ペットボトルを分解する酵素 偶然発見

ペットボトルを高速で分解する酵素が、研究室内で偶然生み出された。これはプラスチックのリサイクル行程の改革につながる可能性があるという。
この酵素のもとは、日本のごみの中から科学者が発見したもので、ポーツマス大学のジョン・マギーハン教授の研究チームが、太陽光の100倍強いX線を当てることで、突然変異で作り出されたものとのこと。

この酵素は、何世紀もかかるプラスチックの分解スピードを何日という単位に短縮し、真のリサイクル(分子レベルにまで分解)ができる可能性がある。

(筆者補筆→しかし、この技術が将来実用化されたとしても、この酵素を自然界に放つわけにはいかない。施設内で100%リサイクルできるとしても、100%回収できない現状では、まず回収方法と販売方法を見直す必要がある。そうでなければこのような技術がいかに開発されようとも、海洋汚染はなくならないだろう。)

<出所>

THE TIMES(2018.4.17):Plastic-eating enzyme hailed as breakthrough in recycling;

https://www.thetimes.co.uk/edition/news/plastic-eating-enzyme-hailed-as-breakthrough-in-recycling-83696tg97?utm_source=newsletter&utm_campaign=newsletter_101&utm_medium=email&utm_content=101_17.04.18%20Best%20of%20Times%20Hack%20(1)&CMP=TNLEmail_118918_3165865_101

Gigazine(2018.4.17):「ペットボトルを分解できる酵素が実験施設で偶然に生み出されたことが判明」↓

https://gigazine.net/news/20180417-enzyme-eat-plastic-accidentally-created/

オーストラリアのデポジット制度:2018年4月時点での最新情報

デポジット制度は今、プラスチックごみの海洋汚染問題をきっかけに、再び注目を集めている(以前注目されていた時期は空き缶公害の1970年代から80年代にかけてと最終処分場の汚染が世界的に問題になった1990年代)。
最近、特に目を離せないのがオーストラリアだ。

オーストラリアでは、既に3州がデポジット制度を開始しているが、ようやく首都特別地域(ACT)でも今年6月30日から開始することが決定した。

ニューサウスウェールズ州(NSW州)の中にあるACTは、NSW州とほぼ同時期に開始すると見られていたが、その後、2018年の早い時期に開始すると発表された。しかし、具体的な時期は不明であった。
対象は、150ミリリットル以上3リットル以下の飲料容器で、アルミ、ガラス、PET、HDPE、スチール、紙パックとのことである。金額は、NSW州や南オーストラリア州、ノーザンテリトリー(北部準州)と同様、デポジット(預り金)もリファンド(返金)も10セントと見られる。

他に、クイーンズランド州も年内に制度開始予定だが、まだ正式日程は発表されていないようだ。
また、西オーストラリア州では、2019年1月1日から開始すると発表されている。もし遅れたとしても、2019年内には開始されるだろう。
ビクトリア州とタスマニア州の2州では、まだデポジット制度導入予定はない。この2州が制度を導入するならば、オーストラリア全土の飲料容器がデポジット制度の対象となる。

日本ではデポジット制度というと、なぜかドイツなどヨーロッパを思い浮かべる人が多いが、デポジット制度の発祥の地は、筆者の知る限り北米だ。制度対象容器の種類も北米のほうが多い。ヨーロッパでは缶・びん・ペットボトルのみを対象にする国が多く、カナダでは紙パックも対象にする州が多い(牛乳パックをも対象にする州はまだ少ないが、増加傾向にある)。オーストラリアも紙パックを対象に加える州が増えそうだ。

<参考>

ACT Government: ACT Container Deposit Scheme;

https://www.yoursay.act.gov.au/act-container-deposit-scheme

究極の雑がみ入れ:仙台市の月刊紙袋

仙台市の月刊紙袋は、学生のプロジェクトチーム「ワケアップキャンパス」が規格・制作したものだという。若者の利用が多い飲食店や美容院、大学、街頭などで配布される。

紙に関する情報が満載された究極の雑がみ分別袋だ。紙ひもも付いているのでプラスチックひもは不要。とてもよく考えられている。

<関連記事>

雑がみ分別袋

仙台市の月刊紙袋

ギリシャでレジ袋にエコ税

ギリシャでレジ袋の使用を減らすため、2018年1月からエコ税を課している。 今年は0.04ユーロ(エコ税0.03 + 付加価値税)、来年1月からは0.07ユーロとなる。

2018年1月の使用量は、前年1月に比べ75%から80%低下した。
他のヨーロッパ諸国の2倍使用しているギリシャでは、EU(欧州連合)指令を達成するため、1人あたり2020年までに75%、2025年までに90%削減するという。

Greek Shoppers Responding to Plastic Bag Tax(2016.2.6);

http://greece.greekreporter.com/2018/02/06/greek-shoppers-responding-to-plastic-bag-tax/

Greece introduces Eco-Tax on plastic bags to tackle environmental issues(2018.1.2);

http://www.keeptalkinggreece.com/2018/01/02/greece-plastic-bags-tax/

北九州市 レジ袋を6月から有料化

北九州市では2018年3月28日、市、小売業7社、市民団体が協定を締結した。
7社81店舗が対象だが、既にイオンとエフコープは有料化しているので、新たに5社が有料化することになる。
有料化は6月から開始される。

<出所>

北九州市ウェブサイト:「北九州市における食品ロス及びレジ袋削減に向けた取組に関する協定」について↓

http://www.city.kitakyushu.lg.jp/kankyou/01100108.html

西日本新聞(2018.4.1)「スーパーのレジ袋有料化 6月から 北九州市、7社と協定」↓

https://www.nishinippon.co.jp/nnp/f_kitakyushu_keichiku/article/405235/

ごみは自治体へ、儲けはボトラーへ キリンのPETビール

キリンのペットボトル入り月額制宅配ビールが売れている。キリンにとっては喜ばしいことだ。しかし、空になった容器(ペットボトル)は自治体の資源回収に出すようにとのこと。こんな大きなペットボトルを1世帯毎月4本ずつ出される自治体はたまったものではない。回収費用はもちろん税金だ。宅配できるならば、容器回収もできるのではないか。

物流の発達でこのような売り方が可能になった。この販売方法は、これからもますます増えるだろう。しかし、ごみの処理方法は相変わらず自治体まかせである。

家庭ごみが自治体まかせになった理由は、昔のごみは生ごみや灰、し尿だったからで、今の廃棄物処理法はその時代の流れをくんでいるからだ。つまり、このようなプラスチックごみは全くの「想定外」。

そもそも事業活動によって排出されたごみは、事業者責任のはず。昔の酒屋は、酒の配達時に配達先の家のびんを、リターナブルびんだけでなくワンウェイびんも一緒に引取り、配達先にごみを残すことはなかった。

以前、飲料缶のポイ捨てが横行したとき、京都市にデポジット制度を導入しようと努力された方が、飲料缶メーカーの「空き缶はくずかごへ」を揶揄し「ごみは自治体へ、儲けはパッカーへ」とおっしゃった。今もまさに「ごみは自治体へ、儲けはボトラーへ」である。せっせと自治体がペットボトルを集めて売っても、回収費用は赤字だ。ペットボトルを売って儲けるボトラーは、自治体の赤字には眼をつむり、「容器包装リサイクル法に従っている」と主張する。

ペットボトルの散乱が各地で報告されている。ペットボトルリサイクル推進協議会は、毎年それらしいリサイクル率を報告し、その高さをアピールしているがその数字に一体どれだけの信憑性があるのだろうか。

プラスチックごみの海洋汚染問題をきっかけに、世界中でペットボトルの散乱量の多さに注目が集まった。そのため、デポジット制度の議論が盛り上がり、英国でも制度導入を決定した。

宅配ビールの容器でさえ自ら回収する気がないならば、メーカーはせめてデポジット制度の導入に賛成すべきだろう。日本でデポジット制度が議論され始めたのは1980年代。経団連をも巻き込んで、飲料メーカーがこぞって反対してここまで来たが、その結果が今のペットボトルの散乱状況である。飲料缶の散乱も決して少なくない。

日本の飲料メーカーは、いつまでデポジット制度を回避し続けるつもりだろうか?

<参考(PETビールについて)>

日経TREND(2018.4.12)「キリンが1万5000人待ちの月額制ビールを始めたワケ」↓

http://trend.nikkeibp.co.jp/atcl/contents/feature/00055/00001/

オーストラリアでもレジ袋禁止広がる

オーストラリアではレジ袋禁止が広がっている。国としての方針でもあり、また企業のイメージアップにも繋がるため大手スーパーも協力的だ。

南オーストラリア州やタスマニア州、ノーザンテリトリー(北部準州)、首都特別地域(ACT)では既に禁止されており、西オーストラリア州とクイーンズランド州では2018年7月1日から禁止される。

ビクトリア州でも今年禁止される予定とのことで、残りはニューサウスウェールズ州のみとなる。しかし、この2州内においても、オーストラリアの二大スーパーであるColesとWoolworthsは今年6月末までにはレジ袋廃止を決めているという。

ニューサウスウェールズ州は、散乱ごみ4割減を目標に、2017年7月からペットボトルなどをデポジット制度により回収することに成功した。これからレジ袋禁止にも取り組むと期待している。

海外ではオセロゲームの白黒がひっくり返る勢いで、近年レジ袋規制が進む。海外での最近の主流は「有料化」や「課税」ではなく「禁止」だ。

しかし日本では、協定に成功した一部自治体のスーパーでしか有料化されていない(一部地域ではドラッグストアやクリーニング店も有料化協定に参加)。日本のこの遅れた対応は一体どういうことなのか?

もし、オリンピックまでこの状態が続くならば、日本は「海洋ごみ問題対応後進国」のレッテルを貼られそうだ。

<参考>

西オーストラリア州ウェブサイト:Plastic Bag Ban;

https://www.der.wa.gov.au/your-environment/wa-plastic-bag-ban

THE STRAITS TIMES(2018.2.8): Fresh push for plastic bag ban in Australia;

http://www.straitstimes.com/asia/australianz/fresh-push-for-plastic-bag-ban-in-australia

【オーストラリア国内ニュース】来年中にColesとWoolworthsがレジ袋を禁止することを発表!

カンボジア、スーパーでのレジ袋を有料化

2020年までにスーパーで配布するレジ袋を全土で有料化する予定のカンボジアで、レジ袋有料化が10日から本格的に開始された。イオンなども法律に沿って課金を始めた。

ケニアのような全面禁止ではなく、とりあえずスーパーのみで有料化する。輸入を制限し、輸入関税を引き上げることで、レジ袋のリサイクルを推進し、生分解性プラスチックを使ったレジ袋の生産を促進する。

現在カンボジアのレジ袋消費量は、EUや中国の10倍あるという。

<出所>

POSTE(2018.4.12)「カンボジア、スーパーマーケットでのビニール袋が有料に」↓(この記事の原文は2017年10月18日)

https://poste-kh.com/dailyinfo/カンボジアスーパーマーケットでのビニール袋が有料に-1433

「カンボジア レジ袋有料化が本格始動 イオンなど対応、環境保護へ」(22018.4.12)↓

https://blog.goo.ne.jp/wa8823/e/600cfeea4c5d2ae24b56def2a39ab310

欧州のフタル酸エステル規制

EU(欧州連合)の「RoHS指令」が日本メーカーに大きな対応を迫っている。2019年7月から、フタル酸エステル類の4物質(DEHP、BBP、DBP、DIBP)が化学物質規制の対象として加わるためだ。

ソニー、キャノン、NEC、富士通など各社が対応に追われているという。規制値を超えている製品は、EU域内に輸出できなくなる。フタル酸エステル類が使われている製品は、パソコンやテレビなど機器内の配線や電源ケーブルなど数限りない。

しかし、技術的にもコスト的にも各社なんとかメドをつけつつあるようだ。問題は、末端のサプライヤーにまで目が届きにくく、勝手に材料や配合を変更してしまうことがあり、過去にもそれが原因で発火事故に繋がったとのこと。

目の届かない6〜7次サプライヤーがフタル酸エステルを使用しないことを担保できない限りは安心できないようだ。

フタル酸エステルは、かつて塩ビラップにも使用され「環境ホルモン」と問題になった可塑剤である。現在、日本製のラップにはさすがにフタル酸エステルは含まれていないようだが、海外製のものからはいまだに検出されることがあるので安心できない。

しかし、EUがNO!ということでフタル酸エステルなど危険な化学物質を規制する技術が進歩するならば、EU規制は大歓迎だ。国内製品にも入れないでほしいが国内に規制がない限り、しばらくはEU向けのみの対策になってしまう可能性もある。

フタル酸エステル類はコードやホース、パッキンなどの部品にも使われている。これらは焼却されることも多いので、日本も早急な国内規制が必要だ。

<EU「RoHS指令」についての出所>

日本経済新聞(2018.4.13)「欧州発の化学物質規制、対応急務の電気・電子メーカー 新RoHS対策(上)(下)」↓

https://www.nikkei.com/article/DGXMZO28875420S8A400C1000000/

https://www.nikkei.com/article/DGXMZO28885220S8A400C1000000/

 

 

雑がみ分別袋

雑がみを入れる分別袋を配布している自治体が多い。経済的理由により全世帯に配布する事例は少ないが、転入者向けやイベントなどで配るケースが多いようだ。
自治体から専用の雑がみ袋をもらい、その袋で雑がみを分別することに慣れれば、そのあとから袋がなくとも自宅にある紙袋などを利用して雑がみ回収に協力してくれるはず、というのが自治体の狙いだろう。
しかし、紙袋のない家も多い。我が家もかつては溜まっていたが、最近はあまりない。

そこで、雑がみ分別袋の作り方を教える自治体がある。いくつか紹介されているうち、小金井市の袋はなかなかよさそうなので、その作り方を真似、たまたまもらった贈答品の包装紙で自作してみた。案外難しく、友人の作った袋も参考にし、なんとか完成させた。

これまでは買い物などでもらった紙袋に雑がみを入れ、いっぱいになったら中の雑がみのみを紙ひもで縛り(小さな紙きれは不用な封筒に入れ)、雑がみのみを回収に出し、紙袋はそのまままた使っていたが、雑がみ袋ごと回収にだせれば確かにラクかもしれない(ただし、雑がみ袋を作るのが手間でない人限定)。

小金井市の雑がみ分別袋の作り方↓

https://www.city.koganei.lg.jp/kurashi/446/gomigenryo/zatugaminodasikata.files/zatugami.pdf

<関連記事>

究極の雑がみ入れ:仙台市の月刊紙袋

 

↑ゼロ・ウェイスト宣言をした斑鳩町の雑がみ分別袋。サイドのマチにまでびっしりと環境情報が書かれている
↑手作りの雑がみ分別袋。真ん中のチラシで作られたきっちりできているのは手本にした友人の手作り。