米国プラスチック協定が、廃止すべき11品目を発表。発泡スチロールやPFASはダメ

サーキュラーエコノミーをめざす「U.S. Plastics Pact(米国プラスチック協定)」は今年1月、「不要で問題のある材料」リスト11品目を発表した。

この11のプラスチック包装アイテムは、現在のアメリカでは再利用もリサイクルも堆肥化もできないという。これらのアイテムは2025年までに段階的に廃止される可能性があるとのこと。

その11品目とは、再利用・堆肥化・リサイクルできないカトラリーやストロー、マドラーと、意図的に添加されたPFAS入りの製品、そしてカーボンブラックなどの検出できない顔料、不透明あるいは着色されたPET(透明な青または緑以外)、オキソ分解性プラ、発泡スチロールを含むポリスチレン、ポリ塩化ビニルを含むPVC(塩ビ)・・・などだ。

PFAS(ペルフルオロアルキル物質およびポリフルオロアルキル化合物)とは、「永遠の化学物資」と呼ばれる有機フッ素化合物だ。何千年も分解されず、発がん性が指摘されている。

日本でも、沖縄や大阪、東京の水道水でPFAS汚染が確認されているが、ほとんどの人の血液中からも検出されているというから、調べれば他の地域でも検出されるのではないか。

撥水加工や防汚加工された製品には特に注意が必要だ。

<参考>

https://www.wastedive.com/news/us-plastics-pact-problematic-materials-list/617652/

神戸市、カフェでマイボトルを推進。なぜ横型ロッカー?

神戸市が市役所内のカフェ(萩原珈琲)でマイボトルを預かって洗浄・保管し、注文を受けたときに飲み物を入れた状態で渡す実証実験を開始している。

消費者は、最初に2500円で専用の「マイボトル」を購入。同ボトルには実証実験の期間中は2000円分の飲食ができるポイントが付くというから、実質500円のようだ。

アプリで注文すると、店が450円(同店のコーヒー一杯分の料金)でコーヒーを詰めたマイボトルを専用ロッカーに入れてくれる。QRコードをかざすと、注文した客はドリンクを受け取れるという仕組みだ。

実証実験は4月末まで続くという。

映像を見ると、専用ロッカーはボトルを横に寝かせて入れる仕組み。しかし、なぜ横なのか?横にするとボトルの蓋部分(おそらくプラスチック)と飲料が接触する。プラスチックには添加剤が当然使われているので、飲料次第では添加剤が溶出する可能性がある。プラスチックに接触した熱い飲み物などあまり飲みたくないと思う人は多いはずだ。

同店では、このサービスを利用せずに自分のボトルを持参すると50円引きになるようだ。ボトルを洗う手間を惜しまない人ならば、50円引きしてもらう方がよいと思うが、手間と時間を惜しむならば、このサービスを利用するのも悪くないかもしれない。

<参考>

神戸経済ニュース(2022.2.15)

https://news.kobekeizai.jp/blog-entry-10520.html

映像↓