタマーマーケティング株式会社 社員

私も相模原市で行われたこの花王の講座に参加したことがありますが、完全に花王製品の宣伝の場でした。もちろん「香害」の話などは一切ありません。

最近、宗教団体と政治家の癒着が社会問題になっていますが、企業と自治体が仲良くしすぎるのも危険ではないか?と思います。

25年間で日本の先天異常は2倍に 環境省資料

25年間で日本の先天異常は2倍になったという環境省の資料がある。

原因は複合的なものだろうけれど、原因の1つにネオニコチノイド系農薬があるようだ。

先日開催された環境ホルモンの講演会で、日本のガンの死亡率は先進国の中で例外的に上昇しているとある研究者が話していた。ガンの治療法はどんどん進化しているから、先進国では死亡率は下がっているが、日本は上がっているとのこと。

原因に、緩くなる一方の日本の農薬規制や、規制が進まない化学物質(プラスチックの添加剤に使われるようなフタル酸エステルなど)があるのではないか、と疑っている人たちが多いようだ。

子どもと大人のマイクロプラスチック生涯蓄積量

Lifetime Accumulation of Microplastic in Children and Adults(子どもと大人のマイクロプラスチック生涯蓄積量)という興味深い論文があった↓
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC8154366/

マイクロプラスチックを含むことがわかっている8種類の食品(魚、軟体動物、甲殻類、水道水、ボトル水、塩、ビール、牛乳)と大気から摂取するマイクロプラスチックについて、ヒトの体内に入る量から排泄される分などを差し引いて、シミュレートして体内に残るマイクロプラスチック量を計算したものだ。

マイクロプラスチックと一緒に体内に入る化学物質についても検討したそうだ。

結論として、マイクロプラスチックも化学物質も、他の体内に入る無機粒子量や化学物質量などに比べると、微量だから影響は少ないだろうという結論のようだ。

しかし、身体中にまんべんなく溜まるわけではなく、特定の臓器に蓄積するだろうことを考えると、今後もヒトへの影響を調査する必要はあるそうだ。「局所的に、はるかに高い濃度に達するだろう」とのこと。

摂取するMPsは、食品よりも大気からのほうが多い。

また、果物や野菜に含まれるマイクロプラスチックについては計算していないそうだが、これらに含まれる量を考慮すると、かなり増える。しかし、たとえ7桁まで増えたとしても1日に摂取する無機粒子の量の0.004%に過ぎないとのこと。

今日は香り警報発令。どうしよう?タマネギ

窓を開けた途端に、飛びきりひどい柔軟剤臭。香り警報を自ら発令して、今日は窓開けを諦めた。

これから暑くなると、窓を開けて匂いに耐えるか、それとも温暖化のことなど考えず、クーラーのスイッチをいれるか、の二択だ。

やれCO2削減だ、バイオマスだ、SDGsだという前に、香り付き製品の製造・販売を禁止してほしい。特に香りが持続するように設計された化学兵器のような柔軟剤や洗剤をすぐさま全廃すべき。

花王やライオン、P&Gは一体何を考えて、こんな健康を害すような製品を作っているのか。すぐさまやめないと、日本人はみな病気になってしまう。

こんなひどい製品を作っているメーカーや、それを認めている政治家は、きっと自分の家ではこのような製品を使っていないのだろうなぁ。そして窓を閉めきって、クーラーをガンガン使っているのでは?

昨日からベランダで箱買いした有機のタマネギを干している。近隣から漂ってきた香りのマイクロカプセルがタマネギに大量に付着しただろう。皮を厚くむけば、食べられるかな?心配だ。洗剤メーカーにタマネギ代を弁償してほしい。

有機フッ素化合物のパンフレットがわかりやすい

NPO法人 ダイオキシン・環境ホルモン対策国民会議が有機フッ素化合物(PFAS)のパンフを作り、公開している。

15頁もあり、なかなか詳しいしわかりやすい。

欲を言えば、化粧品の部分をもう少し詳しく書いてほしかった。

「化粧品には PFAS を含む 成分が約90種類ある」とのことだが、最も多く使われている成分の表示名をいくつか列挙してあれば、もっとよかったのにと思う。

日本も一日も早く「PFOS・PFOA のみならず、全ての PFAS を対象とする規制を導入」してほしい。

以下は、2023年6月28日に一部改訂しWeb用に再構成したもの↓

<関連記事>

リコーの感熱紙はBPAもBPSも使ってないらしい

感熱紙のレシートの表面にはできるだけ触れないようにしていた。

ビスフェノールAかまたはビスフェノールSのどちらかが使われているので。

たまたま調べていたところ、リコーがフェノールフリー化したという2020年10月のプレスがあった。

2021年春以降に国内で販売する感熱紙を順次フェノールフリー化していくとのこと。

現在2022年春だから、もう既にほとんど置き換わったかも?それならば、とてもうれしい。

しかし、置き換わったリコーの感熱紙と、置き換わっていない他社の感熱紙をどうやって見分けたらよいのか?

アメリカでは青っぽい色のレシートがフェノールフリーのようだが、日本ではどうなのだろう?

もう1つ、盲点があった。

今までは、感熱紙のレシートや航空機のチケットだけ注意していたが、ラベルはノーマークだった。しかし、食品のパックなどに貼られているラベルも感熱紙とのこと。

商品ラベルにベタベタ触ることは少ないかもしれないが、宅配便などに貼られている光沢のあるシールは無防備に触っていた。あれも感熱紙だろうか?

リコー↓

https://jp.ricoh.com/release/2020/1008_2

近隣からの洗濯の匂いで、窓も開けられない。私の権利は?

連休後半は天気が良かった。久しぶりに窓を全開し、喚起をしようと窓を開けた途端に、何か匂ってきた。

洗剤か柔軟剤の匂い。

またか・・と喚起をあきらめた。

洗剤などの強い匂いに閉口することが増えている。

常時匂いに曝露している本人は、数分で感じなくなるらしいが、近くの人は臭くてたまらない。

以前は決して香りが嫌いではなかったが、ここまでくると、ごみの悪臭より悪い。

匂い付き洗剤や柔軟剤は法律で、禁止すべきだ。

このままでは、使う人や売る人の権利は守られるけれど、私の権利は守られない。ただ、窓を開けて、匂いのない空気を吸いたいだけなのに・・。

日本の出生率の低さは、こういうムダな化学物質の濫用にも原因があるのではないか。香料には内分泌攪乱作用のあるものもあるので。空気や水を化学物質で汚染する権利は、本当は誰にもないはずだ。

子どもの比率が最下位、日本消滅?マスク氏「日本はいずれなくなる」

総務省が先日発表した統計によると、日本の15再未満の子どもの数が1465万人で過去最少だった。

年齢が下がるほど、少ないそうだ。総人口に占める子どもの比率は11.7%で、人口4000万人以上の国の中で最低だ。

https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUA033A90T00C22A5000000/

多分この数字を見たのだろうか。米テスラ最高経営責任者(CEO)のイーロン・マスク氏が7日のツイッターに

「当たり前のことをいうようかもしれないが、出生率が死亡率を上回るような変化がない限り、日本はいずれ存在しなくなるだろう」

と投稿したそうだ。

https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGN081QC0Y2A500C2000000/?n_cid=NMAIL007_20220509_A

人口減少理由は、いろいろあるだろう。経済的・社会的理由もあるだろうし、精子数の大幅な減少も指摘されている。

日本の農薬使用量が単位面積当たりで世界一多いことも一因ではないだろうか?プラスチック使用量の多さは関係ないだろうか?気になるものが多すぎる。

化学物質過敏症を発症し無職になった話『「ただの空気」が吸えなくなりました。』

仕事に前向きに取り組んでいた若い女性が、ある日突然化学物質過敏症を発症し、無職になってしまった。

『『ただの空気』が吸えなくなりました。』(ぶんか社)はそれをマンガで描いた本だ。

発症から無職になるまでの経緯や、友人に助けられながらいろいろ対策するが、なかなか改善しないこと、医師探しや生活保護のことなどが順を追って書かれている。

読んでいて、香り付き製品を平気で作って売るメーカーが憎らしくなってくる。しかし、本には「悪人」は登場せず、周囲も協力的でよい人たちばかりだ。

「未来への希望」の章では、希望も見える。

最後に、セスキを使った洗濯方法なども紹介されている。

今までは粉石けんにこだわり、他の洗濯方法をあまり試してこなかったけれど、セスキ洗濯は簡単そうだ。セスキ、使ってみようかな?

それにしても、香り付き製品を使うのは、本当にやめてほしい。

私の家も最近、窓を開けると近所の家で使っているらしい柔軟剤の強い匂いが入ってくる。今までは午前中だけ気になったけれど、最近や時間帯に関係なくいつでも匂う。

換気のため窓を開けたいが、窓を開けると匂うから、窓も開けられない。本当に迷惑だ。

寝屋川病:『廃プラ・リサイクル公害とのたたかい』から考えるリサイクルのリスク

以前から気になっていた寝屋川病。

ようやく先日、昨年11月に刊行された「廃プラ処理による公害から健康と環境を守る会」の『廃プラ・リサイクル公害とのたたかい ー大阪・寝屋川からの報告ー』(せせらぎ出版)を読んだ。

寝屋川病は、廃プラ由来の公害病。廃プラのマテリアルリサイクル工場が2004年に稼働したことに端を発した。2008年には4市(寝屋川市、枚方市、交野市、四條畷市)が運営する容器包装を中間処理する施設が、同工場のすぐ近くで操業を開始した。

近隣住民はこれらの施設から流れてくる化学物質により健康を害したという。

化学物質過敏症を「気のせい」「精神的な問題」などという人がいるが、化学物質に日常的にさらされていたら体調は当然悪化する。もちろん、体質的にそういうものに影響されにくい人もいる。ヘビースモーカーでも長生きする人がいるくらいだ。しかし、影響されにくい人がいることと、それが無害であることとは全く別の話。

この本によると、

「住民の生活圏に建設された廃プラのリサイクル処理施設から出る悪臭に悩まされ、眼・鼻・喉などの異常、湿疹などの疾患が発生することを体験しています。これらについて医師団は、シックハウス症候群に類似した症状という診断をされました」

また、杉並病でも「廃プラを圧縮梱包した時に発生する有害ガスにより、健康被害が生じることを認め」ている。さらに、今回の寝屋川の住民運動でなされた調査により

「廃プラのリサイクル処理が有害ガスが空気汚染を起こすこととともに、あらたに施設から発生したブタン類などの揮発性有機化合物(VOC)が太陽光などにより2次反応を起こし、猛毒のホルムアルデヒドや光化学スモッグ発生の原因になっている可能性が明らかになりました」とのこと。

これらのことについてはその通りだろうと、理解できる。

理解できないのは、本来関係ないはずのこのプラ関連の2施設が、なぜセットのようにこの住宅地付近に建設されることになったのか、ということだ。

容器包装リサイクル法では、自治体の責任は家庭から回収した容器包装プラスチックの収集、圧縮、保管までだ。それより先は、落札した事業者が圧縮した廃プラを取りに来て、工場へ持ち帰る。その工場は、必ずしも地元にあるとは限らない。九州の自治体の廃プラが北海道へ行くこともありうる話だ。

「リサイクル・アンド・イコール社」(イコール社)が、まるで4市の容器包装プラを引き受ける専用施設であるかのように、なぜ同時に建設が進められたのか、全く理解できない。

もし、4市の容器包装プラを引き受けるつもりで作られた工場ならば、4市が運営する施設で圧縮・梱包する必要はないはず。4市はわざわざ中間処理施設を作らずに、市が集めた容器包装プラを直接この工場へ運んで、そのまま引き渡す方がよほど合理的だ。環境省には、容リ協会を通さずに独自処理ルートで処理します、といえば済む話だ。

思うに、イコール社は4市以外の出した廃プラ(工場などから出た産業廃棄物や他市町村の容器包装プラなど)もリサイクルするため、4市以外の廃プラ量が増えすぎて、イコール社が4市の容器包装プラを万一リサイクルできなくなった場合の保険で、4市は容リ協会を通して処理しようとしたのではないか。

しかし、住民にはこの2施設はセットであるかのように説明したようだ。当時の寝屋川市は、よほどイコール社を誘致したかったのだろう。

この話の経緯はどうもよくわからないが、わかったことは、

1.リサイクルは万能ではないこと

2.廃プラ施設は、空気の流れを外に漏れ出させないような管理の行き届いた施設ですること

3.居住地の近くに廃プラ処理施設を建設してはならないこと

4.安易にリサイクルするのではなく、まずプラスチックを削減することに努めなければならないこと

5.プラスチック製品を作る際、添加剤に注意すること

などだ。