独首相のコロナ問題の演説に感動、林修の番組は残念

ドイツのメルケル首相が「コロナ問題」について、テレビ演説をした。

とても納得のゆく内容で、心が温まった。病院で働く人々やスーパーなどで働く人々への謝意も述べられた。

日本にはこのようなことをいってくれる指導者がいないのが残念。

先日の林修の番組で、順天堂大学の医師がいろいろいっていたが、腑に落ちない話ばかり。

人々が今マスクをしたいと思うのは、自分がもし健康に問題がなくてもウイルスを持っていれば他の人に移す可能性があり、そうなったら大変だと思うからだ。マスクには予防効果があまりないということは多くの人が知っている。マスクが品薄で、本当に必要な人が買えない状態なのは、「健康なのにマスクをしている」人達のせいではない。「健康であればマスクはしないほうがいい」というのは言い過ぎではないか。

また、微熱があれば休めばいいのはわかっていても、「コロナの疑い」だけで何日も休めるような環境にいる人は少ない。

「日本の医療技術があれば怖くない」とのことだが、それならば欧州は日本より医療水準が低いということか。たとえ高い医療水準であっても、患者数が激増すれば医療崩壊が起きる。それを心配するからこそ、疑いのある人を病院内に入れずに検査できるドライブスルー方式を多くの国で採用しているのではないか。

「正しく怖がる」というが、どう怖がるのが正しいのかわからない。感染症専門家の間でも意見が分かれているのがこの「正しさ」。今この言葉、聞きたくないです。

<参考>

論座「新型コロナに挑む民主主義 メルケル独首相「第2次大戦以来の挑戦」演説の心髄」↓

https://webronza.asahi.com/politics/articles/2020032000005.html?page=2

新型コロナの影響で、スコットランドのデポジット制度開始を延期

コロナウイルスが各地のデポジット制度に影響を及ぼしている。

来年4月から開始が予定されていたスコットランドでも、コロナ対応に追われ、2022年7月まで開始が延期されることになった。

スコットランドのデポジット制度は、イギリスの他の地域に先駆け、使い捨てのガラスびん、缶、プラスチックボトルにそれぞれ20pのデポジット(保証金)を付けて販売される予定。返却すると、デポジットは全額戻る。

カニンガム環境大臣によると、「気候変動問題の目標達成のための重要手段の1つは、資源を可能な限り使い続ける循環型経済を構築すること。デポジット制度はその一環だ」とのことである。

また、スコットランド政府は、「スコットランドのデポジット制度は、リサイクル率を高め、ごみを減らす効果的な方法であるだけではない。高品質の素材の供給源であり、リサイクルのインフラを開発し、雇用を創出する大きなチャンス」であると分析している。

また、スコットランドのデポジット制度は、毎年費やされる4600万ポンド(約60億円)の税金による清掃費の節約になる上、85,500台もの車を道路から追放するのと同等の二酸化炭素節約効果もあるそうだ。スコットランドの経済規模で60億円というのはかなり大きい。

日本の政府や環境団体も、早くこの認識を持ってくれると良いのだが・・・、日本の大手環境団体の多くは、デポジット制度についてまだ全く関心がないようだ。

<出所>

HOLYROOD(2020.3.17)Deposit return scheme delayed to 2022 to allow businesses time to deal with impact of coronavirus;

https://www.holyrood.com/news/view,deposit-return-scheme-delayed-to-2022-to-allow-businesses-time-to-deal-with_15236.htm

HOLYROOD(2019.7.10)Deposit Return Scheme will increase trade and create jobs, finds Scottish Government analysis;

https://www.holyrood.com/news/view,deposit-return-scheme-will-increase-trade-and-create-jobs-finds-scottish-go_10560.htm

 

 

ごみ箱のないレストランがオープン

米ニューヨーク州ブルックリンにゼロ・ウェイストのレストランが誕生しているそうだ。

昨年オープンした「Rhodora」(ロドーラ)は、ごみ箱のない世界でも数少ないレストランの1つ。

使い捨てプラスチックは一切許可しない。段ボール製のワインボックスはシュレッダーにかけ堆肥化する。コルク栓はクツの原料として寄付しているとのこと。

新型コロナの影響で、潰れなければよいが・・・

<出所>

Smithsonian(2020.3.16)The Rise of ‘Zero-Waste’ Restaurants;

https://www.smithsonianmag.com/innovation/rise-zero-waste-restaurants-180974394/

新型コロナ検査、新潟と名古屋でドライブスルー

ようやくドライブスルー方式で、新型コロナウイルス検査が実施する自治体が現れた。

まだ、新潟市と名古屋市のみで、両市とも濃厚接触者など受けられる人は限定的。いつでも誰でも並べば検査してもらえる、といわけではないようだが、とりあえずは受けられやすくなったようで、よかった。

昨日、眼科を受診したところ、窓口で「先週の〇曜日、〇度の熱が出て、その後下がったが・・」などと訴えている人を見た。熱は出たけれど下がったので、以前から決まっていた眼科の予約日だったため来院した、コロナではないと思うけれど、心配なので一応お伝えしておきます、ということらしい。

窓口の人は、「中で先生にお伝えください」とのことだったが、そんなことを伝えられた眼科の医師も困るだろう。

厚労省が、ドライブスルー方式を推奨しない理由がわからない。軽症の感染者が動き回り、ウイルスを広めているというならば、検査態勢の充実は必須のはず。感染症の根絶は、まずは検査からではないのか。韓国はもちろんイギリスやフランスでも、ドライブスルー方式は早い時期から採用され、検査数のアップに貢献している。

日本も、心配な人は速やかに検査できるような態勢がないと、疑心暗鬼の人は増える一方で、そのストレスまで蔓延しそうだ。

<参考>

毎日新聞(2020.3.19)「ドライブスルーPCR検査、新潟で導入 感染防止や効率化に期待 新型コロナ」↓

https://mainichi.jp/articles/20200319/k00/00m/040/182000c

 

コンビニ3社、7月からレジ袋有料化

ファミマ以外は有料化を表明していなかった大手コンビニが、ようやく3社ともレジ袋を有料にすると発表。

価格についての発表はまだないが、おそらく3社で揃えるつもりだろう。できれば20円以上、それがムリでも5円以上にしてほしい。2円程度ではレジ袋削減効果は限定的で、一時的には多少減るが、すぐに元に戻るだろう。

本当は再生紙製の紙袋にしてほしいところだが、3社ともバイオマス30%のプラスチック袋のようだ。

植物などのバイオマス素材が25%以上入っていれば無料配布も可能だが、あえて有料にすると決めた。

コンビニ周辺に小さいレジ袋がフワフワ舞っているのをよく見かける。有料にすることで、そのような光景が減るかもしれない。

<参考>

日経新聞(2020.3.19)「セブンなどコンビニ大手3社、全レジ袋をバイオマス配合に 有料化 」↓

https://www.nikkei.com/article/DGXMZO57022070Z10C20A3916M00/

香りのサービスは必要か、香害に配慮を

JR東日本は、高輪ゲートウェイ駅をコンセプトとした香りのオリジナルグッズを発売する。この発売に際し、「駅構内の一部エリアに芳香エリアを設ける」そうだ。

スギの木から抽出したエッセンシャルオイルをベースにしているとのことで、さぞ良い香りだろうと想像する。

しかし、昨今、様々な理由から化学物質過敏症患者が増加している。誰もが、いつ発症してもおかしくない。

好みで入浴剤などに利用するのはよいだろうが、駅構内のような公共スペースに香りをふりまくのはいかがなものか。

柔軟剤などによる「香害」被害が増えている現状を、JR東日本にはもう少し理解してほしい。

<参考>

TRAICY(2020.3.15)「JR東日本、「高輪ゲートウェイ駅の香り」のエッセンシャルオイルと入浴剤を発売」↓

https://www.traicy.com/posts/20200315146582/

布製マスクの洗い方、塩素漂白は大丈夫?

花王が布製マスクの洗い方を紹介している。

布製マスクを推奨するのはよいのだが、紹介している洗い方が怖ろしい。

1.標準濃度の衣料用洗剤(使用量の目安に従って洗剤を水に溶かしたもの)に
マスクを10分ひたし、水道水でためすすぎをしたあと、マスクの水気をきる。
2.塩素系漂白剤15mlを水1Lに溶かして、マスクを10分ひたす。
3.水道水を用い充分にすすぐ。
4.清潔なタオルに挟んで水分を吸い取る。
5.形を整えて干す。

とのことだが、綿素材のマスクならば、煮沸消毒すれば済む話。なぜ洗剤に浸した挙げ句、塩素系漂白剤に浸す必要があるのか。

こんな洗い方をしたマスクを長時間口にあてていたら、皮膚に障害が出そうだ。もし塩素系漂白剤の成分が完全に取り切れなかった場合は、健康にも悪影響が出るのではないか。

しかし、最近の布製マスクは、耳かけ部分がポリウレタン製のものもあるので、長時間の煮沸は難しい。その場合は煮沸は数分で済ませ、まだ心配ならば干して乾かした後、本体部分にしっかりアイロンをかければよいと思う。(筆者はまだ感染していないので、マスクの煮沸もアイロンがけもしていない。洗濯機で他の衣類と一緒に洗った後、天日干ししている)

洗濯に漂白剤を使う場合は、酸素系漂白剤が基本だ。自宅に酸素系漂白剤を常備している人も多いだろう。もし、この塩素系漂白剤による洗い方を実践して、残った塩素系漂白剤を、酸素系漂白剤の入った洗濯水に入れたら、大変なことになる。

もし、子どものいる家庭ならば、塩素系漂白剤を家に置いておくこと事態が心配だ。

花王のマスクの洗い方を実践するのは、危険が多そうだ。

<参考>

花王「外で使用していたマスクのケア ~マスク(布)の洗い方~」↓

https://form.kao.com/jp/pub/open/eiseikagaku-theme08

 

 

廃プラや古紙の輸出はごみの押しつけか

最近、リサイクル批判をよく耳にする。「海外にごみを押しつけるな」とか「リサイクル幻想」などという言葉も飛び交っている。

要は、これまで海外や焼却に依存していた日本のリサイクル姿勢を批判しているので、これについてはその通りと思う部分も多い。

しかし、過度なリサイクル批判、資源輸出批判に、最近少し戸惑っている。

批判を聞いていると、資源ごみの輸出は、まるで日本が無理矢理海外へごみを押しつけ、海外ではそれらをリサイクルできずに、困って投棄しているかのように聞こえる。

もちろん、廃プラや古紙に故意にごみを混在させたり、ごみ混入を知りながら輸出する業者もいる。しかし、それは一部だ。

大半は、先方の注文に合わせ、フツウに回収し、フツウに梱包し、輸出している。

資源ごみの輸出全般を「ごみの押しつけ」などといわれ、多くの回収業者や輸出業者は、心外だと思っているのではないか。

とはいえ、相手国でリサイクルできないようなごみを廃プラと一緒に(あるいはリサイクル困難な廃プラを)輸出していたケースがあったことも事実。

現地では、安い人件費を使ってそれらを資源とごみに分け、ごみを野積みした結果、周囲に環境汚染を引き起こしたり、積んであったごみが海へ流れ出してしまったケースもあった。

バーゼル条約により、汚れた廃プラの輸出規制が、来年から強化されるようになったのは良かったと思う。

それにしても、これから困るのは古紙の余剰。中国は、古紙輸入を今年いっぱいで終わりにするそうだ。来年から中国へ古紙を輸出できなくなると、日本の古紙は一部焼却せざるを得ない。

そうならないように、今すべきことは、メーカーがもっと再生資源を使って製品を作るようになるための法整備(例えば、バージン原料使用への課税や、製品毎に再生資源の最低含有率の義務付け、など)と、消費者としては、必要以上の過度な品質を製品に求めないことなどだろう。

もちろんこれは紙製品だけでなく、プラスチックやガラス、金属などの製品にも当てはまることだ。

<バーゼル条約についての参考>

JETRO(2019.5.21)「汚れた廃プラスチック、バーゼル条約で規制対象に」↓

https://www.jetro.go.jp/biznews/2019/05/8b624be5eec14dad.html

 

リトアニア、デポジット制度導入で街がきれいに。住民も大満足

2016年に飲料容器のデポジット制度を導入したリトアニアで、導入2年後にはペットボトルのリサイクル率が74 %に達した。

システムはとてもシンプルで、デポジット(保証金)が上乗せされた飲料を購入した場合、消費後、店舗に設置された自動回収機に空き容器を投入するだけ。消費者には、現金か店で利用できるバウチャーが支払われる(0.1ユーロ/個)。

デポジット制度の対象容器は、缶・びん・ペットボトル。それらの回収率は91.9%に達した。

街が清潔できれいになったことから、消費者の満足度もきわめて高いとのこと。

<参考>

GOOD NEWS NETWORK(2020.3.7)In Just 2 Years, Lithuania Steals The Crown For Best European Recycler By Using an Innovative Return Program

In Just 2 Years, Lithuania Steals The Crown For Best European Recycler By Using an Innovative Return Program

東京五輪、無観客試合を検討?NHK世論調査、オリンピック「開催できず」が「できる」を上回る

NHKの世論調査によると、新型コロナウイルスの影響で、東京五輪は開催できないという回答が、開催できるという回答を上回った。

東京オリンピック・パラリンピックが予定通り開催できると思うか尋ねたところ、
◇「開催できると思う」が40%、
◇「開催できないと思う」が45%でした。

これまでは、開催しないことによる経済への打撃を考えると、何があっても予定通り開催するだろうと思っていたが、開催しないという選択肢も現実味を帯びてきたようだ。

確かに、もし日本のコロナ感染が7月までに終息したとしても、各国の人達がオリンピック観戦に訪れたら、また日本を含む世界各地に感染が広がる可能性がある。

開催地を他国に変更しても同じことだろう。

世界保健機関(WHO)は、各国際競技団体の医療担当者との電話会議で、東京五輪の最悪のシナリオの選択肢の一つとして無観客試合について議論したとのこと。

開催を延期するという選択肢もあるかと思っていたが、延期より無観客試合での決行の方が、現実的な選択肢ということだろうか。

<参考>

毎日新聞(2020.3.10)「衝撃の「無観客五輪検討」現実味は? 東京オリンピック、IOCを巡る「ある憶測」」↓

https://mainichi.jp/articles/20200310/k00/00m/050/011000c

NHK NEWS WEB(2020.3.9)「安倍内閣「支持する」43% 「支持しない」41% NHK世論調査」↓

https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200309/k10012321501000.html