アマゾン熱帯林の現状をZOOMで

アマゾン熱帯林の現状についての話があり、ZOOMで無料で聞けるそうだ。

以下、転載↓

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アマゾン熱帯林のいま〜ブラジル政権下の開発圧力に立ち向かう先住民〜

肉牛牧畜や大豆栽培などの輸出用大規模農業開発、保護区内における違法の金採掘を含む地下資源開発、木材業者による盗伐…。

アマゾンは今、開発による森林破壊で酷く乾燥化が進み、乾期の火災の拡大を招くという悪循環に陥っています。憲法で土地への権利が保障される先住民族保護区はアマゾンの森を守る最後の砦。しかし極右のボウソナロ政権は、保護区内で先住民族の同意なしに鉱物採掘を可能にする法案や、保護区の森を焼き払って違法に拡大した農地に恩赦を与える法案を次々に提出するなど、開発圧力はますます高まる一方です。

生存の危機の中、先住民族はどのような抵抗運動を展開しているのでしょうか。

ブラジルと長く関わり、またRFJの活動に同行して現地を取材し続けている下郷さんに、「経済(貧困対策)か森林保護か」という二元論で語られがちなアマゾンの問題に対して包括的な視点からお話しいただきます。

ゲスト:下郷さとみさん(ジャーナリスト)

日時:9月12日(土)14:00〜16:00(終了後、有志で懇親会)

場所;ルマ・ボルネオ
大阪府大阪市都島区都島本通3-8-10
都島駅(大阪市営地下鉄谷町線)徒歩3分
https://www.instabase.jp/space/9438516068

または、zoomかzoomウェビナー (後ほどお申し込みの方に アドレスをお送りします)

参加費:無料

申し込み:以下の申し込みフォームからご記入ください。
https://bit.ly/3h06vip

または contact-hutan@hutangroup.org まで、
お名前、連絡先、直接かオンラインか、懇親会のご参加有無をお知らせください。

(プロフィール)
下郷さとみさん
ジャーナリスト。ブラジル・リオデジャネイロのファベーラ(都市スラム)を主なフィールドに貧困層の民衆運動を長年取材。NPO法人熱帯森林保護団体(RFJ-Rainforest Foundation Japan)に協力してアマゾン森林保護と先住民族支援にも関わり、2015年からは毎年、支援対象地であるアマゾン南部シングー川流域の先住民族保護区を訪問している。2005年、農的暮らしを求めて東京から千葉県南部の農村に移住し、里山保全や地域創造活動に参加。アマゾンの森の民の生活のあり方に、人と自然が調和する場としての共通項「里山」を見い出している。著書に「抵抗と創造の森アマゾン」(共著/現代企画室)、「平和を考えよう」(あかね書房)、「地球の未来へ125の提案」(毎日新聞社)など。

★ご参加&シェアお願いします!★
ウェブサイト:https://hutangroup.org/archives/event/2922

フェイスブックイベントページ:https://www.facebook.com/events/275168730247247

主催:ウータン・森と生活を考える会
*本学習会は地球環境基金の支援を受けて開催します
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PARC、森林映画制作のためクラウドファンディング募集開始

NPO法人アジア太平洋資料センターが、森林問題の映画を2本制作するそうです。
そのため、クラウドファンディングの募集を開始しました。

以下に転載します。
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NPO法人アジア太平洋資料センター(PARC)では、日本とアジアの森林の
現実を描く映像作品2本を制作中です。
制作費の一部についてクラウドファンディングでの支援を募っています。

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日本とアジアの森林を持続可能に
―2つの映像作品の制作プロジェクト
https://motion-gallery.net/projects/parc2020

『壊れゆく森から、持続する森へ』 (仮)
『ボルネオ事件―熱帯林を破壊するダークマネー』(仮)

募集期間:2020年6月5日まで
目標金額:150万円
完成予定:6月下旬
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★作品情報★

1、オリジナルDVD『壊れゆく森から、持続する森へ』

国土の約7割を森林が占める「森林大国」日本。
ところが、日本の森林は大きな課題を抱えています。
中山間地域では林業の衰退に伴い、林業従事者が減少し、森林の荒廃が
進んでいます。また戦後に植えられた造林木の林齢が50年を超えたことで、
政府は「伐採時期を迎えた」として大規模化・集約化を促進。
多くの森で大規模な主伐(皆伐)が行われ、見た目も無残な姿に変わった
山も少なくありません。

このように「持続可能でない」現在の林業を根本から転換しようとする
新たな取り組みが、 「自伐型林業(じばつがたりんぎょう)」です。
日本では戦後の林業政策のもと、山林「所有者」と「施業者」との分離
が進められた結果、地域が森林・林業から遠ざかってきました。
これに対し、適正な規模の森林の経営や山仕事を、山林所有者や地域
住民が行う「自立・自営」の林業を目指すのが、自伐型林業です。

PARCオリジナルDVD作品 『壊れゆく森から、持続する森へ』は、
日本の森林の現状とその背景にある日本の森林政策・地域の実態を、
各地の取材や専門家の分析によって紹介します。

協力: 特定非営利活動法人
持続可能な環境共生林業を実現する自伐型林業推進協
(略称:自伐型林業推進協会)
監修:上垣喜寛(自伐型林業推進協会 事務局長)
ディレクター:香月正夫(セミコ)

2、翻訳ドキュメンタリー『ボルネオ事件―熱帯林を破壊するダークマネー』

マレーシア・ボルネオ島サラワク州で繰り広げられている熱帯林の破壊。
そこには「世界最大の金融スキャンダル」(英・ガーディアン紙)と
呼ばれた巨額の汚職が絡んでいました。世界のメガバンクを巻き込む
巨大な腐敗政治のネットワークに挑んだ活動家たちを描くドキュメンタリー
映画『ボルネオ事件―熱帯林を破壊するダークマネー』の日本語版を制作します。

ボルネオ島サラワク州は、世界で最も速く森林が失われている場所の
一つです。
その伐採された木材の最大の輸出先となっていたのが、日本です。
日本語版の制作によって、私たちのお金とアジアの森林破壊のつながり
を問います。

【あらすじ】
マレーシア・ボルネオ島の熱帯雨林の消失には巨額の贈収賄がかかわっていた。
その事実関係とお金の流れを突き止めるために環境活動家や先住民族の闘士ら
は命懸けの調査と告発を行い、ついに33年間続いた独裁政権を打倒する。

原題:The Borneo Case 制作:Amp Film (スウェーデン/2017年)
監督:エリック・パウザー/ディラン・ウィリアムズ
日本語字幕・吹替/カラー/78分

★ご支援額と特典★
一口3,000円からご支援いただけます。
ご支援いただいた方には、完成記念上映会へのご招待、完成DVDの謹呈
など、支援額に応じた特典をご用意しております。
詳細は、MotionGallery上でご確認ください。
https://motion-gallery.net/projects/parc2020

★PARC DVDとは★
PARCでは、身近な題材を切り口に、私たちの暮らしと世界の環境問題
や人権問題とのつながりを問い直す映像作品を、これまでに50本以上
制作してきました。
作品は、全国で大学の授業や市民の自主上映会に活用されています。
以下より、これまでに出されたタイトルの一覧をご覧いただけます。
http://www.parc-jp.org/video/index.html

ブリュッセル vs 亀岡市、レジ袋新方針を比較(訂正)

ベルギーのブリュッセル首都地域では、レジ袋の提供は原則禁止されていた。例外として、家庭で堆肥化できるレジ袋は有償提供が認められていた。

しかし、ブリュッセルは今月(2020年3月)から家庭での堆肥化可能レジ袋も提供禁止になると聞く。

一方、京都府亀岡市は、今もめているレジ袋禁止条例が通ったとしても生分解性の袋は有償提供が認められる(*すべての生分解性プラ袋ではない。訂正を下に加筆)。

つまり、ブリュッセルの新方針ほど厳しくない条例だが、それさえもコンビニ3社により暗礁に乗り上げようとしているということ(関連記事参照)。

ブリュッセルだけでなく、レジ袋提供禁止は世界の流れ。中国もまもなく禁止だ。なぜ日本の事業者は、これほどレジ袋禁止に抵抗するのだろうか。

レジ袋をやめて、もし再生紙の紙袋を有償提供するならば、今大きな問題になっている古紙余剰問題解決にも一役買える。準備にもそれほど時間はかからない。

セブン・イレブンなどは、紙袋提供の実験も既にしていたはず。ファミリーマートにしても、バイオベースのプラスチック製レジ袋の有料配布を決めたのだから、それを亀岡市のみ紙袋に切り替えれば済むだけの話だ。

コンビニ3社は買い物袋の方針を、再生紙製袋の有償提供に舵を切れば、古紙余剰解決のヒーローになれる。

<*訂正>

亀岡市のレジ袋禁止条例が認められた場合、認められる生分解性プラスチックの袋は「市長が特に必要と認める袋 」とのことで、生分解性プラスチック全般ということではない。

プラスチック系でいうと具体的には、今のところPHBH製のもののみが有償で提供可能、となるそう。他には、例えば、寒天製のものなどを指しているそうだ。

条例(案)第2条(5)

生分解性の袋
土壌環境及び水環境のいずれでも自然界に存在する微生物の働きにより最終的に二酸化炭素と水に分解される性質を有するバイオマスプラスチックの袋及び紙製の袋並びに新技術により製造される袋であって市長が特に必要と認める袋をいう。
https://www.city.kameoka.kyoto.jp/kankyousoumu/documents/soan.pdf

<関連記事>

亀岡市のレジ袋禁止条例、コンビニ大手3社が待った!

<参考>

亀岡市「条例(素案)の概要」↓

https://www.city.kameoka.kyoto.jp/kankyousoumu/rejibukuro.html

古紙余剰時代が再来 集団回収が危機に

中国へ古紙を輸出しにくくなったため、各地で集団回収が危機に瀕している。

1990年代後半の古紙余剰時代を思い出す。

当時はまだ古紙のほとんどは国内で使われ、輸出はされていなかった。しかし、可燃ごみ削減のため、自治体回収が活発に行われるようになり、国内で古紙が余るようになった。

その対策として、さまざまな古紙を利用した製品も開発されたが、余剰を解決したのは輸出だった。

輸出先の大半は中国で、その中国への輸出が止まりかけている。

廃プラ同様、海外をアテにせず、国内で古紙を利用する手段を考える必要がある。

そのためにまずすべきことは、印刷用紙への古紙配合率を高めることだろう。

脱プラの特需は紙だと言われるが、少なくともそれは再生紙ではない。古紙に特需はなさそうだ。

<参考>

日本経済新聞(2020.2.1)「古紙「リサイクルの優等生」に影 回収網の維持難しく」↓

https://www.nikkei.com/article/DGXMZO55095340R30C20A1EA1000/

固定価格買取制度の基準見直しを

FIT(固定価格買取制度)に温室効果ガス(GHG)の基準を入れるかどうかの議論が、佳境に入っている。

経産省は、相変わらずGHG基準を入れるつもりはないそうだ。

このままではパーム油や輸入木材などがどんどん燃やされて、再生可能エネルギーとして売られることになる。

私たちが電気代に上乗せして支払う再エネ賦課金は、決してバカにならない金額。それが、インドネシアやマレーシアのパーム油生産のための森林伐採や、泥炭湿地帯の破壊に使われるということだ。

インドネシアの森林火災による煙害は、今年も激しい。乳児らの死者も出ている。パーム油を買い続ける日本にも責任があるのではないか。

輸入木材にしても、伐採地によっては地球温暖化を加速させる。

パーム油や輸入木材を燃やして発電することが、なぜFITで認められるのか、理解に苦しむ。

<煙害についての参考>

朝日新聞デジタル(2019.9.23)「インドネシアで煙害深刻、乳児ら死亡 周辺国も巻き添え」

https://digital.asahi.com/articles/ASM9P2RP1M9PUHBI00L.html

 

講演会のご案内:どうなん?!バイオマス発電〜パーム油発電は地域と地球にやさしいの??(会場変更になりました)

京都府舞鶴で計画中のバイオマス発電所について考える講演会が、舞鶴市と京都市で開催される。

主催はウータン・森と生活を考える会など。

既に建設中の旅行大手エイチ・アイ・エスに続く、パーム油を燃料とする発電所だ。

なぜ、こんな発電まで、私たちが電気代と一緒に支払う再エネ賦課金で助成されるのか、理解に苦しむ。

再エネ賦課金の支払い拒否をしたいくらいだ。

以下、案内文の転載↓

9/13@舞鶴市、9/14@京都市「どうなん?!バイオマス発電〜パーム油発電は地域と地球にやさしいの??」

みなさんは「パーム油」をご存知ですか?
アブラヤシの実から採れる油で、カップ麺、マーガリン、お菓子、アイスクリームなどに使用されています。

アブラヤシを栽培しているマレーシアやインドネシアでは、農園開発に伴う熱帯林・泥炭地破壊、地球温暖化をもたらす温室効果ガスの増大、泥炭湿地で起きる火災、オランウータンに代表される生物多様性の喪失、現地住民との土地紛争、劣悪な農園の労働環境、児童労働の可能性までもあると言われています。

今、数々の問題が指摘されるパーム油を燃料に、「再生可能エネルギー」として発電事業を行う計画が進んでいます。
舞鶴西港では、京都府と舞鶴市が民間企業とともにパーム油発電所の建設を進めようとしています。
福知山では、地域住民の皆さんが現在稼働中のパーム油発電所が起こす振動や悪臭に悩まされながら生活されています。

これほど問題があるパーム油で発電をした電気を使って、私たちは本当に幸せでしょうか? 本当に地域のためになるのでしょうか?

バイオマス発電の問題に関わる環境団体や専門家から持続可能性への必要な取り組みについて紹介し、また、福知山や舞鶴の発電所(計画地)の近隣住民より地域活性化と発電所の現状についてお話いただきます。
世界と日本の動向、パーム油発電と望ましい地域エネルギーの在り方について、参加者の皆様と一緒に考えたいと思います。

◆開催概要
〈舞鶴セミナー〉場所が変更になりました(9/2修正)
日時:2019年9月13日(金)18:30~20:30
場所:舞鶴市西公民館201会議室
〒624-0853京都府舞鶴市字南田辺1
https://www.mapion.co.jp/phonebook/M13007/26202/22630715366/
定員60人(先着順)

〈京都セミナー〉
日時:2019年9月14日(土)10:30~12:30(10:00 受付開始)
場所:京エコロジーセンター
https://www.miyako-eco.jp/ecocen/access/
定員:100人(先着順)

【お申込み・お問合せ】
①フォーム
舞鶴 ➡︎ https://forms.gle/DPvNjSmefcb7HbrSA
京都 ➡︎ https://forms.gle/WMQu8ehjxg2vKyaa9

②メール ➡︎ contact-hutan(a)hutangroup.org
(a)を@に変えてください
件名「バイオマス発電セミナー申込み」、「参加日・お名前・メールアドレス・ご所属(任意)」をお知らせください

③電話 ➡︎ 090-8145-1146(担当:石崎)
メールと同様の事項をお知らせください
※誠に勝手ながら、8/25〜31は電話対応不可、8/26〜29はメール対応不可となります。お問い合わせ頂く際にはご注意ください。

◆プログラム(予定・継承略)
講演1:パーム油の原産地で起きていること
飯沼佐代子/地球・人間環境フォーラム(舞鶴)
石崎雄一郎/ウータン・森と生活を考える会(京都)

講演2:パーム油発電の持続可能性とFIT
泊みゆき/バイオマス産業社会ネットワーク

講演3:福知山でのバイオマス発電所と公害
三谷義臣/福知山騒音悪臭対策推進会議

講演4:舞鶴でのバイオマス発電所の計画
大槻賢孝/舞鶴市市民

◆会場へのアクセス
☆舞鶴西駅交流センター
舞鶴市字伊佐津213番地の8
https://www.city.maizuru.kyoto.jp/yoyaku/shisetu/14nishieki.htm
*鉄道の場合 ⇒ JR舞鶴線・小浜線「西舞鶴駅」下車、歩いて0分
北近畿タンゴ鉄道 「西舞鶴駅」下車、歩いて0分
*車の場合 ⇒ 舞鶴若狭自動車道「舞鶴西IC」から国道27号で15分
国道27号で西駅交流センター(「JR西舞鶴駅」を併設)

☆京(みやこ)エコロジーセンター
京都市伏見区深草池ノ内町13

アクセス


※下記の公共交通機関でお越しください。
・京阪電車「藤森駅」下車西へ徒歩約5分
・地下鉄・近鉄「竹田駅」下車東へ徒歩約12分
・市バス105・南5・臨南5・南8「青少年科学センター前」下車南へ約2分

主催:ウータン・森と生活を考える会、一般財団法人地球・人間環境フォーラム、バイオマス産業社会ネットワーク

協力:プランテーション・ウォッチ(国際環境NGO FoE Japan,サラワクキャンペーン委員会、熱帯林行動ネットワーク
(JATAN)、メコン・ウォッチ、レインフォレスト・アクションネットワーク日本代表部)、気候ネットワーク(予定)、環境市民(予定)、パワーシフトキャンペーン運営委員会(予定)

国産杉のお棺

国産杉を使ったリーズナブルな値段のお棺ができたそうだ。

以前、父の葬儀の際、葬儀屋さんからお棺を選ぶようにいわれ、カタログを見せられた。値段は各種あるが、材の選択肢は少ない。

やはり地産地消。国産材で、とお願いしたが、すべて中国材だといわれた。

自分のときはあらかじめ、再生紙の板紙のお棺と骨壺をセットで用意しておこう、と思いきや、まだ早いかとそれきりになっていた。

この杉のお棺もなかなか良さそうだ。

<参考>

東京新聞(2019.8.14)「国産スギ棺で安息の「旅」 台東の染木さんが製造」

https://www.tokyo-np.co.jp/article/tokyo/list/201908/CK2019081402000125.html

 

再エネ賦課金なぜ値上げ?使途に疑問

5月から、再エネ賦課金が値上げされた。

再エネ賦課金は、私たちの支払う電気料金に上乗せされているもので、FIT(固定価格買取制度)により電力会社が再エネ事業者から電力を買い取る際に使われていると聞く。

原発や石炭火力に不安をもつ身としては、再生可能エネルギーは応援したい。

しかし、最近山へ行くと、メガソーラーが目に付くのには閉口している。せっかくの景観が台無しだ。しかも、治山は大丈夫なのか?治水は大丈夫なのか?と心配になる。

気候が変わりそうなほど、メガソーラー面積が増えているように見える。先日の九州南部豪雨で損壊したメガソーラーは、メガソーラー設置自体に問題はなかったのだろうか。

さらに心配なのはバイオマス発電だ。バイオマス発電のFIT価格は異常なほど高い。

太陽や風を利用する自然エネルギー発電と異なり、燃料代がかかる、というのはわかる。バイオマス発電所は、設備だけ作ればあとは維持費以外はほとんどかからず継続的に発電できる、というわけではない。

しかし、これほど高いと、世界中の燃料になりそうなものが集まってくるのではないか。例えば、パームオイルやヤシ殻などはその一例だ。現地に昔から自然に生えているココヤシと違い、パームオイルを収穫するアブラヤシは外来種で、その単一栽培(プランテーション)は問題が多い。

パームオイルは、昔からいろいろ悪い評判を聞いていたので、できるだけ買わないようにしてきた。しかし「植物油」表示で、ほとんどあらゆるものに入っているから、最低限は買ってしまう。カレールー、チョコレート、クッキー、インスタントラーメン、洗剤、シャンプー・・・などなど。

そのパームオイルを、食べたり使ったりするだけでなく、燃料にまでするとは・・しかも、ヤシ殻まで輸入することにCO2削減効果があるとは思えない。

また、外国から木質チップを輸入して燃やしているバイオマス発電所も、本当に大丈夫なのか?と心配だ。

本当に燃やすしか用途のない木だったのか?「低質材」というのは、人間にとって有用度の低い木だというだけで、他の生物にとっては貴重な木であることが多い。

再生可能エネルギーは本当に「再生可能」なのか、自然破壊ではないのか、今一度見直しが必要だ。

見直すことなく、年間一万円近くも再エネ賦課金を取らないでほしい。

そもそもFIT価格が太陽光などで下がっているにも係わらず、なぜ5月から再エネ賦課金が値上げされたのだろう?

関電、将来はゲノム編集した木材でバイオマス発電か

関西電力が、ゲノム編集技術をもつベンチャー企業エディットフォース(福岡市)に出資するとのこと。
将来的には、同社のゲノム編集技術を活用して、木などの成長を早め、バイオマス発電の燃料となる木質ペレットの生産を目論む。

日本はやがて、ゲノム編集した木が植えられた森林や、ゲノム編集した作物の畑が当たり前になるのだろうか。
従来のものに影響はないのか、自然界への影響が気になる。

<関電についての出所>
JIJI.COM(2019.3.1)「関電、ゲノム編集でベンチャーに出資=バイオ燃料の生産効率化目指す」
https://www.jiji.com/jc/article?k=2019030101230&g=eco

東京オリ・パラ 紙の調達基準意見募集 まもなく締切

パーム油も紙も、どれを選ぶかによって環境を大きく損なう。どちらもボルネオ島での生産量が多いためだ。スーパーの棚にはパーム油入りの洗剤や食品がズラリと並んでいるし、量販店の棚にはインドネシア製のコピー用紙が並んでいる。最近は印刷用紙もインドネシア製が増え、トイレットペーパーやティッシュでさえもうっかり購入しようものならインドネシア製である。

しかしパーム油も紙も、環境負荷の少ないものを選ぶことはできる。例えば、RSPO認証のパームオイルは、完璧ではないにせよ今選ぶことのできる中では最もマシだといえる。また、紙は再生紙を選ぶことで、少なくともインドネシアの森林破壊に加担せずにすむ。

インドネシアの森林火災の90%以上が人為的なものである。パーム油やアカシア(製紙原料)のプランテーション造成にまつわるものも少なくない。プランテーションが直接的な火災原因でなかった場合でも、プランテーションによる乾燥化が火災を大きくするケースも少なくない。昔から森林火災はあったが、近頃のような何ヶ月も消えない大火事はなかったと聞く。泥炭湿地帯の水を抜き、プランテーションにすることで土壌を乾燥させるのが主な原因であろう。

 

*3月30日午後5時まで意見を募集している。

「持続可能性に配慮したパーム油・紙の調達基準(案)」に関する意見募集について↓

https://tokyo2020.org/jp/games/sustainability/sus-opinion/palm-oil-paper/

RSPOについて↓

https://www.wwf.or.jp/activities/resource/cat1305/rsportrs/

インドネシア製の紙について↓

http://jatan.org/ipp/index.html