人工芝で火災発生

人工芝は防炎加工されているから燃えない、穴が空くだけ、といわれていたが、鳥取県で火災が起きた。

https://www.nnn.co.jp/articles/-/808480

人工芝が燃えていた原因はまだ不明。タバコをポイ捨てされたのだろうか?

住宅地と書かれているから、量販店で売られている人工芝を自分で庭に敷いたのかもしれないが、プラスチック製品を屋外に置くのはやはり危険だ。

最近、自宅の庭やベランダに人工芝を自分で敷く人が増えているようで、排水口を塞ぐなどしてしまうことから、近隣トラブルも増えていると聞く。

例えばこんな例も。

「おうちに公園ができた!」と大喜びだった子どもたち…40代夫婦の“SNSで憧れたベランダDIY”が招いた悲劇↓

https://trilltrill.jp/articles/4810260

そもそも、健康を脅かす可能性のあるマイクロプラスチック発生源を、わざわざ自宅に取り入れる必要があるのだろうか?人工芝のマイクロプラスチックは大気中にも飛散する上、加工助剤としてPFASも使われている。

おまけに夏は、人工芝が60度以上の高温になるため、ヒートアイランド現象の原因にもなる。

見た目が良くなったと満足しているのは、おそらく敷いた本人だけ。近隣の人にとっては迷惑でしかない。

庭に人工芝を敷いている家の前を通る際は、息をひそめ、できるだけ素早く通過するようにしている人もいるほどだ。

人工芝に使われるPFASは「二重の脅威」

PFASの世界的権威で、人工芝のPFASも調べているノートルダム大学のグラハム・ピースリー教授の資料によると、人工芝に使われているPFASはPVDFとのこと。

マサチューセッツ州シャロンで開催された常設建築委員会の会議で、招かれていた専門家が

「…繊維の押出成形にはPFASが使用されています。それは事実です。確かに使用されています。PVDFと呼ばれる高分子化合物です」と発言した。

また、「プラスチック製の芝の葉に欠陥が生じないようにするために、溶融した炭化水素に意図的に添加される滑剤です」との発言もある。

要するに、このフッ素樹脂が使われる理由は、人工芝の芝葉を作る際、プラスチックが金型にくっ付かないよう加工助剤として添加するのだ。これがないと、あのような芝葉を高速で押し出し成形することは難しい。

フッ素ゴムも一緒に使われている可能性があるようだ。

Graham Peaslee, University of Notre Dame 2022.4.6

「PFAS in Artificial Turf」

https://www.newmoa.org/wp-content/uploads/2023/02/PFAS-in-Artificial-Turf.pdf

PVDFは、フライパンに使われているフッ素樹脂であるPTFEよりもさらに問題がありそうな樹脂で、これまでなされた研究を見ると、細胞毒性などもしっかり確認されている。

長年、フッ素樹脂は生物学的に不活性(安全)なPFASだといわれてきたが、近年その神話が崩れている。

そもそもPFASであり、かつプラスチックでもあるフッ素樹脂が、安全であるはずがない。

まさに「PFASマイクロプラスチック」は、「二重の脅威」だ。

https://www.nrdc.org/resources/double-trouble

EJFが新報告書を発表 プラスチック製品に含まれる化学物質の健康リスク 

ロンドンに拠点を置く環境正義財団(EJF)が、新しい報告書「Poison Plastics: How Chemicals in Everyday Plastics are Harming Your Health(有毒なプラスチック:日常的に使うプラスチックに含まれる化学物質がいかに健康を害しているか)」を発表した。
日常品に含まれるプラスチック関連化学物質の健康リスクを、一般向けに分かりやすく整理したレポートだ。

日本語の紹介記事

「家庭用品に使われているプラスチックの化学物質、9割以上が健康に有害 CNN EXCLUSIVE」2025.9.30↓
https://www.cnn.co.jp/fringe/35253121.html

報告書はここから読めます↓
https://ejfoundation.org/resources/downloads/Poison-Plastics-Summary_Updated.pdf
https://ejfoundation.org/reports/poison-plastics-report-summary

国連環境計画は2023年、プラスチック関連化学物質を13,000種以上と報告し、その後、PlastChem(2024)はデータベースを拡充し、16,000種以上の化学物質を収録した。

本報告書は、PlastChemデータを用いてEJF独自の分析や解釈を加えながら健康影響に焦点を当てて解説している。そのため、

「PlastChemプロジェクトは、プラスチックに含まれる、または使用される16,000以上の化学物質に関する証拠を統合し、そのうち4,200以上が人間の健康または環境に有害であると特定しました。さらに、1万以上の化学物質については危険性情報が不足しており、プラスチックに使用される可能性のある化学物質のうち国際的に規制されているのは6%未満です。」

と書かれている。

また、PlastChemデータに基づくEJFの分析によると、高リスクプラスチック化学物質の規制状況の割合は以下の通り。

規制状況の割合
• 国際的な規制(MEA)を受けていない化学物質 82.9%(568種類)
• 国際的に規制されておらず、調査対象のいずれかの管轄区域でも規制されていない化学物質 82.8%(567種類)
• 国際的に規制されておらず、調査対象のすべての管轄区域でも規制されていない化学物質 54.2%(371種類)