オーストラリアでもレジ袋禁止広がる

オーストラリアではレジ袋禁止が広がっている。国としての方針でもあり、また企業のイメージアップにも繋がるため大手スーパーも協力的だ。

南オーストラリア州やタスマニア州、ノーザンテリトリー(北部準州)、首都特別地域(ACT)では既に禁止されており、西オーストラリア州とクイーンズランド州では2018年7月1日から禁止される。

ビクトリア州でも今年禁止される予定とのことで、残りはニューサウスウェールズ州のみとなる。しかし、この2州内においても、オーストラリアの二大スーパーであるColesとWoolworthsは今年6月末までにはレジ袋廃止を決めているという。

ニューサウスウェールズ州は、散乱ごみ4割減を目標に、2017年7月からペットボトルなどをデポジット制度により回収することに成功した。これからレジ袋禁止にも取り組むと期待している。

海外ではオセロゲームの白黒がひっくり返る勢いで、近年レジ袋規制が進む。海外での最近の主流は「有料化」や「課税」ではなく「禁止」だ。

しかし日本では、協定に成功した一部自治体のスーパーでしか有料化されていない(一部地域ではドラッグストアやクリーニング店も有料化協定に参加)。日本のこの遅れた対応は一体どういうことなのか?

もし、オリンピックまでこの状態が続くならば、日本は「海洋ごみ問題対応後進国」のレッテルを貼られそうだ。

<参考>

西オーストラリア州ウェブサイト:Plastic Bag Ban;

https://www.der.wa.gov.au/your-environment/wa-plastic-bag-ban

THE STRAITS TIMES(2018.2.8): Fresh push for plastic bag ban in Australia;

http://www.straitstimes.com/asia/australianz/fresh-push-for-plastic-bag-ban-in-australia

【オーストラリア国内ニュース】来年中にColesとWoolworthsがレジ袋を禁止することを発表!

カンボジア、スーパーでのレジ袋を有料化

2020年までにスーパーで配布するレジ袋を全土で有料化する予定のカンボジアで、レジ袋有料化が10日から本格的に開始された。イオンなども法律に沿って課金を始めた。

ケニアのような全面禁止ではなく、とりあえずスーパーのみで有料化する。輸入を制限し、輸入関税を引き上げることで、レジ袋のリサイクルを推進し、生分解性プラスチックを使ったレジ袋の生産を促進する。

現在カンボジアのレジ袋消費量は、EUや中国の10倍あるという。

<出所>

POSTE(2018.4.12)「カンボジア、スーパーマーケットでのビニール袋が有料に」↓(この記事の原文は2017年10月18日)

https://poste-kh.com/dailyinfo/カンボジアスーパーマーケットでのビニール袋が有料に-1433

「カンボジア レジ袋有料化が本格始動 イオンなど対応、環境保護へ」(22018.4.12)↓

https://blog.goo.ne.jp/wa8823/e/600cfeea4c5d2ae24b56def2a39ab310

日本のレジ袋使用量は何枚?

JB PRESSの記事によると、中国のプラスチックごみ輸入禁止により、韓国ではレジ袋の処理に困っているそうだ。

それによると、韓国のレジ袋の使用量は年間1人420枚で、EUなどと比べかなり多い。日本の使用量は年間1人300枚などといわれているから、日本よりも韓国のほうが多いことになる。しかし、1994年に一回用品使用規制を開始した韓国は、日本よりレジ袋規制が進んでいるはずである。実際、韓国のコンビニでもレジ袋は有料であることが多い。

おそらくレジ袋の概念が日本と海外では異なるのだろうと思い調べてみたところ、日本でいうレジ袋とは持ち手部分(縛る部分)が付いているHDPEのものを指し、持ち手のないファッションバッグやアームバッグは統計上HDPEの「産業用その他」、あるいはLDPE・LLDPEの「その他」に区分されるという(経産省ウェブサイト)。英語のPlastic Bagを日本語でレジ袋と訳すことが多いが、Plastic Bagとレジ袋は必ずしも一致しない。韓国のレジ袋もおそらくPlastic Bagで、持ち手のないものも含め統計の対象になっているものと思われる。

ところで、日本のレジ袋の使用量(300枚/人・年)はもう15年以上も前から変わらずに聞く数値だ。しかし、大手スーパーがレジ袋を有料化したり、自治体がスーパーと有料化協定を締結したおかげで、レジ袋使用量は大幅に削減されたはずである。それにも関わらず、巷でいわれる使用枚数に変化はない。

その理由として考えられることは、レジ袋使用量に関してきちんとした統計がなかなか見つからないこと、そして使用量(トン)が変化しても1枚当たりの重量を変えることでいつも同じ数字(1人年間300枚)を言っていても間違いにはならないことではないか。

かつてレジ袋は1枚10グラムで計算されたが、薄肉化により最近は7グラムを切って計算されることも多い。前述の経産省ウェブサイトによると、2007年には約20万トンのレジ袋が国内メーカーにより出荷されていたらしいが、この数字にはメーカーを通さずに輸入されたレジ袋は含まれていない。しかし、レジ袋輸入量は不明だ(貿易統計では、「ポリエチレンバッグ」全体の量しかわからないため、そのうちの何パーセントがレジ袋か全くわからない)。

安田・丸茂(2008)によると、年間約300〜500億枚のレジ袋が流通しているとのこと。

包装資材シェア事典の数字を見ると、2015年の国内需要は19万7000トンだ(2016年版)。同事典もヒアリング先変更により大きく数字が変わった年もあるから正確とは言い難いが、少なくとも筆者が知る限り最も信頼できるデータである。これより前の年度の同事典では毎年二桁単位で減少する年が何年か続いているから(同事典の2007年は調べていないが)、おそらく2007年はもっと多かったはずだ。仮に2007年が30万トンだったとしても1枚10グラムで計算すると年間300億枚、日本の人口を1億人で計算するならば、1人年間300枚といえる。

同様に、2015年の年間19万7000トンを1枚当たり6.7グラムで計算すると、1人年間約300枚といっても間違いではない。レジ袋の使用量が何年も変わらない理由はこれだと思われる。

しかし、何年たっても数字が変わらない理由が分かったとしても、これ自体にそれほど意味はない。問題はコンビニの使用量が近年増加傾向にあることだ。

街中を歩いていて大きなレジ袋はあまり落ちていないが、小さいレジ袋はよく落ちている。小さいレジ袋が増え、しかも薄くなっている、ということはより散乱しやすく、マイクロ化しやすくなっているということだろう。これらが海ごみになるとすると、コンビニのレジ袋は早急に規制する必要がある。東京都の「レジ袋ゼロ」目標に、望みを繋いでいる。

JB PRESS「資源ごみ処理を中国に頼ってきた韓国の悲鳴」↓

http://jbpress.ismedia.jp/articles/-/52808?page=3

経産省ウェブサイト

http://www.meti.go.jp/policy/recycle/main/data/research/h20fy/200811-2_mri/200811-2_2.pdf

 

全米海ごみリスト ワースト20

米国全土の複数のデータ(ICC: 国際海岸クリーンアップ、NOAAのMarine Debris Tracker、Clean Ocean Action、Project Aware、Heal the Bay)を合わせた上位20までの海洋汚染物質リストが公開されている。

それを見ると、日本でも早急に手を打つべき品目がわかる。
1位 18.6% 包装材(キャンディやポテトチップスの袋など)
2位 16.7% ボトルのキャップ
3位 12.0% 飲料ボトル(ペットボトル)
4位  9.4% レジ袋
5位  7.5% ストロー・かき混ぜ棒
6位  5.1% フタ(Lids・・ポリスチレン製のコーヒーカップのフタなど)

上位6位までで全体の約7割を占めている。この下に、タバコ関連やテイクアウト用容器などが並ぶ。
少なくとも2位のボトルキャップに関しては、散乱させない技術は整っている。フタを開けてもペットボトル本体にフタが付いたままになる飲料ボトルは既に販売されている。
3位のペットボトルに関しても、デポジット制度にするだけで大半は解決できる。理想を追い求める方々は、ペットボトルを禁止してリターナブルびん(リユースびん)したらよい、などといってデポジット制度を嫌うが、少なくとも日本でリターナブルびんのみの社会は現実的ではない。
4位はさらに簡単だ。各店舗がレジ袋を有料化するだけでよい。複数のアンケート調査結果を見ても、回答者の7割以上が日本でも有料化を望んでいる。日本では、とりわけコンビニが遅れているので早急に国が規制すべきだろう。
5位は、フランスや台湾、インドなど既に禁止あるいは禁止予定の国・地域もあるが、過剰サービスを旨とする日本では、おそらく禁止よりも紙製ストローに移行するのではないかと思われる。紙製ストローは既に日本でも販売され、利用しているカフェもある。

英国のマクドナルドでも、5月から紙製ストローを試験導入するそうだ。

ファーストフード店などで提供されるストローや使い捨てマドラーは、6位のフタも同様だが、申告制(ほしい人は申し出る)あるいは有料化するだけでおそらく9割は減るのではないかと思われる。いずれにせよ、サービスという名でプラスチックごみを押しつけることは、日本でももう終わりにすべきだ。

BETTER ALTERNATIVES NOW B.A.N.LIST 2.0;
https://static1.squarespace.com/static/5522e85be4b0b65a7c78ac96/t/5ab9837c70a6adbe9b66957a/1522107283213/PPC_BannedList2-downloadable.pdf

HUFFPODT(2018.3.30)「マクドナルドが、ストローをを紙にしてみるんだって」↓

https://www.huffingtonpost.jp/2018/03/28/mcdonald-2018-0329_a_23398083/

PLASTIC CHINAは終わったか?

今年から中国はプラスチックやミックス古紙などの輸入を禁止している。
輸入禁止のきっかけはドキュメンタリー映画PLASTIC CHINA (プラスチックチャイナ)だったと聞く。
中国では上映禁止になったという。なぜか日本でも上映されていない。映像に日本製のプラごみが目立つらしいから、そのためかもしれない。見たいと思っていたところ、動画で短い予告編だけ見られた。
マスクもしない現場で働く人々、11歳の少女が学校にも行かず、労働力として期待されている。日本やアメリカ、ヨーロッパなどから届くプラスチックごみは、彼らの生活の糧ではあるが、確実に健康を蝕んでいる。
中国政府の「世界のごみをもう引き受けない」という決断は正しかったと思う。
しかし、中国では出前などの利用増加で、プラスチック容器の消費量が増えているとのことである。それらの多くはリサイクルされずに捨てられている。その一部は海洋ごみにもなっているのではないか。
中国ではレジ袋を有料化したことで、レジ袋使用量を激減させたが、使い捨てプラスチック製品全般をレジ袋と同様に減らす必要がある。そうでなければ、外国のプラごみを遮断してもPLASTIC CHINAは終わらない。
とはいえ、レジ袋さえも有料化できない日本も、プラごみ大国だ。中国のプラごみ輸出禁止に戸惑い、産業廃棄物として回収された分は「熱源として利用する」という名目で、ひたすら焼却されていると考えられる。家庭からの回収分も、材料リサイクルされているのは、一部の容器包装プラスチックのみである。
使い捨てプラスチックの段階的廃止を、いち早く打ち出したフランスや台湾に比べると、日本は無策といえる。
アメリカ同様、環境より経済優先だろうと思っていたイギリスさえも、最近プラスチック削減に意欲的に取り組んでいる。マイケル・ゴーブ環境相は、レジ袋を有料化し、デポジット制度導入も決定したヒーローだ。
それに比べて、中川環境大臣は、先日のTBSでまるで他人事のようなレジ袋発言・・ヒーローになり損ねた。
中国も日本も、早急に使い捨てプラスチックを禁止する必要がある。

<関連記事>

中国のごみ輸入規制は日本へのモーニングコール

ドキュメンタリー「プラスチック・チャイナ」

日本のレジ袋の行方は?中川大臣の発言

TBSで放映されたシリーズ「海を殺すなプラスチック汚染」はとても見応えのある番組だった。各国の熱心なプラスチック汚染対策の回が続いた。そんな中、日本のレジ袋の取組が3月30日に放映された。
「中川環境相 レジ袋禁止に期待」という番組タイトルで、各国の熱心な取組に触発された中川環境相が、前向きな発言をするのかと期待した。
しかし、期待は見事に裏切られた。中川大臣は「将来的に禁止や有料化に向かうことを期待したい」とのこと。まるで他人事のような発言である。
おそらく彼の頭の中には「レジ袋は各自治体がやればいい。国がやることではない」という考えがあったのだろう。
確かに海外でも、国によってはカリフォルニア州のように州レベルでレジ袋を禁止しているところもあるし、市が規制をかけているところもある。しかし、日本のような中央集権国家で、自治体が国の法律を上回る厳格な規制、しかも経済的規制をかけることはきわめて難しい。
そのため、レジ袋有料化に成功した自治体でも、対象はあくまでもスーパーであり、しかも「協定」という形式だ。有料化しなくとも罰則はほぼない。
どこの自治体もコンビニに手こずり、日本で最も使用量が多いにも関わらず、コンビニは野放し状態だ(企業別の使用量ではセブン・イレブンがトップ)。スーパーでさえも、いまだに「レジ袋はサービス」と勘違いしている店が立地している自治体は、どこも協定に苦戦している。スーパーを説得できず、協定に漕ぎつけることもできない自治体も数多い。
レジ袋有料化は自治体ではなく、国が法律ですべきことだ。そうでなければ、コンビニは参加しない。
海を殺さないために、少なくともレジ袋有料化は国でやる必要がある。

海外では海洋汚染を防止するため、レジ袋を禁止している国も多い。レジ袋どころか、使い捨ての製品(レジ袋の他、プラスチック製食器やナイフ・フォーク・ストローなど)を禁止すると表明した国も増加している。

そんな中、日本は禁止どころか有料化さえもできず、立ち後れている。中川環境相の「将来的に・・」という言葉の裏には「いつか誰かがやればよい」という他人任せの考えが透けて見える。配慮しているのは国民の安全安心ではなく、企業の目先の利益だろう。

先日の東京都のレジ袋会議の様子を垣間見ても「2020年までにレジ袋ゼロ」は危ぶまれる。

TBS「海を殺すなプラスチック汚染」↓
http://news.tbs.co.jp/newsi_sp/osen/index.html
TBS「プラスチック海洋汚染 中川環境相「レジ袋に期待」」
http://news.tbs.co.jp/newsi_sp/osen/archive/20180330.html

北大阪の10市町がレジ袋有料化協定を締結

2018年2月18日、北摂地区7市3町(豊中市、池田市、吹田市、高槻市、茨木市、箕面市、摂津市、島本町、豊能町、能勢町)は、北摂地区に店舗のある9事業者(114店舗)とレジ袋無料配布中止を定めた協定を締結した。

同年6月1日からレジ袋を有料化するとのこと。

協定したスーパーの中に、(株)ライフコーポレーション(スーパー  ライフ)が入っていたので驚いた。

同社はこれまでほとんどレジ袋大幅削減(有料化)に取り組まず、京都市以外の自治体との有料化協定は断固拒絶していた。ライフが反対したため、協定の足並みが揃わず、協定を見送る結果となった自治体もあるほどだ。しかし、京都市のレジ袋有料化だけは、京都市が条例化したことと、市内の全スーパーが一斉ということで、ライフも参加した。

そのライフが、北大阪で有料化に動いたということは、もしかすると東京都のレジ袋有料化にも参加するかもしれない。同社が参加しない限り、都のレジ袋有料化協定は失敗し、レジ袋でさえ規制できない日本の現状を、オリンピック観戦のため海外から訪れた人に呆れられるだろうと考えていたので、これは朗報だ。

それにしても、今回有料化する北大阪の市町は人口規模で約180万人。

久々にビッグな有料化協定である。

日本もようやく海洋プラスチックごみ汚染を防止しようという意識が高まってきたのかもしれない。

 

部長ブログ@箕面市↓

https://blog.goo.ne.jp/butyoublog/e/5b928e98f115314b92e8d8a1af9e1ec3

箕面市報道資料(2018.2.5)↓

https://www.city.minoh.lg.jp/seibi/documents/houdousiryou_rejibukuromuryohaifutyuusi.pdf

毎日新聞(2018.2.11)「レジ袋削減へ有料化 北摂10市町と9事業者協定 6月1日から実施」↓

https://mainichi.jp/articles/20180211/ddl/k27/010/261000c

千葉大:ペットボトルを減らすため、学生がタンブラーを制作・販売

千葉大学の環境活動団体が、レジ袋削減のための有料化により得られた基金を用いて、オリジナルタンブラーを製作した。

200円で販売する。ペットボトルをよく使う学生が、このタンブラーを使うことで、少しでもペットボトルを使わなくなれば・・という願いが込められている。

この千葉大学環境ISO学生委員会は、地球環境大賞を取得した実績もあるNPO法人で、他にもさまざまな素晴らしい取組を展開している。

「大学生協のレジ袋有料化による基金を活用・・」↓

https://mainichi.jp/univ/articles/20180205/org/00m/100/056000c#cxrecs_s